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2016年4月29日金曜日

[CDレビュー]  ももいろクローバーZ「AMARANTHUS」


ももいろクローバーZ「 AMARANTHUS【初回限定盤(CD+Blu-ray)】」
(2016/2/17)

1. embryo -prologue-
2. WE ARE BORN
3. モノクロデッサン
4. ゴリラパンチ
5. 武陵桃源なかよし物語
6. 勝手に君に
7. 青春賦
8. サボテンとリボン
9. デモンストレーション
10. 仏桑花
11. 泣いてもいいんだよ
12. Guns N’ Diamond
13. バイバイでさようなら
14. HAPPY Re:BIRTHDAY
お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10)




ももいろクローバーZの3rdアルバム。
今作は人が生まれてから死ぬまでの一生を描いたコンセプトアルバム。
壮大なストーリー性を持った作品で、なおかつ楽曲提供者のメンツが非常に豪華。

まずインストを経て、2曲目の「WE ARE BORN」で誕生の瞬間を華々しく歌い上げたのを
聴いた時点では期待したものですが・・・元々このグループは歌唱力に難があるだけに、
続く3曲目や、7、10、14曲目のようなバラード曲では楽曲の魅力を十分に引き出せていない。
さだまさしさん作詞作曲の10曲目「仏桑花」などは、
もっと歌の上手い女性歌手に歌わせていれば名曲になったはずだったのに。
続く中島みゆきさん作詞作曲の11曲目「泣いてもいいんだよ」は
豪快さを感じさせつつもポップかつダンサブルに仕上げていてこれはこれで良さがあるが、
やっぱりみゆきさん本人歌唱バージョンの方がいいよなぁ。
このような背伸びし過ぎた感がある曲よりも、イントロからして90年代ポップスを
彷彿させるような応援歌である6曲目「勝手に君に」のような曲の方が合っているように思う。
なおこの曲はヤンキースの田中将大投手の登場曲として作られた曲。
野球選手のオリジナル入場テーマ曲というだけで個人的名曲確定ですからね。

だがそんな今作の中でも、豪華作家陣が提供した曲の中でダントツで傑作な曲がある。
それは4曲目の「ゴリラパンチ」。この曲ではSEX MACHINEGUNSのANCHANGが作詞とギターで参加。
メタリックなギターの旋律と、元気いっぱいな歌唱がハードポップ系の曲の中で輝いている。
さらに歌詞もキャラに合っていて素晴らしい。熱いことをダサいこと扱いする風潮や、
おしゃれぶった若者が増えたことに喝を入れ、ゴリラのようにたくましく生きろと歌う。
これは近年の音楽シーン全体に対してのメッセージであるようにも聴こえるのはさておき、
アイドルグループに「♪ウッホウッホ」などと歌わせて、それが見事にハマるというんだから
やはりももクロは、このようなコミカルでエネルギッシュな曲を一生懸命に歌うことで
最大限の魅力を発揮するアイドルグループではないかと思う。

ジャンルの壁を超えて様々なアーティストとコラボするという試み自体は面白いことであり
その功績は確かなものがあるが、現状では合う合わないの差が出てしまっている。
これは聴く人によっても違うものなのでしょうが、これまでのアルバムを聴いた限りでは
ヒャダインが楽曲提供したアッパーチューン中心の1stアルバムが一番良かったよなと思ってしまう。
今こそ原点に帰って、全力さを存分に発揮できる曲中心に歌って欲しいところですが・・・







2016年4月26日火曜日

[CDレビュー]  PENGUIN RESEARCH「WILL」


PENGUIN RESEARCH「 WILL」
(2016/3/30)

1. SUPERCHARGER
2. A WILL
3. ジョーカーに宜しく
4. 雷鳴
5. 世界最後の日に
6. 敗北の少年
お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10)




PENGUIN RESEARCHの1stアルバム。
LiSA、茅原実里、ベイビーレイズJAPANなどの楽曲を手掛けてきたクリエイター堀江晶太と
声優の生田鷹司を中心に結成された5人組バンドの作品。

ピアノロック系の曲を中心に、楽器隊の演奏テンポの速い曲が多いのは
いかにも今風なバンドといったところか。
なおかつ1、4曲目などでみられる高速詰め込み歌詞はボカロ曲っぽくもある。
この手のバンドは演奏技術は高いものの、肝心のボーカルが揃いも揃って
弱いというイメージがあり好きになれないことが多かった。
だがPENGUIN RESEARCHはそれとは違う。ボーカルの生田さんの歌唱が魅力に溢れている。
男性声優歌手でいうならばGRANRODEOの谷山紀章さんに今後並ぶほどの可能性を感じられる。
4曲目「雷鳴」のサビのハイトーンボイスは今作屈指の聴きどころ。
高くてヒョロヒョロした声ではなく、しっかりとした芯のある高音が出ている。

さらにこのバンドは歌詞も良い。熱さとカッコ良さに溢れた曲が多い。
3曲目「ジョーカーに宜しく」の比喩表現のうまさには感心。スリリングの一言。

そして6曲目の「敗北の少年」はこちらの記事で絶賛した通りの傑作。
憧れのヒーローのようには到底なれず、世間的には敗北者という扱いを受けようが
たとえ地を這いつくばってでも、自分の力で必死に生きてやるんだと歌う。
この曲は思わず自分に当てはめて聴いてしまう・・・それだけに、この気迫がたまらん! 
もはや間奏のピアノソロまでも抜群の勢いを感じられますからね。メロディが良くてなおかつ
軸となるボーカルの歌唱に力があるからこそ、楽器隊の演奏も曲中でより一層生きている。


個人的には詰め込み系の曲よりも、2、6曲目のように伸びやかなメロディを持った
歌もの楽曲を中心にいって欲しい。そちらの方がボーカルの良さが引き立つのでは。
6月には早くも新曲「スポットライト」のリリースが決定。
アニソン系アーティストで次のブレイク候補となるのが確実ではと思うだけに注目したいです。



2016年4月23日土曜日

[CDレビュー]  BABYMETAL「METAL RESISTANCE」


BABYMETAL「 METAL RESISTANCE(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2016/4/1)

1. Road of Resistance
2. KARATE
3. あわだまフィーバー
4. ヤバッ!
5. Amore - 蒼星 -
6. META!メタ太郎
7. シンコペーション
8. GJ!
9. Sis. Anger
10. NO RAIN, NO RAINBOW
11. Tales of The Destinies
12. THE ONE
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




BABYMETALの2ndアルバム。前アルバム「BABYMETAL」から約2年、
その間シングルのリリースは全く無しだっただけに待ちに待った新作。
今や世界的人気となった唯一無二のカワイイメタルが、さらなる進化そして深化を遂げた。

まず1曲目「Road of Resistance」から鋼鉄魂がこめられたサウンドと
どこまでも突き抜けていくような透明感のあるボーカルが融合した、
ベビメタならではの曲を聴かせてくれる。ウォーウォーというコーラスは特に印象的で
新たなステージへの幕開けを感じさせてくれる名曲。

2曲目「KARATE」は和風要素の入ったミドルテンポ曲で
セイヤ!ソイヤ!といった掛け声が入るところでは格闘家の熱き魂を感じられる。
声自体にはまだ幼さが残っているが、それでも一生懸命さがカッコ可愛い。


3曲目「あわだまフィーバー」は作曲担当の上田剛士さんの前バンド、
THE MAD CAPSULE MARKETSを彷彿させるデジタルパンクチューン。
良い曲ではあるが前バンドの曲そのまんま過ぎてメタルといった感じではないかなぁ。

4曲目「ヤバッ!」もデジロック系の曲でメタル色は薄いながらも
同じフレーズの繰り返し連発の歌詞に妙な中毒性がある。こんなにも中身の無い歌詞が
3人の共作だというのはツッコミ待ちとしか思えない。1人でも作れるだろ!

5曲目「Amore -蒼星-」は空や宇宙の果てまでも突き抜けるかのような
疾走感とスケール感を持ったメロスピチューン。こういう曲を待ってました!
ひたすら走り続ける姿の美しさとカッコ良さが描かれている。文句無しに素晴らしい。

6曲目「META!メタ太郎」ではこれまでと曲調が一転してアニソン風の行進曲に。
間奏の曲展開はまさにヒーロー降臨といった感じで輝きに溢れている。

7曲目「シンコペーション」はメタルとデジロックが絶妙に融合したアッパーチューンで
Gacharic Spinなどが大好きな者としてはそりゃもうたまらない曲。
キーボードの入れ方が直線的ではなく、空間の広がりを感じられるのがメタルの良いところ。

8曲目「GJ!」はラップをとり入れたメタルダンスチューンで、今作の曲の中では最も
アイドルとメタルの融合というコンセプトに近い曲といえる。
ライブでは歌詞に合わせてモッシュなどが起こること必至でしょうね。
自分がよく行っているガールズメタルバンドなどのライブではこの曲のような光景は
ほとんど見たことがないだけに、観客もっと元気出せよ!と思ってしまう。

9曲目「Sis. Anger」は歌詞からして今作の中でもとりわけ攻撃的な曲なはずだったが
それにしてはボーカルが可愛過ぎますよ、これではAngerというよりは
激おこぷんぷん丸とかいうタイトルにした方が適切だったのではなかろうか。
もしこの曲をMary's Bloodあたりのガールズメタルバンドに歌わせていれば
大地が割れんばかりの怒りとド迫力を感じられる曲になってたはずなのに。
最初は説得力に欠けると思ってしまったが、何回か聴くうちにこれはこれで面白いかなと。

10曲目「NO RAIN, NO RAINBOW」は永遠の別れを歌ったバラード曲。メロディは綺麗だが
やっぱり暗いかなぁ、ベビメタにこういう曲はあまり求めてないんですよね。

11曲目「Tales of The Destinies」は途中変拍子が入ったりキーボードソロが入ったりと
テクニカルな演奏連発の劇的楽曲。組曲に近い曲ながらもサビメロが軸になっているので
それなりにキャッチー。こんな上級者向けな曲が入ったアルバムが初動で13万枚売れるとはスゴいね!

12曲目「THE ONE」はラストを飾るロックバラード。透き通った歌声に神聖さを感じられる。
前作にこのような曲は無かっただけに、新たな深化といえるのでは。


ご存知の通り今ではワールドツアーを行うなどして世界的人気になったはいいが、
あまりにもビッグになってしまい、もはや手が届かない雲の上の存在に思えてきて
個人的には一時期と比べると熱は下がり気味だったのだが、しかし今作を聴いて
やっぱりベビメタは素晴らしいと再確認。あらためて熱が再燃してきた。
当ブログではインディーズデビュー曲の「ド・キ・ド・キ☆モーニング」の頃から
大注目してましたからね、そこからリアルタイムで進化していくところを見られたのは
つくづく嬉しいこと。これからも世界を又にかけて活躍する姿に目が離せないです。



2016年4月18日月曜日

[私的名曲ランキング]  2016年3月度 マイベスト10

恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。
3月度はガールズバンドのリリースの当たり月。名前を知ってるバンドだけでも
10組以上がエントリーリストに登場。このマイベスト10でも計4組が登場いたしました。
1位は途中迷ったが、最終的には年間で1位の可能性がある曲を月間でも1位にするのが
当然だろということでこの曲を選ぶことに。果たしてどの曲か!? ではいってみましょう。





第10位 出口陽「暁月夜」 [公式PV]

元SKE48のメンバー。思わぬところから藍井エイル→綾野ましろの流れを継ぐ歌手が出てきた。
90年代のガールズロック&ガールズポップを彷彿させる、良質な歌謡曲風のメロディは
1コーラス聴いただけで心を掴まれてしまうものなのです。




第9位 BACK-ON「Mirrors」 [公式PV]

今作もまた、キラキラ感とミクスチャー要素が加わったバンドサウンドと、
ボーカルの歌唱に魅力を感じられる。昨年アニサマに出演したようだがぜひ今年も出て下さい。




第8位 POP「QUEEN OF POP」 [公式PV]

読み方は「ぴーおーぴー」。こちらのレポで書いた通り、
ポップの宝石箱をひっくり返したかのようにド派手な曲でライブでも盛り上がりまくり。
PVもユニークで面白い。モジモジ君って今でも放送されてるのだろうか?




第7位 がんばれ!Victory「サヨナラ」 [公式PV]

アルバムレビューはこちら。バラード曲だって素晴らしい。歌い出しの時点から哀愁漂う美メロに惹かれた。
PVはらしくないがファン層を広げるためにはありでしょう。現状若い女性などはほとんど見かけないだけに。




第6位 exist†trace「DREAM RIDER」 [公式PV]

これまでも当ブログで何度か登場している5人組ヴィジュアル系ガールズバンド。
勢い抜群で一気にもっていかれた。キャリアは10年以上あるが今こそが全盛期なのでは。
何かをきっかけにこういうバンドに注目が集まらないものだろうか?




第5位 Fullfull☆Pocket「流星Flashback」 [公式PV]

タイトルからしてアニソン・・ではなくアイドルの曲ですよ。
伸びやかでキャッチーなサビメロと、輝きに溢れた曲世界が素晴らしい。
ポップなバンドサウンドをベースにした楽曲が聴きたければ
アイドルソングもしくはアニソンを聴くのが良いということが分かる曲。




第4位 藍井エイル「アクセンティア」 [公式PV]

「希望や愛の歌が溢れてる理由は それを見たいとみんなが願っているから」
という歌詞がこれまた素晴らしい。もうこれで9回目の投票ですよ、
こんなにも新曲を出すたびにエイルさんに投票してしまう理由は、
希望や愛を感じられるその歌声が魅力に溢れてるから。




第3位 PENGUIN RESEARCH「敗北の少年」 [公式PV]

この曲は2016年屈指の泣ける曲になりそうだ。
憧れのヒーローのようには到底なれず、世間的には敗北者扱いされ、だがそれでも、
たとえ地を這いつくばってでも、自分の力で必死に生きてやるんだと歌う。
その姿が心に響き過ぎて、やるせなさ過ぎて重過ぎて・・・でもやっぱり聴きたくなるのは、
間奏のギターやピアノソロなども含めた曲全体のメロディの良さと、
サビ部分におけるボーカルの歌唱の熱さに心を突き動かされるからなんですよ。




第2位 21g「魂ノ歌」 [公式PV]

初めて聴いた時の衝撃はそりゃもうすさまじかった。そのタイトル通り、
魂を揺さぶられる歌だ。歌詞も編曲もボーカルの歌唱も激アツでエモーショナル。
ギターのメロディがJAM Projectや遠藤正明ソロ曲を彷彿させるようなものだったのも
たまらなくツボにはまった。

ついについに、若手の男性ボーカルバンドで本格的にハマりそうな可能性のあるバンドが
出てきたかと思いきや、調べてみたところベースはSIAM SHADEのメンバーで、
さらにボーカルは仮面ライダーやジャンプアニメの主題歌を歌ったことがあるなど、
メンバー全員キャリアが長いということを知ってしまった。
やっぱり若手バンドにはこういうバンドは滅多にいない、いてもアニソン方面ばかりか・・・




第1位 BRIDEAR「Rebirth」 [公式PV]

終わってみれば大本命がそのまま順当に1位という結果でしたよ、
こちらのアルバムレビュー書いた通りの、2016年を代表する傑作曲。
サビメロの強さが別格、さらに歌唱・声質の魅力も別格。
以前にツイッターのハッシュタグで「#水樹奈々はメタル」というのを見かけたことがあるが
これってBRIDEARがまさにそんな感じですよ、歌声は似てるしメロディラインも似てる。この曲は悦楽カメリアに並ぶ傑作だ!




(次点)
・SCANDAL「SUKI-SUKI」 [公式PV]
こちらのアルバムレビューに書いた通り、久しぶりにこれは良いぞと感じた。
まぁ自分がSCANDALの曲マイベスト10を作ったならば3rdアルバムまでの曲ばかりになってしまうんですけどね。
「夢見るつばさ」「Pride」「太陽と君が描くSTORY」「涙のリグレット」「少女S」などなど…


・ブリーフ&トランクス「パチンコ」 [公式PV]
今月の出オチ枠。わずか40秒のPVで曲を聴いてみただけで一目瞭然。
お前結局それが言いたいだけだろと! しかもコーラスまでかぶせてくるというんだから。



2016年4月16日土曜日

[CDレビュー]  BRIDEAR「BARYTE」


BRIDEAR「 BARYTE(初回限定盤)」
(2016/3/23)

1. Marginal Lie
2. SCREAM
3. Rebirth
4. NO SALVATION (Album ver.)
5. 箱庭
6. My Heart Sign
7. Set Me Free
8. Traces Of Tears
9. Skew Lines
10. End Of Sorrow
11. Light In The Dark (Album ver.)
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




BRIDEARの1stフルアルバム。福岡出身の5人組ガールズメタルバンドの作品。
前ミニアルバム「Overturn The Doom」(レビューはこちら)はデビューアルバムにして
ガールズバンド史上最強レベルの傑作を作り上げたことに驚かされた。あれから約2年、
今作はそんな前作以上に鋼鉄女子っぷりが増強された作品となったことにまた驚き。

まずボーカルのKIMIさんの歌唱力が前作以上に上がったのが今作最大の収穫。
水樹奈々系の歌声が、楽曲の中でより深く大きく響くようになった。
メタル系のバンドにしては明るい曲が多めな作風も健在で、
その中でもリードトラックである3曲目「Rebirth」のキラーチューンっぷりは半端ない。
新たな希望が生まれゆく瞬間を歌った曲で感動の一言に尽きる。
超絶にキャッチーかつ伸びやかなサビメロと、突き抜けるようなハイトーンボイスがたまらない。
6曲目「My Heart Sign」はハードポップ色が強い曲で、これを聴くとあらためて
アニソン的な爽快感に溢れた曲が多いことが感じられる。奈々メタルとでも言いたくなる。
10曲目「End Of Sorrow」は今作の曲の中でも最も激しい演奏と、哀愁歌謡メロディが融合。
近年の嬢メタルは90年代のガールズロックをメタルに仕上げた曲が多いことがよく分かる。
だからこそ大好きになったんですよ。メロディ自体はJ-POP育ちが入りやすいものなだけに
もっと人気が出てもいいのではないかと思ってしまうわけです。

前作との大きな違いは、2、4、9、11曲目などでデスヴォイスが導入されたことと、
8曲目「Traces Of Tears」にてアルバムでは初めてバラード曲が入ったこと。
その一方でサビメロの良さという点では、全体的には前作の方に分があるように思う。
というよりも前作が良すぎた。全曲リードトラックにできるほどのレベルだっただけに。
それでも4曲目「NO SALVATION」ではクリーンボーカルとデスボが組み合わさったAメロ部分が
サビ以上に印象的だったりと、今作ならではの新たな魅力を発揮できている。

入門編としては前作から、よりゴリゴリの音楽を求めるならば今作から聴くのがおすすめ。
だがどちらも名盤であることは共通なので両方聴くのが一番でしょう。
2010年代以降のガールズバンド史に名を残せるほどのポテンシャルを持ったバンドなだけに
これから大きく躍進して欲しい。次のアルバムではメジャーデビューか?







2016年4月11日月曜日

[CDレビュー]  新田恵海「EMUSIC」


新田恵海「 EMUSIC(初回限定盤)(DVD付)」
(2015/10/21)

1. EMUSIC
2. 笑顔と笑顔で始まるよ!
3. 言葉より強く
4. Rainy*flower  
5. Dear everyday
6. 探求Dreaming
7. WONDER! SHUTTER LOVE
8. スピカ
9. OURS POWERS
10. NEXT PHASE
11. きらめきを夢みて
お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10)




声優歌手・新田恵海の1stアルバム。
今作は全曲Elemens Gardenプロデュースということから大いに期待して聴いたのですが、
同じエレガ曲中心のアルバムでも水樹奈々、飛蘭などの傑作アルバムとは違い、
アイドルっぽい曲が大多数を占めている作品でした。
μ'sのセンターを務めていただけにソロ名義でも同系統の曲が中心ということでしょう。

ストリングスやピアノなどをうまく絡めた編曲の質の高さは相変わらずながらも、
スリリングな曲展開はほとんど無く、さらにえみつんの歌唱も可愛らしく歌うという方向に
傾いているからか、ひたすら甘~いポップアルバムという印象。
10曲目に収録されたキュートな応援ソング「NEXT PHASE」にて歌詞カード上の
「CHA-CHA-CHA」が「ちょっちょっちょっ♪」に聴こえてしまうのは面白いと思ったが(笑)
その一方で3曲目に収録されたピアノバラード曲「言葉より強く」にて
切なさと情感のこもった歌唱を聴かせてくれたのをみると、こういう曲も歌える実力があることが分かる。
6曲目「探求Dreaming」は水樹奈々さんの名曲などにも通じるような格調の高さを感じる
シンフォニックポップスで一番のお気に入り。近年のアニソン系楽曲の定番ともいえますが。

やはり今作はラブライブ!のμ'sのような正統派アイドルが好きな人向けの作品。
これからもエレガプロデュースが続けられるのであれば、ここから奈々様のように
アーティスティックな曲を中心とした路線にシフトチェンジしていくことに
期待したいところなのだが、果たしてこれからも歌手活動を続けていくのだろうか・・・







2016年4月10日日曜日

[ライブレポ]  『あゆみくりかまきがやって来る!クマァ!クマァ!クマァ!』~リリース記念 mini LIVE TOUR~

4月9日(土曜日)大阪・あべのキューズモール 3Fスカイコートにて行われた
『あゆみくりかまきがやって来る!クマァ!クマァ!クマァ!』~リリース記念 mini LIVE TOUR~ に行ってきました。

関西の森から下りてきた(地元でのライブの自己紹介ではここが強調される)クマ3頭によるアイドルパンクDJユニット、
あゆみくりかまきのイベントライブに行くのは2月に続いて2回目。(前回のレポはこちら)
開演時間の16時ギリギリにあべのキューズモールに到着。
先ほどまで黒木渚のイベントライブが行われていた、あべのHoopとは
道路を挟んですぐ向かい側にあるということで、終了後わずか1分で来れました。


[セットリスト]
・森森森
・WAR CRY
・キミノモトヘ
・心友フォーエヴァー
・素敵な世界


いよいよ4月13日にリリースを控えた、メジャー1stアルバムの収録曲中心に計5曲を披露。
アルバムリード曲の「WAR CRY」は、LiSAさん辺りが歌ってそうなアニソン系の曲にも似た
スリリングなロックチューンで、これは1回聴いただけで傑作だと確信しました。
途中でラップなども交え、縦横無尽にステージ上で躍動しながら歌う姿もカッコ良かった。
タイアップはアニメではなくCDTVのオープニング曲らしいですが、最近は見てなかった・・・
さらにシングル曲の「心友フォーエヴァー」もライブで聴くとより一層パンクなノリを
感じられて楽しかったです。客席の人間の皆さんと一緒に肉球ケチャ(熊の手のポーズ)
をやって盛り上がるのも恒例で面白いですね。
こんなにも数多くイベントライブを開催してくれることは本当にありがたいだけに、
どうかその努力が報われて欲しい。1stアルバムで一気にブレイク街道に乗ることを期待!



2016年4月9日土曜日

[ライブレポ]  黒木渚 New Single「ふざけんな世界、ふざけろよ」発売記念ライブ&サイン会

4月9日(土曜日)大阪・あべのHoopにて行われた、黒木渚 New Single
「ふざけんな世界、ふざけろよ」発売記念ライブ&サイン会に行ってきました。
前アルバム「自由律」に続いて今回の新曲も試聴してみたところ良かったので
初めてライブステージを観てみようと思い、開演時間15時の直前に到着。



[セットリスト]
・ふざけんな世界、ふざけろよ
・ふりだし
・エジソン
・虎視眈々と淡々と



この日はキーボードのみが生演奏でそれ以外の演奏はカラオケという形でのライブでした。
まず1曲目はニューシングルの表題曲「ふざけんな世界、ふざけろよ」。
前アルバム曲の「大予言」を聴いた時にも感じたが、若手の女性歌手の中において
作詞能力の高さはトップクラスに違いない。風刺を入れつつもユーモアが効いている。
「♪チクショーふざけんな」などといった歌詞までもポップに聴かせてしまうのがスゴい。
これぞ芸術家といえるアーティストなだけに、もしかすると近寄りがたい雰囲気が
あったらどうしようかとも思ってたのですが、いざ生で見てみると全然そんなことはなく、
親しみやすい雰囲気だったのも良かったです。笑顔が可愛くてしゃべりも明るい。

2曲目はニューシングルのC/W曲の中から「ふりだし」が披露されました。
花いちもんめをモチーフにした歌詞が面白いブラスロックナンバーでこちらも名曲。
途中一瞬だけ機材トラブルで音が止まりましたがそこはお客さんの手拍子で乗り切り、
曲終了後には渚さんから感謝の言葉が。ライブでのトラブルも楽しむというのは良いですね。
3曲目「エジソン」はキーボードのみのアコースティックバージョンで聴かせ、
そしてラストナンバー「虎視眈々と淡々と」もシンフォニックロック風にアレンジされた
CDバージョンの編曲は大きく違う、ピアノを中心としたバンドサウンドで聴かせてくれました。
これもまたライブならではで良かったですね。

ライブ終了後はCDを購入しサイン会の方にも参加。そこで渚さんとお話もさせて頂きました。
「はじめまして」「どこで知ったんですか?」
「前アルバムを聴いたのがきっかけでした。「大予言」が一番大好きです!」
「面白い曲だよね~」などといった会話をしていたその時、まさかの事態が発生。
CDジャケットへサインを書く時に「間違えて2019年って書いてしまった!」とのこと。
これには不覚にも笑ってしまった。よりにもよってジャケットの一番目立つ所に、
9と横線が・・・だがこのトラブルもライブならではといった感じで面白かったですよ!




2016年4月6日水曜日

[CDレビュー]  SCANDAL「YELLOW」


SCANDAL「 YELLOW(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2016/3/2)

1. Room No.7 (instrumental)
2. Stamp!
3. LOVE ME DO
4. Morning sun
5. Sunday Drive
6. 今夜はピザパーティー
7. ヘブンな気分
8. SUKI-SUKI
9. LOVE
10. Sisters
11. Happy Birthday
12. ちいさなほのお
13. Your song -English ver.- (BONUS TRACK)
お気に入り度:★★★★★★★ (7/10)




SCANDALの7thアルバム。
昨年にワールドツアーを成功させたことで、その後の楽曲にも影響が出たのか
今作は洋楽テイストを感じられるロックナンバーが中心の作風となった。
7枚目のアルバムにして初めて収録曲の全曲がメンバー自作となったのも大きな変化でした。

どの曲においてもしっかりとした骨のあるバンドサウンドを聴かせてくれたのが最大の収穫。
7曲目「ヘブンな気分」には特に驚かされた。初期の提供曲にはガレージロック路線の曲が
多くあったが、それらの曲以上に重厚感のある曲を自作にて作れるとは。
ボーカルは6曲目以外ほぼ全てNARUNAさんがメインボーカル担当で、
対して作曲はギターのMAMIさんがメインとなったのも今作の大きな特徴。
HARUNAさんの歌声こそがSCANDALの大きな魅力だと思っていた者としては嬉しいことです。

その一方で、シングル曲が傑作揃いだった3rdアルバムまでの頃と比べると
今作は必殺級の曲が少なく、全体的にサビが弱く感じたのが惜しい。
そもそも今作のような洋ロック路線が自分の好みの中心かと言われると違うというのが
そう感じた最大の理由かもしれないが・・・それでもボーナストラックの全英語詞曲
「Your song -English ver.-」は痛快なアッパーチューンでこれまで以上にカッコ良かった。
美メロという点では8曲目に収録された冬ソング「SUKI-SUKI」が一番だったように思う。
初期から聴いている者としては、このような多少のJ-POP感があるバンドサウンドが懐かしいのです。

5thアルバムでおしゃれポップみたいな曲ばかりが増えた時にはどうなることかと思ったが、
よくぞここまでバンドとして復活そして更なる成長を遂げてくれた。それだけに、
現時点での代表曲となりえるようなキラーチューンを早く世に出して欲しいところ。
もうこうなったら今作の路線を突き詰めた上でやっていけばいい。初期の「夢見るつばさ」
のようなピュアでひたむきな曲はがんばれ!Victory辺りにでも任せて(参照)
大人のガールズロックンロールバンドとしての名曲を作ってくれることに期待したいです。







2016年4月5日火曜日

[ライブレポ]  IDOL ROCKS!(PassCode、BELLRING少女ハート、BiSH)

(前記事はこちら)

・PassCode

[セットリスト]
・ネバースリープアゲイン
・Toxic
・AXIS(新曲)
・kissの花束
・from here(新曲)
・インタールード
・ドリームメーカー(新曲)
・Nextage
・Club kids never die
・オレンジ
・Seize the day!!
(メンバー公式Twitterより引用)


こちらも地元大阪出身の4人組アイドルグループ。
以前からロック系アイドル界隈において高い評判を聞いていただけに楽しみにしてました。
ラウドロックとEDMが組み合わさったサウンドと、変幻自在なボーカルの歌唱が特徴的。
初音ミク風に可愛く歌ったかと思いきや、一転激しくシャウトしたりと
メンバーの皆さんの歌唱パフォーマンスは予想通りスゴかった。
ただ肝心の楽曲は全体的にそれほどハマらなかったかなぁ。無理やりな急展開が多いのが・・・
元々自分は劇的展開を持った曲は好きな方だったんですけどね。なのでおそらく
何回か聴きこめば感想は変わると思う。実際「AXIS」を今聴いてみたら結構良い。
まぁでもこれがウケるのであれば、よりメロディアスにアニメ声とシャウトとハードロックと
デジタルが融合した楽曲を歌う、FROZEN CAKE BARというバンドとかもっと人気が出ても
いいのではないかと思ってしまったが(参照)その一方で客席の盛り上がりはこの日一番でした。
開始前の時点から「PasscodeはリフトOKです!」という声が上がり、
ステージ前列方面に人が殺到。そしてライブが始まると前列だけでなく真ん中から後ろの方も
ものすごい盛り上がりで、自分はやや後ろ寄りで観ていたにもかかわらず
どこからともなく人が飛んできて拳がぶつかり右胸を強打してしまった(汗)
左だったら心臓直撃で危なかったところだったな、これには思わず興奮しましたよ!




・BELLRING少女ハート

[セットリスト]
・rainy dance
・プラスチック21g
・low tide
・憂鬱のグロリア
・ライスとチューニング
・チャッピー
・ホーネット'98
・c.a.n.d.y
・the Edge of goodbye
・asthma
(メンバー公式Twitterより引用)


最新曲の「ROOM 24-7」のPVを試聴した時点から独特の雰囲気を感じられたので
この日ライブが観られることを期待していた5人組グループ。
全身黒ずくめの衣装、両腕には黒い羽をまといながら踊る姿にまず惹きつけられた。
ライブ前半の楽曲はミドルテンポで重い雰囲気のロックナンバーが中心。
その中で可愛く響くメンバー達の歌声。このグループは「堕天使」と呼ぶにピッタリだ。
1曲目「rainy dance」では、曲の後半にステージ上にてフラッシュが焚かれる。
ダンスがまるでコマ送りのように見える。このライブパフォーマンスにもいきなり驚かされた。
さらには観客のノリも独特。同じファンに対してジャイアントスイングをかける人が現れたり、
靴下(?)のにおいを嗅がせながらそのまま押し倒したりする人が現れたりと、カオス空間。

ライブ後半の楽曲は比較的明るめの曲が多く、こちらの方も十分に盛り上がりましたが
やはりそれよりも前半の曲のインパクトの方が強かった。
ダークテイストをまといつつも、どこかノスタルジック。
こんな曲調でも観客が一体となってノレるというのだからスゴい。
このグループならではのライブパフォーマンスが完成されているからこそ盛り上がる。
また1組面白いアイドルグループを見つけることができました。




・BiSH

[セットリスト]
・nerve
・BiSH-星が瞬く夜に-
・MONSTERS
・スパーク
・OTNK
・DEADMAN(新曲)
・beautifulさ
・ALL YOU NEED IS LOVE


トリを務めるのは本日の私的メインアクト。「新生クソアイドル」改め、
「楽器を持たないパンクバンド」となった6人組グループ。
まず1曲目にBiSの「nerve」が披露されたのにはいきなりテンション上がりました。
サビではBiS時代同様に、前列の観客の皆さんがステージ方面に向けて指差ししながら突撃。
なお自分はこの圧縮の時に転んでしまい、一歩間違えたらえらいことになりそうだったが
何とか無事でした。腕を抱えて起こしてくれた方にはこの場を借りてお礼申し上げます!
「nerve」がBiSHにも受け継がれるのであれば、同じくBiSの名曲である「IDOL」か
「My Ixxx」か「IDOL is DEAD」辺りも次のライブの機会で聴きたいなと思えてきますね。

2曲目の「BiSH-星が瞬く夜に-」が終わった後にはメンバーの皆さんの自己紹介が。
「ちょっとしたオカズではなく、メインディッシュになりた~い!」「無理無理」
「も~!」(地団駄を踏んだ直後に他メンバーが倒れる)
このハシヤスメ・アツコさんの自己紹介が一番好きかな(笑)
前出演者のステージが終始シリアスな雰囲気だっただけに、なおさら面白く感じたかも。
ライブイベントの中盤以降はずっと息がつく間もないほどの熱狂状態だっただけに、一息つけて何だか癒されました。

終盤には5月4日リリースのメジャーデビュー曲「DEADMAN」も披露されました。
曲序盤でいきなりシャウト連発、渾身の歌唱パフォーマンスに驚かされた。
その一方でサビはキャッチー。BiSHらしいパンクな曲で良かったですよ。
ラストの「ALL YOU NEED IS LOVE」はCDで聴いた時にはあまりハマれなかったのですが
ライブだと前半穏やか→後半盛り上がるといった緩急がいい感じに決まってました。

前イベント(レボはこちら)のセトリと比べると今回は「MONSTERS」が聴けたのが
一番良かったですね。会場の盛り上がりも前イベントとは比較にならないほどの熱狂っぷり。
なおオムツが飛んできたらキャッチするつもりだったが残念ながらそれは確認できずでした。
メンバーとファンが一緒に同じ振り付けで盛り上がれる場面が多いのはとても楽しい。
ライブの一体感に関してはこの日出演の計5組の中でも一番だったのではないかと思いました。



計5組のロック系アイドルグループが出演するイベントライブでありながらも、
5組それぞれが一味違った個性を持っているので、途中で飽きるなんてこと無く
約3時間目いっぱい楽しむことができました。全身汗だくになるほどに盛り上がった。
やっぱりライブハウスでのライブこそが最高だなと! インストアライブもいいけどね。



2016年4月4日月曜日

[CDレビュー]  7!!「アニップス」


7!!「 アニップス(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2016/3/9)

1. ラヴァーズ
2. プリミティヴ・パワー
3. さよならメモリー
4. バイバイ
5. オレンジ
6. アオイハナビラ
7. スタートライン
8. ReReハロ~終われそうにない夏~
9. ノスタルジア~ReReハロ~
10. オレンジ (オーケストラver.) -Bonus Track-
お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10)




7!!(セブンウップス)のアニソンベストアルバム&デビュー5周年記念アルバム。
アルバムタイトルの「アニップス」にはアニバーサリーという意味も込められているそうです。

デビュー間もなくしてリリースされた「ラヴァーズ」があまりにも鮮烈で、
これは沖縄出身バンドでまたまた1組スゴいバンドが出てきたぞ!と思ったものだが
その後に出た曲の数々を聴いた限りでは、リア充向けラブソング専門歌手といった
イメージがついてしまい、今までアルバムを聴くまでは至らなかったバンドでした。
しかし今作はベスト盤でなおかつ全曲がアニメタイアップ曲なだけあって、
前半5曲を聴いただけでさすがと思わせるものがある。
まず1曲目「ラヴァーズ」はサビから始まるアッパーチューンで、開始わずか20秒にして
一気に頂点まで駆け抜けた。まるで夏の空に舞い上がる打ち上げ花火のごとく
煌めきを放ちながら広がりゆく感動。サビメロから間奏までの曲展開が最高。
名曲揃いの「NARUTO」のテーマ曲の中でもファーストインパクトは半端なかった曲でした。

同じくNARUTOタイアップの「さよならメモリー」もアッパーチューンの名曲。
追いかけっこをしているかのような疾走感があると同時に、思い出に浸りたくなる曲。
バラード曲では「オレンジ」の透明感が印象的。ボーカルのNANAEさんの歌唱も良い。
甘く可愛らしい声質の持ち主ながらも、曲調によっては力を入れるところは入れて
ちゃんと緩急がつけられている。声の表情に豊かさがある。

その一方でアルバム後半になると、楽曲のバリエーションの少なさが目立ってくる。
特に歌詞は・・・結局のところは君の~君は~といった方向にいってしまう恋愛依存な歌詞、
これに共感できる人は幸せな人生を送ってるんだろうなぁと思うしうらやましくもある。
6曲目以降はとことんJ-POP的なミドルテンポ曲ばかり。この作風だとamazonのページ内にある
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で西野カナさんのCDが出てくるのも
納得してしまう。バンドとしてはある意味他のバンドに無い特徴といえるか・・?

アニソンベストをきっかけにハマったFLOWに続く存在になるかと期待したものの、
そこまでには至らずでした。まずアニソン的ではない作品だといえる。
個人的には勢いのあるアップテンポ曲の方がサウンド的にも面白いと思うんですけどね。
女性ウケしやすいリア充バンドを目指していくのも一つの道でしょうが、
そもそもラブソングしか作れない歌手というのはその程度の実力しか無い歌手だと
思ってるので(これはもしかすると偏見なのかもしれませんが・・・)
それだけで終わる存在にはなって欲しくない。第一印象が鮮烈だっただけに、
潜在能力はこんなもんじゃないのでは、まだまだやれるのではと思ってしまうわけです。







[ライブレポ]  がんばれ!Victory特別試合『十代発表会』

4月2日(土曜日)大阪・専門学校ESPエンタテインメント Club GARDENにて行われた
がんばれ!Victory特別試合『十代発表会』に行ってきました。

先月リリースのメジャー1stアルバム「十代発表」を特定の店舗で購入した人のみ
行くことができる招待ライブ。関西では計20店舗の大手CDショップにて参加券が
配布されたようですが、なぜタワーレコード橿原店はイベント参加券配布の対象店舗にならないのか。
他のアーティストの時にも全く同じことを思ったことがあったが、
関西でイベント参加券付きCDを売るならば、今や奈良県唯一の大手CDショップである
イオンモール橿原のタワレコもその対象にして下さいよ! 今回のがんビクの場合は
イオンモール和歌山のCDショップなども対象店舗になってただけになおさらそう思った。
でないとこのままでは奈良県全域からCD専門店が絶滅してしまいかねない・・・(参照)

なお今回はライブ前の待ち時間の途中に、とある一般のファンの方から
がんビクのメンバーの皆さんへの寄せ書きをお願いされるという思わぬ計らいがありました。
野球のユニフォーム風にデザインされた色紙にメッセージを書こうとするも、
いざ目の前にすると、書きたいことが多過ぎてどうまとめていいのか分からない・・・
ひとまずは「青春!ヒーロー」にいつも勇気づけられてますと書かせて頂きました。
さすがに野球チームでの入場曲にしたいとかまでは書く欄が無かった(汗)



[セットリスト]
・全力!スタート
・夢のつづき
・ラリラリラ
・DEAR
・青春!ヒーロー
(アンコール)
・ボクラノミライ


シングル編と題された招待ライブということで、これまでのシングル表題曲と
カップリング曲をリリース順に並べたセットリストとなりました。
こうして見るとあらためてC/W曲も名曲の宝庫であることが分かる。
でもやっぱりライブで一番盛り上がるのは2ndシングル表題曲の「ラリラリラ」だなと。
イントロの時点からして躍動感が最高。サビの振り付けも一体となって盛り上がれる。
そして今回のライブで最も良かったと感じたのは、ボーカルのあやきさんの喉の状態が
ほぼ完全に回復していたことでした。前回のインストアライブの時は心配しましたが
(レポはこちら)今回は歌声だけでなくしゃべり声も可愛いなと一安心。

MCではベースのしのぶさんを中心とした佐賀弁トークが展開。
オールナイトニッポンの1日パーソナリティを務めるという発表は嬉しいニュースでしたね。
4月9日(土曜日)の深夜3時~5時に生放送されることが決定。だがせっかくの放送中に
寝てしまいそうなメンバーがいるということで、ギターのみなみさんの名前が。
何やら普段は11時に寝て5時に起きるという健康的な生活をしているそうで、
これにはおばあちゃんみたいだと他のメンバーからツッコまれてました。
そういえば佐賀のがばいばあちゃんって以前話題になったな。

アンコールでは、ボーカルのあやきさんが観客とのコール&レスポンズで
男たちは筋肉あるんだからもっとデカい声出せるだろと煽ったのには笑ってしまいました。
すると他のメンバーからは「あんたも声デカいよ」などというツッコミが。
前回があんなんだっただけに今日はデカい声出せるようになってて本当良かったですよ!

次に関西でライブは行われるのは7月9日(土曜日)の四大都市ツアーということで、
この日もまた行きたいと思います。自分の草野球チームの試合とかぶらなければですが・・・



2016年4月1日金曜日

[ライブレポ]  IDOL ROCKS!(大阪☆春夏秋冬、MAPLEZ)

3月30日(水曜日)大阪・BIG CATにて行われたライブイベント「IDOL ROCKS!
~BOUQUET 1st Anniversary SPECIAL! in BIGCAT~」に行ってきました。
出演は、大阪☆春夏秋冬、MAPLEZ、PassCode、BELLRING少女ハート、BiSHの計5組。
今話題のロック系アイドルグループの皆さんが勢揃いした豪華なイベントでした。
なお18時の開演前にオープニングアクトとして柚餅子みこさんが出演したらしいですが、
平日なので間に合うわけもなく、残念ながら見ることができず。やっぱり18時開始は早過ぎる。




・大阪☆春夏秋冬

地元大阪出身、平均年齢17歳の7人組アイドルユニット。
まず登場するなりQUEENの「We will Rock You」が歌われました。その瞬間から驚かされた。
センターを務める、MAINAさんの歌唱力が素晴らしい!
近年のアイドルの中で一番歌が上手いのはPASSPO☆の森詩織さんだと思ってましたが、
MAINAさんはまだ10代にしてそれに並ぶか、もしくは超えるかというほどの勢いがある。
そしてメンバー全員がダンス歴7年以上とあってダンスパフォーマンスも迫力があり、
さらに楽曲もメロディアスなロックチューン中心で良いときたら、もう言うこと無し。
「Let you fly」ではメンバーの動きに合わせて観客も一緒にヘドバンするほどの盛り上がり。
もはやアイドル離れしてると言っていい。さすがダンスヴォーカルグループと名乗るだけある。
今回出演の計5組の中で私的MVPを挙げるなら文句無しにこのグループでした。
これからも注目していきたいです。近いうちにブレイク候補になるのでは!?




・MAPLEZ

2016年1月にひろしまMAPLE★Sから改名したばかりの、広島出身10人組アイドルグループ。
この日は計8名でのライブステージでした。まず前半はデジタルポップ系の曲が中心で、
メンバー全員がそれぞれ可愛らしい歌声を聴かせてくれたのが何とも良かったです。
前グループがあまりにもカッコいい方面に振り切れていただけに、尚更アイドルらしく感じた。
ライブ中盤には今回聴けることを楽しみにしていた「邂逅と再生のシンギュラリティ」
が披露されました。アイドロック≒アニソンロックであることが分かる曲で、
展開美とスケール感が素晴らしい。間奏部分でファンと一緒に声出ししたのは意外。
終盤には「RPM」をやってくれたのも嬉しかった。夢に向かっての冒険心をかきたてられるアッパーチューンで文句無しの名曲。
こちらもまた今後注目していきたいグループです。これから全国区になれるか?


(続く