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2016年6月28日火曜日

[CDレビュー]  LiSA「LUCKY Hi FiVE!」


LiSA「 LUCKY Hi FiVE!(初回生産限定盤)(Blu-ray&DVD付)」
(2016/4/20)

1. ラブリーデイ
2. Hi FiVE!
3. Psychedelic Drive
4. She
5. halo-halo
6. Get free
7. 終わらない冒険
お気に入り度:★★★★★★★ (7/10)




LiSAの5周年記念ミニアルバム。7曲全てが新曲、なおかつアニメタイアップ曲は1曲も無し。
曲数は少なめながらも自由度の高い作品で、歌唱に加えて自作の歌詞のはっちゃけっぷりがより楽しめる。

1曲目「ラブリーデイ」はオープニングにふさわしい開放感のあるポップソングだが、
6thシングル曲の「BRiGHT FLiGHT」に雰囲気が似ている。
そちらの方がより好きだったかなぁ。ちなみに作曲者も同じ。
2曲目「Hi FiVE!」は今作のリードトラック。1曲目同様にポップながらも勢いはより加速。
3曲目「Psychedelic Drive」は感覚ピエロの横山直弘さんが作曲した
ダンサブルかつテンポの速いギターロック。いかにも今風な楽曲なのだが、
LiSAさんの歌声があればそれだけで他のバンドにはない個性と魅力を持った曲になる。
こういう曲はライブだとやはり非常に盛り上がるんですよね(レポはこちら)

4曲目「She」は前フルアルバムの路線を引き継いだようなエモロックナンバー。
荒々しい疾走感があって今作の曲の中では最もお気に入り。
5曲目「halo-halo」は海辺でのデートを歌った軽快なピアノロック曲。
ミニストップのハロハロのCMソングかと思ったがどうやら違うようだ。
「愛されたいかーー!?」という掛け声が元気で良い。この曲もライブで一体となって盛り上がれる。
6曲目「Get free」も爽快なアッパーチューン。休日に車を走らせて
どこかに行きたくなるような曲。「歌ってヒッチハイク」という歌詞は耳に残る。
LiSAさんが本当にそんなことしてたら真っ先に助手席に乗せるのに(笑)
7曲目「終わらない冒険」は今作唯一のバラード曲。王道の大団円ラストナンバー。

前フルアルバム「Launcher」(レビューはこちら)と比べるとよりポップな一面を見せつつも
多面的な魅力を発揮した作品で、全7曲とコンパクトにまとまっていることから
初めてLiSAさんのアルバムを聴く人でも最後まで一気に聴きやすい作品だといえるはず。
個人的にはひたすら勢い満点のアッパーチューンで押しまくる前作の方が好きだったのだが、
そういった曲は次のフルアルバムで多く入っていることを期待したいです。
「Empty MARMEiD」や「ID」といった傑作曲も収録されるでしょうからね。







2016年6月26日日曜日

[私的名曲ランキング]  2016年5月度 マイベスト10

恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。
この月は2位から7位ぐらいまでが横一線で、ギリギリまでランキングをどうするか迷ってしまいました。
2016年のマイベスト10としては今のところ一番ハイレベルと言っていいかもしれない。では発表にいきましょう。





第10位 椎名ぴかりん「魔界心中」 [公式PV]

魔界からやってきたアイドル。今作でも可愛らしさの中にある小悪魔的な魅力が炸裂。
デスボイスを発するところが相変わらずスゴい。ライブは今年上半期に行った全ライブの中でも
最も面白かったと言ってもいいぐらいだ(レポはこちら)





第9位 ゐづ「エイリアンエイリアン」 [公式PV]
BRADIOの「HOTELエイリアン」も傑作だったがこの曲もまた素晴らしい。
イントロの時点からしてUFOが降りてくる様をサウンドでうまく表現できているし
歌詞も歌い手の歌唱力も共にニコニコ動画で高く評価されてきただけあって
J-POPの平均レベルをはるかに超えている。
(だがこの曲は、調べてみたところ5月リリースのゐづのアルバムには収録されておらず
本来はサブコンのエントリーリストに入る対象の曲ではなかったんですよね。
どうしようかと思ったが結局そのまま投票してしまいました。正式リリースされてればもっと上でも良かった曲だが・・・)





第8位 小林梓「妄想プロローグ」 [公式PV]

元カントリー娘。からソロシンガーに転身、今作が3枚目のシングル。
透明感のある歌謡バラード曲で心に沁みる。
2時間ドラマの主題歌に起用されれば幅広い世代に受け入れられそう。





第7位 Zwei「Red Zone」 [公式PV]

ボーカルのAyumuさんの独特の声質を生かしたシンフォニックロック。
NAONのYAONで聴いた時はそりゃもうカッコ良かった(レポはこちら)
アニメ「テラフォーマーズ」の主題歌は名曲しか無い。LIGHT BRINGERのFukiさんも相変わらず圧倒的歌唱力だし(参照)





第6位 西沢幸奏「The Asterisk War」 [公式PV]

歌唱力が昨年以上に上がっているのが伝わってきて素晴らしい。
ギターを弾きながらデジロック系の曲を歌うというのもまた斬新ですね。
編曲がGacharic Spinみたいでイントロからして最高に盛り上がる。





第5位 GLIM SPANKY「話をしよう」 [公式PV]

「声なき声に勇気を 口に出せる勇気を」
「ただ思ってるだけじゃ何も無いのと同じさ」
自分にはその勇気が無かった。話をしようという気持ちが足りなかった。
こんなことを優しく歌いかけてくれる人たちが子供の頃にいたならば、
人生変わってたかもしれない。泣ける曲だ。





第4位 The Winking Owl「Bloom」 [公式PV]

ボーカルのLuizaさんのハーフ系の甘い歌声と、突進力のある楽曲との融合が見事。
これまでにもOLIVIA、ステファニーなどといった海外の血を引く女性歌手が
数多くの名曲を世に出してきたが、このバンドも同じく楽しみな存在。





第3位 BAND-MAID「alone」 [公式PV]

サビの低音ボーカルが魅力的。「♪現実からの逃避行さ」がたまらなくカッコいい。
自分も実生活から逃避してBAND-MAIDのお給仕(ライブ)に行って「お帰りなさいませ、ご主人様」と言ってもらいたい。





第2位 THE FOREVER YOUNG「GO STRAIGHT」 [公式PV]
これほどまでに全身全霊な男達の魂がこもった歌を聴かせてくれる
応援歌を聴いたのはいつ以来だろうか。熱くて最高としか言いようがない。
このような曲に子供の頃からずっと励まされてきた。自分でもこんな感じの曲を作詞作曲して口ずさんでいたぐらいだ。
こういうバンドは今のトレンドとは全く合ってないのだろうか・・・
最近の音楽ブログなどを見ていてもこんなのが好きだという人はあまり見かけないよなぁ。





第1位 和島あみ「幻想ドライブ」 [公式PV]

以前にこちらの記事でも書いた通り、とんでもない新人歌手が出てきてくれた。
サビの盛り上がりはただでさえ素晴らしいのに、さらにその終盤でもう一展開、
限界に迫るほどのハイトーンボイスを聴かせるところがたまらない。
ガールズロック系の曲としてメロディも構成も完璧、デビュー曲からこれだけ楽曲に恵まれた上に
この歌唱の実力・・・良い意味で将来が末恐ろしい!





(次点)
・petit milady「青春は食べ物です」 [公式PV]
可愛らしいガールズポップで、一緒に菓子パンを食べたくなるような曲。
普段はパンよりごはん派、それ以上に麺類が好きなのだがこのPVに出てくる菓子パンは全部食べたい。

・岡崎体育「MUSIC VIDEO」 [公式PV]
ライブレポはこちら。既に一部では話題沸騰となっているミュージックビデオの曲。
この歌手の曲は面白いと同時にほのぼのとした気持ちにさせられるのが良い。
音楽そしてMVへの愛が感じられるからこそでしょうね。

・山本陽介 feat.玉置成実「ALL-WAYS」 [公式PV]
アニソン系アーティストならではの幻想的世界観をバンドサウンドでうまく表現、
PVではダンスも相変わらず決まってる。この曲のステージも生で観てみたい。
いとこの阪神玉置投手は昨年に戦力外になってしまったが、成実ちゃんは路線が変わったり
所属レコード会社が変わったりしながらも今でもこうして健在でいてくれるだけで嬉しいよ!



2016年6月24日金曜日

[ライブレポ]  NAONのYAON 2016(杏子、SHOW-YA)

(前記事はこちら)

・杏子

[セットリスト]
・星のかけらを探しに行こう
・イジメテミタイ
・PARADISE WIND(杏子×寺田恵子×Gacharic Spin)

1984年にBARBEE BOYSのボーカルとしてデビュー、1992年にソロ歌手転向。
後に結成したユニットである福耳も含めてほとんど曲を聴いたことのない歌手だったので
どうかなと思ってたのですが、バンドメンバーにGacharic Spinの皆さんが
登場した瞬間から一気に楽しみなステージへと早変わり。
2曲目の「イジメテミタイ」ではガチャピンのオレオ様とのデュエットを披露。
美熟女とセクシーダイナマイトの共演。杏子さんのハスキーボイスもいい味を出していて
これぞ女王様と呼びたくなるようなステージだ(笑)
こんなにも盛り上がるものを見せてくれるとは意外で面白かった。このフェスならではだ。

3曲目には1992年にリリースされた、バルセロナオリンピックの中継テーマ曲であり
寺田恵子さんのソロデビュー曲でもある「PARADISE WIND」を
ご本人様も登場してのデュエット形式で歌うことに。
この曲は子供の頃に聴いた記憶がなかったのだがあらためて今回聴いてみると
90年代ガールズロック全開な曲でとても良かった。なぜ今まで知らなかったのか・・・
バルセロナだと競技をやるのは日本時間の深夜になるということでオリンピック自体見てなかったんだろうな(汗)




・SHOW-YA

[セットリスト]
・限界LOVERS
・私は嵐
・紅
・FAIRY

トリを飾るのは当フェスの主催バンド。ガールズバンドの先駆け的な存在であり、
同時にハードロック・メタル系女性ボーカルバンドの元祖ともいえる存在。
まず1曲目にいきなり代表曲の「限界LOVERS」を披露。あらためてこの曲は傑作だ。
これほどまでに歌メロの良さと編曲・演奏のスゴさと妖艶さを高いレベルで兼ね備えた
ガールズメタルナンバーが、1985年の時点でリリースされていたとは驚きの一言。
しかもそれが大ヒットしたというのが二重の驚き。今の音楽シーンでは考えられない・・・
こういうのが評価される世の中ならばCyntiaの3rdアルバムだってヒットしたはずなのに(レビューはこちら)

3曲目には、一昨年にリリースされたカバーアルバムから
X JAPAN「紅」のカバー曲を披露。イントロが流れた瞬間に会場からは歓声が上がり、
そのまま一気に盛り上がるかと思いきや、ステージの左端から、なんと水谷千重子さんが登場。
なぜここで出てくるんだ!(笑)会場の張り詰めた空気が、一転して笑いへと変わってしまった。
それでも寺田姐さんが「紅だーー!」とシャウトした瞬間から再び会場のボルテージが上がる。
そのまま水谷先生との合唱に突入すると、姐さんは先生に負けじとばかりに
迫力満点の歌唱を聴かせ、これには会場の観客もクライマックス級の盛り上がり。
なお歌い終わった後のトークでは、今回初めて紅を歌った感想として水谷先生が一言。
「瀬川瑛子ちゃんの「命くれない」ならやったことあるんだけど」
これにはこの日一番爆笑してしまった。本当に腹抱えて笑ってしまったじゃないか・・・

2曲目「私は嵐」や4曲目「FAIRY」といった曲も、ベストアルバムのCDで聴いた時以上に
迫力を感じられた。音がより鮮やかで現代的、演奏&歌唱パフォーマンスも躍動感抜群。
SHOW-YAのライブを観るのは今回が初めてでしたが、期待以上でした。やはり主催者なだけあって
世代を超えた魅力がある。ガールズロック界のラスボスと呼びたい。


最後は本日の出演者の皆さんがステージに大集合。
楽器隊だけで何十人いるんだというような超豪華バンド編成にて、
NAONのYAONテーマソング「ROCK LOVE」をみんなで合唱。大団円を迎えました。
子供の頃の90年代から今までずっとガールズロック系の曲を聴いて育った者としては
夢のようなフェスでした。日曜の東京開催だと帰りが超強行スケジュールになることから
行くかどうか直前まで迷っていたのですが、今となってはなぜ迷ってたんだ、
こんな大チャンスをモノにできずしてどうするんだ!と過去の自分に言いたいぐらいだ(笑)
見事モノにできて良かったです。来年以降も行きたいがそう簡単には行けないだろうなぁ。
リニア中央新幹線ができて東京と奈良を1時間で行き来できるようになればチャンスも増えるのだが・・・



2016年6月22日水曜日

[CDレビュー]  Gacharic Spin「シャキシャキして!! / アルブスの少女」


Gacharic Spin「 シャキシャキして!!/アルブスの少女(初回限定盤Type-C)」
(2016/6/22)

1. シャキシャキして!!
2. アルブスの少女
3. 連星 acoustic version



Gacharic Spinのメジャー3rdシングル。まず1曲目「シャキシャキして!!」は
ハウスウェルネスフーズ “メガシャキ" CMソングとしてオンエア中の曲。
イントロからキーボードの速弾き、ベースソロなどの高い演奏技術が飛び出し、
歌い出しからはな兄さんとオレオ様のツインボーカルがハーモニーを織りなす。
サビは1度聴いただけで「♪シャキシャキして~」と口ずさめるほどキャッチーで覚えやすい。
歌詞は同じフレーズの繰り返しが多く、名フレーズよりもインパクトを重視といったところか。
曲構成は相変わらずセンス抜群。ガチャピンにしか作れないダンサブルなデジロック。
初めてこのバンドを知る人への自己紹介的な曲にもピッタリではないかと思います。

2曲目「アルブスの少女」はブスと呼ばれる女性の気持ちを歌った曲。
タイトルは「アルプス」ではなく「アルブス」なので間違えないよう注意(実際最初は間違えた)
こちらは1曲目以上の勢いを感じる。サビは疾走感抜群でデジタル+ラウドの魅力が存分に出ている。
歌詞もイケイケな女性の生き様をうまく表現、曲後半ではオレオ様のラップに加えて
「♪教えておじいさん」「♪よ~ろろ~ろろっひっふ~」などといった
アルプスの少女ハイジ主題歌「おしえて」のパロディ的なフレーズなども飛び出す。
これほどまでに全力で、可愛くなりたいという曲を歌う女性歌手は滅多にいないレベルだ。
実際のところはガチャピンメンバーにブスはいないと思うんですけどね、
TOMO-ZOさんもまいさんもねんねさんもみんな可愛いし、オレオ様はセクシーだし。

3曲目は既存曲のアコースティックバージョン。初回盤A~Eでそれぞれ収録曲が異なる仕様。
その中で唯一のミドルバラード曲である「連星」は
アコギとピアノと打楽器を組み合わせたサウンドが哀愁を漂わせつつも美しい。
インストアライブなどでたまに披露するアコースティック編成での曲が
CD化されるとは予想してなかっただけに、これもまた多彩な一面ということで面白い。

無名のインディーズ時代の2012年にこのバンドを知り、それからライブに通い続けて約4年、
そしてこの度CMソングという形で、お茶の間にガチャピンの曲がオンエアされるとは
ついにここまで出世したのかと感慨深い気持ちになる。
なおメガシャキのCMソングといえば、以前にはキュウソネコカミが歌ってヒット、
その後にMステ出演まで果たしたなどという実績もあっただけに、
ガチャピンも大躍進のきっかけとなるチャンス。同じくMステ出演までは
少なくともいって欲しいし、それ以上の飛躍も望みたい。
この作編曲センスと演奏技術は努力の賜物だ。それが報われる日がどうか来て欲しいです。



2016年6月21日火曜日

[ライブレポ]  NAONのYAON 2016(中村あゆみ、相川七瀬、田村直美)

(前記事はこちら)

・中村あゆみ

[セットリスト]
・翼の折れたエンジェル
・ちょっとやそっとじゃCan't Get Love
・熱くなれ(中村あゆみ×Mary’s Blood)

1985年に「翼の折れたエンジェル」が大ヒット、ハスキーボイスが魅力のシンガー。
1曲目にいきなり代表曲を歌ってくれました。この曲を楽しみにしてただけに嬉しい。
コーラスに椎菜さんとモリユイさんを迎え、トリオで歌うという形に。
その中でもやはり中村あゆみさんのハスキーな歌声は別格。曲終盤のソロパートの
「♪もし俺がヒーローだったなら 悲しみを近づけやしないのに」
ここの歌唱が最高にカッコ良かった。個人的には全部ソロで良かったのだが・・・

2曲目には、かつて化粧品のCMソングとしてオンエアされていたという
「ちょっとやそっとじゃCan't Get Love」。全く初めて聴いた曲でした。
コーラスには元女子サッカー選手兼歌手の石田ミホコさんが参加。
この歌手も同じくハスキーボイスが魅力で以前から注目していたんですよね。

そして3曲目には、オリンピックイヤーを迎えた今年の目玉企画である
NHKオリンピック中継テーマ曲のコラボ企画がついに開幕。
まずは1996年・アトランタオリンピックの中継テーマ曲である
大黒摩季さんの「熱くなれ」をMary’s Bloodとのコラボで歌うことに。
EYEさんと中村あゆみさんのデュエットときたらそりゃもう迫力満点、文句無し!

終了後のトークでは、あゆみさんが注目しているオリンピック競技は
競歩だという話が。確かにプレースタイルが独特なので目立ちますよね。
さらにMary’s BloodのボーカルのEYEさんの歌唱力を絶賛。
「熱くなれ」の「♪Changing here wa go!」が素晴らしいということで、
再びEYEさんがアカペラでその部分を歌うことに。
このキレ味抜群のハイトーンはスゴかった!原曲キーでこれだけ歌える人は滅多にいないはず。




・相川七瀬

[セットリスト]
・夢見る少女じゃいられない
・トラブルメイカー
・風が吹いている(相川七瀬×岡本真夜×Cyntia)

1990年代に「夢見る少女じゃいられない」「恋心」など数多くのヒット曲を連発、
ガールズロックの歴史を語る上では外せない歌手の1人。
こちらもまた1曲目に代表曲を歌ってくれました。声の出し方はさすがの迫力!
ただロングトーンが現状あまり出ていないのは気になってしまった。
2曲目でサビの「♪トラブルメイカーーー!」という部分を客席に振ったのには
拍子抜けというか・・・この部分こそが一番の聴かせどころなはずなのに。

ラストナンバーには2012年のロンドンオリンピック中継テーマ曲、 
いきものがかり「風が吹いている」を岡本真夜&Cyntiaとのコラボで歌うことに。
歌う前には「ジャンルがバラバラだけど大丈夫?」という一言もありましたが、
良かったですよ。ただこのメンバーの中だと真夜さんの声は埋もれがちだったかな?
CyntiaのボーカルのSAKIさんの声が一番響いてました。贔屓目抜きにしても。




・田村直美

[セットリスト]
・ゆずれない願い
・永遠の一秒
・Heart and soul(田村直美×Zwei)

1987年にPEARLのボーカリストとしてデビュー、ソロ転向後は「ゆずれない願い」が大ヒット。
こちらもまた90年代のガールズロックを代表する歌手の1人であり、
なおかつ私が子供の頃から好きだった女性歌手の1人。まさか生で観られる日が来るとは!
バンドメンバーにはGacharic Spinからドラムではな兄さん、キーボードでオレオ様が参加。
こんな夢のコラボが実現するとは感激。NAONのYAONに来て本当に良かった。

1曲目に早速最も聴きたかった「ゆずれない願い」が。
あまりの歌の上手さに圧倒された。ハイトーンもロングトーンも聴いていて最高に気持ちいい。
後半に登場したベテラン勢の歌手の中では一番でしょう!事前の大きな期待をも超える程だった。
続く2曲目の前のMCでは、知人から「ポップスには行くな、ハードロックを歌い続けて欲しい」
と言われたという話が。よし、アニソンはOKということだな(レビューはこちら)

3曲目には、1988年のソウルオリンピック中継テーマ曲である、
浜田麻里さんの「Heart and Soul」をZweiとのコラボで歌うことに。
どちらも歌上手過ぎ。この2組の歌が聴けただけで、
チケット代7560円払ってはるばる東京まで来て良かったと思えました。
欲を言えば麻里さんご本人もシークレットゲストで出演して欲しかったですけどね。
花束は会場に届けられていただけに・・・今後共演があるならばぜひ見てみたい!


(続く

2016年6月19日日曜日

[ライブレポ]  NAONのYAON 2016(岡本真夜、水谷千重子、加藤登紀子)

(前記事はこちら)

・岡本真夜、渡辺敦子(ex.PRINCESS PRINCESS)、富田京子(ex.PRINCESS PRINCESS)

[セットリスト]
・Diamonds
・アララの呪文
・TOMORROW

1995年にデビュー曲「TOMORROW」が大ヒットしたことでおなじみのシンガーソングライター。
元PRINCESS PRINCESSの2人などをバンドメンバーに加えてのライブステージとなりました。
まず1曲目に披露したのはPRINCESS PRINCESSの代表曲「Diamonds」。
真夜さんはおそらく歌い慣れてない曲だけに、歌唱力自体は危うい感じもあったものの
丁寧に歌っていて、原曲とはまた一味違う魅力を出せてました。
なお、今回のNAONのYAONへの出演の話を頂いた時は、自分が本当に出ていいのかと思ったそうで
会場のお客さんには「ポップスマンですが・・」と照れながら一言。続けて「心は穏やかなロックで」と宣言。
初期の頃に歌番組に出演していた時は、見るからにトークが苦手そうながらも
頑張ってしゃべっていたという記憶がありましたが、その頃とほぼ同じ、素朴な語りに何だか癒されました。

続く2曲目には、ちびまる子ちゃん主題歌として爆チュー問題に提供した曲のセルフカバー
「アララの呪文」を歌うという意外な選曲が。コーラス隊も加わり躍動感のある曲に。
そしてラストナンバーには代表曲の「TOMORROW」を歌うと話した瞬間、
お客さん達からは歓声が。やはり誰もが知るヒット曲を持っている歌手は強い。
「♪涙の数だけ強くなれるよ」はあらためて名フレーズですね。

ライブ終了後の、真夜さんと元プリプリの2人と寺田姐さんとの計4人でのトークでは、
真夜さんは大人っぽいと感じるという話が。実際はこの中で一番年下なのですが、
確かにその通りに感じますね。姐さんがド派手過ぎるだけになおさらだ(笑)
このフェスのメンバーの中では異色ともいえるポップスシンガーでありながらも
こうしてガールズロックなコラボを次々と見せてくれたのは、見ていて楽しかったです。
これもまたフェスならではですよね。よくぞ出演してくれました!




・水谷千重子

[セットリスト]
・明日、キラキラ
・DESIRE
・彼女と私の事情 duet with 相川七瀬

今年芸能界デビュー50周年を迎えた大御所演歌歌手。お笑い芸人の友近さんとは友人関係にあるとのこと。
いきものがかりの「ありがとう」を歌いながらステージ上に登場し、
友近さんのコントもとい水谷千恵子ワンマンショーが開始。独特のしゃべりで会場を沸かせる。
まずは司会の寺田恵子姐さんの、露出度の高い衣装姿を見て「おっぱい出しちゃって!」と一言。
そして「私も昔の芸能人水泳大会ではポロリ要員で出てたのよ」というまさかの過去を告白(笑)
さらに水谷さんは未だ独身だそうで、ずっと好きだった恋人は去年結婚してしまったとのこと。
その人とは「福山雅治ちゃんっていうんだけどね」これにも思わず笑ってしまった。
さらに自身の衣装について、浴衣にトランプの絵柄が描かれていることに関しては
「別にトランプ氏を支持してるわけじゃないですからね、政治的な背景はございませんから」
こんな時事ネタまで入れてくるとは。不覚にもまた笑ってしまった。

そしてようやく1曲目に「明日、キラキラ」というオリジナル曲を歌うことに。
この曲はテレビ東京の2時間ドラマの主題歌として作られた曲だという話が。
「本当に主題歌になったらいいなと」 いや主題歌じゃなかったのか! 
一瞬本当にそうなんだと信じてしまったじゃないか。
ここまではご覧の通りに笑いの連続だったが、いざ歌が始まるとこれがまた上手い!
こぶし(ビブラート)をきかせた歌唱はさすが自称大物演歌歌手。
基本的にモノマネ芸人はみんな歌うまいですよね。それぞれ歌を研究し尽くしてるだけある。

1曲目を歌い終え、次々と湧き上がるお客さん達の歓声(?)に答えていく水谷さん。
「感動した、ありがとうございます」「文武両道、ありがとうございます」 実際は誰もそんなこと言ってないぞ!
続く2曲目には中森明菜さんのヒット曲「DESIRE」を寺田恵子姐さんとデュエット。
曲終了後に浴衣のヒモがほどけるというハプニングも達者なしゃべりでかわし、
ラストは自身のアルバムにも収録されている、相川七瀬さんのカバー曲「彼女と私の事情」を
ご本人様も登場して一緒にデュエット。NAONのYAONならではの豪華コラボを見せてくれました。

個人的に今まで友近さんのコントにはそこまで大きくハマった記憶が無かったのですが、
いざこうして音楽フェスの出演者として生で観てみたら、めちゃくちゃ面白い(笑)
ある意味私的MVPだ。予想よりも遥かに上のライブステージを見せてくれたのだから。
歌唱力が確かだからこそネタがより一層生きる。これからも幅広い活躍を期待したいです。




・加藤登紀子

[セットリスト]
・百万本のバラ
・愛の讃歌

シークレットゲストとして登場。芸能生活51年目を迎えた大御所シンガーソングライター。
以前から声はかけていたそうですが今年ついにNAONのYAONへの出演が実現したことに
司会の寺田恵子姐さんは感激。まず1曲目は「百万本のバラ」をデュエット。
2曲目「愛の讃歌」では寺田姐さんが横でシャウトするというコラボ案が
登紀子さんから出されるも、姐さんはそれを辞退。ソロでじっくりと聴かせてくれました。

貫禄の歌声としか言いようがない。観客ほぼ全員が椅子に座りその歌声に浸ってました。
ここまでアップテンポ曲で盛り上がるステージが多く続いていただけに、
なおさらこの歌には、一転して心が癒されていくようでした。これぞレジェンドの歌だ。

トークでは1965年、登紀子さんがデビューしてすぐの年に、この日比谷野外音楽堂の
ステージに立ったという話を披露。司会の寺田姐さんに「生まれる前?」と質問すると、
「生まれてました・・・」 これには客席から笑いが。さすがお姐様!
さらに今までに開催した日比谷野外音楽堂でのライブにて、
1度だけ台風をUターンさせたことがあるという伝説的な話も披露。
さすが水谷千重子さんとは違い正真正銘50年もの間歌手として第一線で、
世界を又にかけて活動してきただけある。素晴らしいものが見られて良かったです。


(続く

2016年6月18日土曜日

[ライブレポ]  NAONのYAON 2016(Mary's Blood、Zwei、Charisma.com)

(前記事はこちら)

・Mary's Blood

ライブステージを観るのは2月に行われたでらロックフェス(レポはこちら)に続き
今年2回目となった、実力派4人組ガールズメタルバンド。
まず1曲目は昨年リリースのアルバム「Bloody Palace」(レビューはこちら)から「Bite The Bullet」。
2曲目は新曲でしょうか? こちらはシングル曲でもいけそうな爽快感のある曲で良かった。
以前のライブレポにて絶賛した、大地が割れんばかりのシャウトを聴かせる曲は無かったものの
ボーカルのEYEさんの歌唱力と、楽器隊の演奏力は今回の出場バンドの中でもトップクラス。
会場の盛り上がりも前半戦の中では一番でした。やはりお客さん達は実力を分かってる。

ライブ後のトークでは、所属事務所をマスターワークスに移籍することになったという話に対し
司会の寺田姐さんは、そこの事務所は怖い人が多いからやめておいた方がいいと忠告。
なおその怖い人とはSHOW-YAだそうで(笑)あらためて直の後輩となったことを喜んでいたのが印象的でした。
事務所移籍をきっかけにこのバンドがもっと推されていくことを願いたいですね。
以前にも書いた通り、これだけの実力を持ってメジャー進出したにもかかわらず
今までタイアップ1つすらもらえなかったのはあまりに不遇だと思ってただけに・・・

その後もトークが盛り上がりかかるも、ここで時間切れの鐘が鳴り、
タイムキーパーの神取忍さん率いる女子プロレスラー3人組が登場。
そしてボーカルのEYEさんが神取さんの肩に担がれ、あえなく強制退場。
さすが女子プロレスラーは力持ちだ。あれだけのド迫力ボーカリストも全くかなわないとは!




・Zwei

[セットリスト]
・Red Zone
・恋ガレヨ

2004年にイギリスの有名音楽プロデューサー、ニック・ウッドの提供曲
「Movie Star」で鮮烈なデビューを飾った2人組ロックユニット。
2010年代からはアニソン・ゲーソン中心の活動へとシフトチェンジ。
デビュー当時から今に至るまでずっと好きだったアーティストを
今回初めて生で観る機会ができて嬉しいと、開演前から楽しみにしてました。

まず1曲目はアニメ「テラフォーマーズ リベンジ」のED曲としてオンエア中の
新曲「Red Zone」。早速ボーカルのAyumuさんがステージ右端のセットの上に
よじ登って歌うというパフォーマンスを見せる。元々声質は魅力的だと思ってたが
ライブでの生歌もこれほどまでにハイレベルだったとはビックリ。
声量、声の伸び、ステージ上の躍動感、どれも文句無し。
2曲目には、昨年リリースのアルバム「NEO MASQUE」(レビューはこちら)から
数少ない自作曲である「恋ガレヨ」。わっしょいコールも客席を盛り上げてくれました。

トークでは、ベースのMeguさんのライブパフォーマンスについて、内側から外側に
ステップを踏むのが特徴的だということを寺田姐さんから指摘されてました。
なお近日東京で行われるワンマンライブの告知の際には、
何やらZweiはライブをする機会が滅多に無いなどと語っていましたが、
これだけ素晴らしいライブができるのになぜもっとライブをやらないのか!
もったいないにも程がある! 対バン形式でもいいから全国ツアーもやって欲しいし
ガールズバンド勢ともアニソン勢ともどんどん共演していけばいいのに。
今回も2曲限りと言わずもっと聴きたかったぐらいでした。次は「Dragon」が聴きたい。




・Charisma.com

[セットリスト]
・HATE
・お局ロック
・サプリミナル・ダイエット

先日はMステにも出演するなど、現在人気急上昇中の2人組DJラップユニット。
話題性でいえば今回の出演者の中では一番。だが今回のフェスのお客さん達からは
「知らない・・」という声が聞こえてきた。客層もうちょい若い人来ないものなのか。
最初はアウェー感ありまくり。ライブが始まっても観客は椅子に座ったままの人が多く
MCいつかの「スタンダッププリーズ!」という声でようやく次々と人が立ち上がる。
それでもMCいつかがダンサー2人と共にステージ上を幅広く駆け回りながら歌い、
さらには赤いハシゴを使ったダンスやロボットダンスなども飛び出すなど
アグレッシヴなライブパフォーマンスを見せ、徐々に会場は盛り上がっていく。
そして最後の曲となった「サプリミナル・ダイエット」では、
なんとSHOW-YAのメンバー全員がダンサーとしてステージに登場!
うちわを持って姐さん達が一緒に踊る。これには瞬く間に盛り上がり最高潮。
今回のカリスマドットコムはジャンル的にもアウェーになることを見越して
こうやって自ら盛り上げ役を買ったのだろうか。だとしたら姐さん達は優しいですね!
なおうちわの表にはそれぞれの顔写真が、そして裏にはそれぞれ「お局」「腰掛」などという文字が。
まさかの自虐ネタまで飛び出してしまうとは、これまた懐が深いですね!

ライブ後のトークでは、SHOW-YAの皆さんがダンスをするのは今回が初めてで、
こんなことはもう2度と無いので今日のお客さん達は貴重なものを見られたという話が。
カリスマドットコムのお2人も寺田姐さんと楽しそうにトークしていて微笑ましかった。
私的には、これまでの出演者と曲の系統が違うグループが1組入るのも
フェスならではで面白いと思いましたし、ダンサブルなライブステージで楽しめました。
今後もNAONのYAONの出演者とのコラボがあるならばぜひ見てみたいですね。


(続く

2016年6月16日木曜日

[ライブレポ]  NAONのYAON 2016(Gacharic Spin、BAND-MAID、Cyntia)

(前記事はこちら)

オープニングアクトの皆さんのライブステージが終わり、開演時間の15時が近くなった頃、
当フェスの主催者であるSHOW-YAのボーカル、寺田恵子さんがステージ上に登場。
まずは「雨が降らなかったのは誰のおかげ?」とお客さんたちに問いかける。
しゃべりに貫禄を感じる。まるで女王様みたいだ。姐さんのおかげです!と返事したくなる。
なお会場の日比谷野外大音楽堂は時間に対して厳しいそうで、
過去に1度終了予定時間をオーバーした時には始末書を書かされたとのこと。
そこで時間厳守のためのタイムキーパーを呼んだということで、
神取忍さん率いる女子プロレスラー3人組がステージ上に登場。
金ピカの衣装を着た神取さんがこれまた貫禄漂ってましたね。
そして開演に向けてお客さんと一緒にカウントダウン開始、15時ちょうどに開演!




・Gacharic Spin

[セットリスト]
・アルブスの少女
・シャキシャキして!!

トップバッターでなんとGacharic Spinが登場!
6月22日に両A面シングルとしてリリースされる新曲2曲を立て続けに披露。
今回もまた全力エンターテイメントバンドの名にふさわしい、
ハイレベスな演奏パフォーマンスとダンスパフォーマンスを連発。
メガシャキのCMソングとしてオンエア中の「シャキシャキして!!」では
まいさんねんねさんのパフォーマー2人とキーボードのオレオ様が
ラジオ体操の動きを加えたダンスを見せてくれたのも面白かったです。
だがそれ以上に「アルブスの少女」の楽曲が素晴らし過ぎたことに興奮しまくった。
個人的にはこちらの曲の方がCM曲以上にハマりそう。リリース日が待ち遠しいです。

ライブ終了後は司会の寺田恵子姐さんが「♪シャキシャキして」と口ずさみながら
ステージに上がり、ガチャピンの皆さんとトーク。
姐さんはガチャピンが以前から大好きだったと、今の日本に必要なガールズバンドだと絶賛。
さらにねんねさんに向けて、加入した頃はまだ子供だったのに身長が伸びて大きくなったねと
まるで自分の子供のように可愛がっていたのが何とも微笑ましかったです。
なおオレオ様に対しては「横に大きくなった」と一言。相変わらずオチ担当のオレオ様(笑)




・BAND-MAID

[セットリスト]
・REAL EXISTENCE
・Thrill

「お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様!」という挨拶でおなじみ、
メイドの世界観満載のガチロックバンド。人気もガチで上がってきているようで何より。
この日は昨年リリースのアルバム「New Beginning」(レビューはこちら)から
計2曲を披露。5月に出たばかりのメジャーデビューアルバムの曲が無かったのは意外。
今回もまた、その見た目からは想像つかないほどカッコいいハードロックを演奏、
ギャップ萌えの素晴らしいライブステージでした。
だがライブ終了後のトークにて、ギターボーカルの小鳩ミクちゃんがしゃべり始めた瞬間
会場の空気がガラリと変わってしまった。自己紹介にて、名前に鳩が入っていることから
「くるっぽ♪」という鳩の鳴き声(?)を発すると、その後のしゃべりでも語尾に「っぽ」を連発。
これには寺田姐さんも「やったっぽ♪」などと返す。姐さんは優しいですね!
これが他の司会者だったら困惑されてるか、もしくはどつかれてるかもしれない。
だがそんなミクちゃんに萌えるのだ!とっても楽しかった。またお給仕(ライブ)に行くっぽ!




・Cyntia

[セットリスト]
・暁の華
・リックリリック

NAONのYAONには2年ぶりの出演となったスタジアムロックバンド。
昨年リリースのアルバム「WOMAN」(レビューはこちら)から計2曲を披露。
まず「暁の華」はスラップベース+キーボード演奏の迫力が抜群。
続く「リックリリック」では観客と一緒にクラップで盛り上がる。
どちらの曲もCDで聴く以上にライブで聴く方がバンド感があって良いですね。
ボーカルのSAKIさんの歌唱力も相変わらず素晴らしかった。
メタルから路線変更しても実力の高さは存分に伝わるだけに、まだまだこれからですよ。
ただそろそろ新曲を出さないと世間から忘れられてしまうぞ・・リリースを心待ちにしてます。

ライブ終了後はSAKIさんが、ステージ上に登ってきた寺田恵子姐さんの姿を見るなり
「あー!! 近い!! 近い!! 好きーー!!!」と絶叫。
そんなに姐さんのことが大好きだったのか! この喜びっぷりにはビックリ。
さらに「昨年はバンドが色々あって出れなくて・・・」などと涙ながらに語った後、最後は姐さんと抱擁を交わす。
他のどの出演者よりも、今年のNAONのYAONに出られたことに感激していたのが印象的でした。
それだけに来年以降もずっとCyntiaには出演して欲しいですね。この熱意は何ものにも代え難い!


(続く

2016年6月14日火曜日

[ライブレポ]  NAONのYAON 2016(ザ・ヒーナキャット、初舞、Hysteric Lolita、THE LEAPS、LOL)

6月12日(日曜日)東京・日比谷野外大音楽堂にて行われた音楽フェス
「NAONのYAON 2016」に行ってきました。
1980年代に「限界LOVERS」などのヒット曲を生み出したベテランガールズバンド、
SHOW-YAのプロデュースによる、女性だけのロックフェス。
昨年まではCOMIN'KOBEと開催日がかぶっていたため行きたくても行けずでしたが
今年はついに行けることとなりました。ガールスロック好きにはたまらない
豪華出演者達によるライブステージを思う存分楽しんできました。

14時に開場。まずはオープニングアクトとして、
事前に行われたオーディションに合格した計5組の若手バンドが登場いたしました。



・LOL(ロール)
現役女子高生による4人組バンドらしいです。検索してもあまり情報が出てこない・・・
曲はSilent Sirenっぽい。リアルけいおんとでもいえる可愛らしいバンドでしたね。



・THE LEAPS

横浜市戸塚区出身の2ピースバンド。ギターボーカルとドラムの2人組という珍しい編成。
曲は「ファンタスティックRADIO」。王道ロックンロールでボーカルにも元気があって良かったですよ。



・Hysteric Lolita

ファッション雑誌「KERA」読者10万人の中から選ばれた4人組ネオ・ゴシック・ロック・ガールズバンド。
キーボードの使い方がうまい。曲により一層の彩りとスケール感を加えている。
これはCyntiaを最初に聴いた時とほぼ同じ感想。
このバンドは一躍お気に入りバンドの仲間入りとなりました。
客席の前列中央の方にファンが十数人ほど並んで詰めかけていたことからも
これから人気が上がってくる兆候を感じました。さらなる躍進に期待!



・初舞

現役女子高生4人組バンド。ステージに登場するなりボーカルがインドへの愛を語り始める。
いきなりキャラ立ってるぞ(笑)そして曲はインド人との恋を歌った「やっぱインド人」。
文字通りインド方面の民族音楽を取り入れたロックナンバー、こんな曲を聴いたのは
筋肉少女帯の「日本印度化計画」以来だ。さらに間奏部分ではシャウトも披露。
これは面白いバンドだ!将来が楽しみな女子高校生達ですね。



・ザ・ヒーナキャット

今回のオープニングアクト計5組の中では唯一知っているバンドでした。
歌謡ロック色全開の2人組バンド。曲はおそらく代表曲の「恋がしたい」。
とにかく恋がしたいというフレーズの連呼が耳に残る。妖艶な雰囲気が良い。
実力的には本出演でも全くおかしくないバンド。来年は本当にそうなるかも?


(続く

2016年6月8日水曜日

[CDレビュー]  あゆみくりかまき「あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ!」


あゆみくりかまき「あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ! (初回生産限定盤A)
(2016/4/13)

1. スターライトジャンボリー
2. WAR CRY
3. ジェットクマスター
4. 蜜蜜蜜
5. 心友フォーエヴァー
6. KILLLA TUNE
7. What’s my name?
8. アイノウタ
9. 森森森
10. 鮭鮭鮭
11. 自分革命
12. ナキムシヒーロー
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




あゆみくりかまきの1stアルバム。
当ブログのライブレポでは既に何度も紹介していることからおなじみの、
クマ3頭によるアイドルパンクDJユニットの作品。

まず1曲目「スターライトジャンボリー」はキャンプファイヤーをモチーフにした曲で
夜空に向かってどこまでも突き抜けていくようなスケール感がある。
山羊やキリンなどといった動物たちがたくさん登場する歌詞にもほのぼのとさせられる。
みんな同じ地球上で生きている仲間なんだと思わせてくれる名曲。
現実世界のクマは山羊を襲うのではとか考える必要はない、このファンタジーな歌詞が良いのだ。

続く2曲目「WAR CRY」では一転してスカパンク調のサウンドにのせて熱い火花を散らす。
3曲目「ジェットクマスター」ではAメロや間奏でラップやミクスチャー要素を取り入れつつも
サビではとびきりキャッチーな歌を聴かせてくれる。キュートかつ痛快。

4曲目「蜜蜜蜜」は前曲以上にポップ。甘酸っぱい恋を描いたミドルチューンが聴ける。
5曲目「心友フォーエヴァー」からは再び加速。パンキッシュなサビの疾走感は今作の曲の中でも随一。
6曲目「KILLLA TUNE」も前曲同様に勢い抜群のロックナンバー。
「♪爆音で鳴らせ」こういうことを歌われたらそりゃ盛り上がらずにはいられない。

7曲目「What’s my name?」はあゆくまの自己紹介ソング。
「♪歩み(あゆみ)出せ」「♪繰りか(くりか)えせ」「♪巻き(まき)起こせ」
これは本当にうまいこと言うよなぁと思う。

8曲目「アイノウタ」は恋人と一緒に行く音楽フェスを歌った曲。
あゆくまも先日はCOMIN'KOBEに出演するなど、様々なフェスに出てますからね。
いいよなぁ自分には想像のつかない世界だ、まず恋人と音楽の趣味が合うわけないしと思ってしまう・・・

9曲目「森森森」は今作の私的ベストトラック。サビメロの良さが一番な上に
たとえ深い森の中でも一輪の花を咲かせられるというメッセージがこもった歌詞が素晴らしい。
「♪時にはお逃げなさい」これは森のくまさんとかけてるのですね、うまいこと言うよなぁ。

10曲目「鮭鮭鮭」はタイトルからしてなんじゃこりゃと思ってしまうほどに
コミカルなパーティーロックチューン。デジロック色が強いのも特徴的。
11曲目「自分革命」はサビメロが歌謡曲チックでなんとも耳に残る。
12曲目「ナキムシヒーロー」はエフェクトボーカルを取り入れたポップソングで
歌詞には希望が詰まっている。めでたくハッピーエンド。

随所でパンクな要素を取り入れつつも、基本はポップでキャッチーな王道ガールズロック。
近年のロック系アイドルの中でも楽曲のとっつきやすさはトップクラスなだけに
万人におすすめできる作品。ライブも勢い抜群ながら、こちらも同じく初心者も入りやすいはず。
またぎ(あゆくまのファン)はマナーも良いですからね。某ロック系アイドルのライブみたいにどこからか拳が飛んでくることもないし。
カッコ良さと可愛さを兼ね備えたグループなだけにこれからも頑張ってほしいです。