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2017年12月24日日曜日

[ライブレポ]  ANIME GIRL、marble≠marble、82回目の終身刑、サディスティック仮面ちゃん「4COLORS」

12月23日(土曜日)大阪・hillsパン工場にて開催された
ANIME GIRL、marble≠marbleの共同主催ライブ「FOUR COLORS」に行ってきました。
ゲストバンドには82回目の終身刑、サディスティック仮面ちゃんを迎えての4マンライブ。
関西発のガールズロック系インディーズバンドが勢揃いという
当ブログの2017年のライブレポを締めくくるにふさわしい素敵なイベントでした。



・marble≠marble

2014年結成、大阪を拠点に活動する3人組エレクトロバンド。
前回観た時はデジタルポップ系にしてはマイナー調の曲が多い印象を持ったのに対し
今回は2曲目に披露された新曲「コンピュータウン」がメジャー感バリバリな曲で
いきなり良かった。MCにおいてはボーカルのTnakaさんはしゃべりが苦手っぽい感じで
噛んでしまう場面もあり、さらに少年のような心を持ち続けたいといった話の中で
今日のお客さんに少年はいないなどと言ってしまったのには、
いやいやお客さん若い人多いじゃないか(当ブログ基準では)とツッコみたくなったが(笑)
それでも新曲「コンピュータウン」のCDジャケットは水彩画で自ら描いたという
思わぬ特技を発表したり、さらにmarble≠marbleの公式Twitterをフォローして
リツイートした人には新曲「マシュマロ」の音源を無料プレゼントするという
嬉しいお知らせの発表などもしてくれました。その瞬間に観客たちが一斉にスマホを
操作し始めたのには、なんだこの光景はということで笑ってしまいましたが。
そしてライブ後半に披露された「Jealousy」はダークテイストの入ったロック調の曲で
ダンスパフォーマンスもハードでカッコ良かったし、その後立て続けに披露された
デジタルポップ調の曲も、その音楽とダンスパフォーマンスに思わず一緒に
体を動かされてしまうほど楽しくて、総合的に前回よりも今回の方が
はるかにハマってしまった。ぜひこれからもANIME GIRLとの共催イベントには
通い続けたいと思えたし、それだけではない幅広い活躍も期待したくなりました。



・サディスティック仮面(マスク)ちゃん

2016年結成、大阪発ピロキノン系ラウドバンド。
公式サイトによると男女ツインボーカルにピロピロお祭りサウンドで
フロアをハッピーにするバンドと紹介されていましたが、調べていく中で
ボーカルが元激情★めたりっちぇの西野みがきさんだと知ってビックリ。
結成からあっという間にメジャーデビューしてめちゃくちゃ期待してたのに
あっという間に解散したガールズバンドのボーカルの歌を、久しぶりに生で聴けることに!

ライブ開始となりメンバーが登場。5人の中で仮面をつけているメンバーが1人いたり
男性ボーカルのれおさんはメイクしてたこともあり最初女性かと思ったりと
見た目からしてインパクトがある。そして1曲目からフロアはサークルなどで
盛り上がりまくったが、肝心の楽曲の方は激情★めたりっちぇの曲と比べると
メロディが単調に感じてしまったのは、ラウドとメタルの違いというものなのか。
歌メロもさることながらギターのメロディがなぁ・・・と、ライブ前半の時点では
思ってしまったが、ライブ後半ではれおさんがプラカードを掲げながら
「リア充なりたい」「パリピムリ」「うぇい ヲタク」などといった曲を
次々と披露していくうちに気付いたらハマってしまってた。こんなん面白いに決まってる!
みがきさんの可愛い歌声と激しいシャウトとヲタク要素はこのバンドでも健在で良かったし、
何よりラストナンバーの「♪うぇいヲタク うぇいヲタク」は
この日登場の全バンドの曲の中でも一番耳に残るほどにキャッチーな曲だった(笑)
同じく激情★めたりっちぇの元メンバーが所属する正統派ガールズメタルバンドのLOVEBITESとは
やっていることが違い過ぎて面白かったし、そうしたメンバー間の音楽性の違いが
めたりっちぇ解散の原因になったのだろうなというのも想像できてしまった。
ライブ後半の楽曲は良かっただけに、これからは激情★めたりっちぇの「未来安泰」「二次元に恋してる君に恋をした」レベルの傑作曲を量産できるようなバンドに
なってくれることを期待したいです。やっぱりメロディの良い曲が好きですからね。



・82回目の終身刑

"浪速の狂犬"でおなじみの(なお当ブログ管理人は初めて知った)葉月さんを中心に
2017年8月に結成されたばかりの、計6人組による新バンド。
「牢獄発囚人ガールズバンド」ということでメンバー達は囚人服を着てライブするそうだが
この日はクリスマス直前ということでメンバー6人中4人がサンタクロースの衣装を着て登場。
まず1曲目は予想していたよりも明るい雰囲気のロックチューンを披露し、
そしてメンバーの2人が曲に合わせてのダンスパフォーマンスを繰り広げる。
Gacharic Spinやん!と思ってしまった。さらにラジオ体操の動きをする振り付けを見て
Gacharic Spinの「シャキシャキして!!」と一緒やん!と思ってしまった。
その直後のMCでは、メンバー同士でお風呂に行ったという話の中で
先ほどまでダンスをしていたメンバーがグラビアアイドル出身だというのを聞いて
Gacharic Spinやん!と思ってしまった。(Gacharic Spinのダンサーのまいちゃんもグラドル出身)
といった個人的感想を差し置いても、前半から楽しいと思えるライブステージを
見せてくれた上に、さらにライブ後半では一転してダークでゴシックな
雰囲気の曲も披露。アニソン系で例えるならば喜多村英梨さんみたいだ。
ボーカルの葉月さんがこれまでとは一味違うオペラチックな美声を披露したり
ダンサーの2人はゾンビ風ダンスを披露したりで、こちらもまた盛り上がる。
ただダンサーの2人のこの日の衣装はサンタさんだったものだから、ホラー感なくて
むしろ可愛いと思ってしまう(笑)なので次は通常バージョンである囚人服姿にて
この曲のライブステージを見たいと思いました。後で調べてみたら
「自縛のメランコリー」という曲らしいですね。これはCDリリースも待ち遠しい。

楽曲もライブパフォーマンスも結成わずか半年とは思えないほどに面白い上に、
何よりここまで幅広い音楽性を高いレベルで持ち合わせていることが
素晴らしいと感じた。この日初見にして衝撃的なまでのバンドに出会えたと思えた。
来年2月には早くも名古屋の大型サーキットフェス「でらロックフェスティバル」
への出演も決定。こちらにも行こうかなと考えてます。これからが楽しみなバンド。
なのでさっそく来年辺りにはGacharic Spinとも対バンしてガールズバンドシーンを
一緒に盛り上げていって欲しいと思いますね。実現すればぜひ行きたい。



・ANIME GIRL

[セットリスト]
・ハッシュ#
・パラレルヒロイズム
・SAIL ON!!
・WARM SNOW
・GLITTER EMOTION
・FANTASIC HORIC
・CRIMSON PRIDE
・LAUNDRY(新曲)
・Colorful Circus

トリを飾るのは、当ブログイチ推しのアニソン風ロックバンド。
この日はステージに登場と同時に小松さん(画面左)がギターのピックを落としてしまい
曲が始まらないというハプニングが。ピッグがピックを落とした・・いや何でもない。
だがそれでもいざ曲が始まれば今回もキャッチーさ抜群の曲で盛り上がりまくり。
この日のライブハウスはマイクの音響が相対的に小さく設定されていたのか
どの出演バンドもボーカルの声が小さめに聴こえてしまう状態だったが
そんな中でもボーカルのユウヒさんは何とかしたいと言わんばかりの
全力っぷりが伝わるパフォーマンスを見せてくれた。「CRIMSON PRIDE」では
この日の全バンドの中でも一番のハイトーンボイスを聴かせてくれたし、
さらにMCでは小松さんがフェイスブックの診断メーカーを使ってみたところ
あなたを抹殺しようとする人は誰かという結果がリノズカさんだったといった話などで
笑いをとって楽しませてくれたのも良かった。本編終了後のアンコールのやりとりは
時間が押してるからということで省略され、すぐさま事前に予告されていた
未CD化の新曲「LAUNDRY」のミュージックビデオの撮影が開始。
今回のライブ映像がミュージックビデオになるということで、こちらの完成も楽しみ。
ついに当ブログ管理人も公式PVの観客役としてYouTubeデビューか・・・(笑)

ライブ終了後にはPV出演のお礼ということでこの日の観客の皆さんに
ANIME GIRLのグッズであるステッカーが配られました。
さらに11月リリースのニューミニアルバムを物販にて購入。
そこでボーカルのユウヒさんからの直筆サインも書いてもらえました。
「〇〇さんへ(ハートマーク)」とか書かれると照れるなぁ。そりゃ嬉しい。
サービス精神が満載で素晴らしいですね。楽曲が良いのはもちろんとして
こういうところも推したくなる理由ですよ。来年はさらなる飛躍を期待したいです。


全バンド良かった。おそらく今年最後のライブにして最高のライブでした。
たとえ世間的には無名でも素晴らしいガールズロック系のバンドはたくさんいる。
これはライブに行く度に思うことですね。なのでこの日出演された計4バンドも
どうか少しでも有名になって欲しいと願いたくなる。今こうしてブログをやっているのも
これらのバンドの素晴らしい音楽が一人でも多くの人に聴かれて欲しいから。
また来年もライブでたくさんの良い音楽に出会えることを楽しみにしたいです。
長文記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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