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2015年2月28日土曜日

[CDレビュー]  Gacharic Spin / ガチャガチャダンサーズ 「赤裸ライアー / 溶けないCANDY」


Gacharic Spin / ガチャガチャダンサーズ「 赤裸ライアー / 溶けないCANDY  (Type-A CD+DVD)」
(2015/2/25)

1. 赤裸ライアー
2. 溶けないCANDY




Gacharic Spinのメジャー1stシングル&ガチャガチャダンサーズのデビューシングル。
まずGacharic Spinの新曲「赤裸ライアー」は、
これぞガチャピンの自己紹介的な作品としてふさわしいダンスロックチューン。
バンドサウンドに電子音を組み合わせた曲を作るアーティストは数あれど、
ここまでパンチ力満点で、なおかつ爽快感抜群のキャッチーなメロディと共に
曲を聴かせてくれるバンドはそうそういない。その中でもベースの弾けっぷりは、
デジロック系の曲においては唯一無二ではないかと思えてくる。
間奏ではラウド感のあるギターに加えてキーボードソロも聴かせてくれたりと
楽器隊の全パートの演奏力の高さを見せつけられる。
エフェクトのかかったボーカルもダンサブルな雰囲気の曲によく合っている。
サビの「ほん」「のー!」「さい」「のー!」ではぜひライブで一緒に声をあげたくなる。
こんなの盛り上がらずにはいられない。最高のメジャー1stシングルとなりました。


続いてガチャガチャダンサーズの「溶けないCANDY」は、
現役高校生アイドルユニットのデビュー曲にふさわしい、軽快なダンスチューン。
まいさんとありささんの歌唱もCDで聴く分にはちゃんと歌えていると思いました。
軽快な曲といいながらも間奏部分ではテクニカルで聴き応えのある楽器隊の演奏を
見せつけられるのは、さすがバックバンドがMETALLIC SPINなだけある。
なお作詞作曲は外部のようです。てっきりガチャピンのメンバーがやってると思ってましたが。
ちなみにこの曲はアニメ「テンカイナイト」のED主題歌としてもオンエア中ですが、
このアニメもまた、Cyntiaや中ノ森文子などといった私の好きなアーティストばかりを
主題歌に起用してくれるアニメのようですね。これはありがたいです。


まさかバックダンサー担当のガチャダンの2人が歌手デビューしてしまうとは、
そして新曲がスプリットシングルという形でリリースされるとは、これには驚きました。
さすが、メジャーデビュー前の時点からFukiさんと共にDOLL$BOXXという
新バンドを組むなどといった、密度の高いバンド活動をやってきただけある。
「他のバンドが3年かけてやることを1年でやる」というモットーを掲げた中で
今回もまた面白い試みを仕掛けてきたと思います。
ガチャダンがアイドルユニットとして活動すれば、更なるファン層の広がりも
期待できるでしょう。バンド本体の活動も含めてこれからが楽しみです。


2015年2月26日木曜日

[CDレビュー]  Do As Infinity「BRAND NEW DAYS」


Do As Infinity「 BRANDNEW DAYS (CD+DVD)」
(2015/2/25)

1. Mysterious Magic
2. EDGE
3. Brand new days
4. 蒼生
5. Rapunzel
6. 夢の終わりに
7. Marionette
8. Route 16
9. Always
10. song for you
11. はじまりの場所
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




Do As Infinityの通算11枚目のオリジナルアルバム。
伴ちゃんの結婚・出産を経て前作より約2年半ぶりとなるニューアルバムでは
海外のサウンドプロダクションを取り入れるという試みが行われ、
作曲や編曲担当に新たなメンバーが加わったことで、これまでの曲とは一味違う形の
魅力を持った曲が増え、今作もまた進化を感じさせてくれる作品となりました。

まず1曲目「Mysterious Magic」はこちらの記事で書いた通りの名曲。
唯一のシングル曲であり今作の幕開けにもふさわしい曲です。

そして2曲目「EDGE」は、新たな時代の到来を予感させるかのような爽快アッパーチューン。
伴ちゃん作詞による歌詞が良い。wikiというフレーズが出てくるのは今風ながらも
「真相は闇の中 選択は自由だ 鵜呑みなんかしないさ」と歌うあたりに
芯の強さを感じられる曲となっている。サビの「ないの?ないの?ないのか?」は
たまらなくキャッチーで、聴いていてスカっとさせられる。文句無しの名曲。

3曲目「Brand new days」は前曲に続き、更なる新時代の到来を感じさせるミドルチューン。
作曲&編曲に海外のミュージシャンの名前が3人も並んでいるだけあってか、
洋楽テイストを感じさせつつも、これまでの曲にないような編曲の盛り上げ方を見ました。
Aメロで大地を踏みしめ、サビで一気に新たな地へと羽ばたいていくかのよう。
昨年12月のライブでいち早く聴いた時からこれは良いぞと思いましたが(レポはこちら)
今回聴くとあらためて素晴らしい曲だなと実感しました。さすがリードトラックなだけある。

4曲目「蒼生」はこれぞDoAsの王道といえる名バラード曲。
争いの絶えない世界に生まれ育ったこの命を守りたいと言わんばかりに
優しく包み込むように歌うその姿からは、母性を感じられる。
伴ちゃん作詞による歌詞も良い。1児のママになったことを実感させてくれる曲でした。
私の中では6thアルバム収録のシングル曲「楽園」をも超えるほどの名曲です。

5曲目「Rapunzel」はヨーロピアンテイストの民族音楽風サウンドを聴かせてくれる曲。
こういう曲はDoAsにはありそうで無かったタイプの曲なだけに斬新。
月明かりの下で二人踊る姿を歌った幻想的なバラード曲です。

6曲目「夢の終わりに」は今作の中でも最も洋ロックテイストの強い曲。
この曲を作曲したN.Y.&BICYCLESは、調べてみたところ日本人グループでした。
編曲を担当している亀田誠治さん主催の、亀田大学の生徒でもあるらしいです。
とはいえ個人的にはあまりハマらずでした。もしこういう曲が好みならば
もっと昔の洋楽ロックやそれに影響された邦楽ロックを聴いてます・・・

7曲目「Marionette」はイントロの時点から惹きつけられたDoAsらしいロックバラード曲。
サビメロの展開は意外性を感じました。歌詞は今作の中では異色に感じるぐらいに
ダークテイストが入っていて、なおかつカッコ良く仕上がっている。名曲です。

8曲目「Route 16」はこれまた洋楽風味のアコースティックロックナンバーで、
まるでアメリカの砂漠地帯の風景をイメージさせられるような曲。
「泥だらけの道を 越えてく」という歌詞からもその道中が目に浮かぶ。
作曲はCOZZIさんが担当。今作では亀田誠治さんと並ぶ形で約半数の曲の編曲も行うという活躍。

9曲目「Always」は良い意味でこれがラストナンバーかと思うほどの
大団円バラード曲。ライブだとより一体感を感じられる曲となるでしょう。

10曲目「song for you」は懐かしさを感じられるミドルバラード。
温かみが伝わってくる曲です。

11曲目「はじまりの場所」は今作の中でも一番バラードらしいバラードで、
一見地味にも感じられるが、じっくり聴きこめば良さが分かる曲です。
大地や大海原などというフレーズが並ぶ歌詞世界には壮大さを感じられます。


今作は過去のアルバムで例えれば1stや5th並みにしっとりとした曲が中心となりましたが、
生命の息吹を感じさせてくれるかのようなスケール感を持った曲や、
人生という名の旅路を歌った曲が多かったのはDoAsらしくもあって良かったです。
これはやはり、伴ちゃんが結婚し子供を授かったということが作品にも影響したのではと思う。
その一方で今作において陽気なアッパーチューンは1・2曲目のみで、
3曲目以降はバラード曲やミドルテンポ曲がひたすら続くため、
これが他のアーティストの作品ならば、全体的に地味なアルバムだという印象を持ったでしょう。
だがDoAsに限っては話が別。伴ちゃんの天性の美しい歌声はこの曲調で大きな魅力を発揮する。
あらためてバラード曲の良さは日本一だと感じました。
それに加えて前アルバムでいう「東京亜熱帯」レベルの圧倒的なまでの想像力を
かき立てられる曲があればなお良かったのですが、それはまた次の作品に期待したいところ。
次作以降もずっと今作のような大人しい作風になるとは思えないですし、
結成16年目を迎えてもなお無限大の広がりを持った曲世界を見せてくれる、
そんなDoAsはこれからもずっと追い続けていきたいです。







2015年2月24日火曜日

[CDレビュー]  THEイナズマ戦隊「17」


THEイナズマ戦隊「 17 【初回盤】」
(2014/12/17)

1. ジャパニーズドリーム
2. 立ち上がるにはいい日だぜ!!
3. 喜びの歌
4. 恋人よ
5. 俺達に祝杯を
6. 涙の青春
7. シャララ~涙を越えて行け!~
8. 友情のメロディ
9. NATURAL MONSTER
10. 君の笑顔にはかなわないよ
11. 幸せの唄
12. この手の中に
13. Everything is gonna be alright
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




THEイナズマ戦隊の通算10枚目のオリジナルアルバム。
結成17年目を迎えても今までと変わらない情熱がこもった作品であると同時に、
今作では、このバンドの大きな魅力の一つである歌メロの良さが
復活したのが最大の収穫だったと感じました。そうなった理由はやはり、
ボーカルの上中丈弥さんが格闘技を始めたことがきっかけではないかと。

『THEイナズマ戦隊』上中丈弥が語る、"いい大人"が格闘技をはじめる意味。
http://number.bunshun.jp/articles/-/822281 

こうして常に挑み続ける姿勢は素晴らしい。そりゃ曲作りの方にも良い影響が出る。
何かスポーツをやっていればたとえ年齢は30代になっても今こそが青春なんだと思えるし、
それが人生の新たな目標になる。同じくそういう気持ちでグラウンドを駆け回ってる私としては
この記事にはすごく共感できました。それでは全曲レビューにいきたいと思います。


まず1曲目「ジャパニーズドリーム」は夢を追いかける姿を熱く歌った曲で、
リードトラックなだけあって何とも彼ららしい曲。ド根性節をポップに聴かせるのが良い。


2曲目「立ち上がるにはいい日だぜ!!」も前向きな王道アッパーチューン。
ただ明るいだけでなく、光と影の両面を歌った歌詞が心に響く。サビの爽快感が素晴らしい。

3曲目「喜びの歌」はアコギ一本で聴かせるフォーク調の歌い出しから
バンドサウンドへと流れ込んでいき、さらに曲の後半に行けば行くほどに
歌の迫力が増してくる。サビの「女ってすげー」「男ってすげー」
というフレーズのインパクトは最高。シンプルな感情を爆発させる姿に
思わず心を打たれる、人間味に溢れた曲です。

4曲目「恋人よ」はバラード曲。夢を追う男が歌うラブソングといった感じで
そのひたむきさが心に響く。「夢と共に生きるのは 小さな罪でしょうか」は名フレーズ。


5曲目「俺達に祝杯を」は生命力に溢れたアッパーチューン。
俺達は仲間なんだという一体感を存分に感じられ、一緒に天に拳を突き上げたくなる。
「祝杯のギター!」の掛け声からギターソロへと流れ込んでいく曲展開もカッコいい。
「生きてるだけで丸儲け」は大好きな言葉なので歌詞には尚更共感できます。

6曲目「涙の青春」はハーモニカの演奏から始まるフォークソング。
色々あるけどボチボチ行こうという、気楽な気持ちにさせてくれる名曲です。

7曲目「シャララ~涙を越えて行け!~」はミディアムバラード。
たとえ仲間が身を固めていこうが、夢に恋した俺達はこうして歌い続けるんだという
メッセージがこもった曲で、その生き様を思わず応援したくなる。
今まではむしろ彼らに応援されてきたことの方が多かったと感じてましたが、
こうしてお互いに応援し合える関係はアーティストとファンの間の理想の関係だと思います。

8曲目「友情のメロディ」はアコースティックなサウンドにのせて歌われる曲。
サビの「えいえいおー」の一体感が良い。

9曲目「NATURAL MONSTER」は大人の色気を感じるブラスロック調の曲で、
30代になったからこその新境地を開拓した曲かと思いきや、歌詞は完全に下ネタだった。
「フルスイングに命をかける」と野球に例えた歌詞は今作でも健在ながら
この曲で歌っている内容は下半身の素振りですからね。元気で何よりです。

10曲目「君の笑顔にはかなわないよ」はブルース調のラブバラード。
「アイドルも アメリカも ロックバンドも 君の笑顔にはかなわないよ」
という表現が光っている。相変わらず良い歌詞を書くなぁと思います。

11曲目「幸せの唄」は今作の中では最もラブソングらしいラブソング。
温かいメッセージがこもったミドルテンポ曲です。

12曲目「この手の中に」はこれぞイナ戦の王道である熱血疾走アッパーチューン。
落ち着いた感じの曲が2曲続いた後でこれが来ると、一気にテンションが上がりますね!

13曲目「Everything is gonna be alright」は17周年テーマソングとして作られた曲で、
仲間との絆を感じられるポップソング。ライブで聴けばより一体感が伝わってきそうです。


彼らの音楽には陰湿さのかけらもない。まるで広い大空から放たれる光のよう。
歌詞は基本ストレートながらも、ありきたりな感じや手抜き感は全くない。
真心を込めて作られたのが分かり、なおかつ作り手の人柄の良さが伝わってくる。
ただ上から目線で頑張れだとか前を向けだとか言うのではなく、
辛いことや苦しいことも全て受け止めた上での、人間愛のこもったメッセージを
その熱い歌唱と共に聴かせてくれるからこそ心に響く。
そんなTHEイナズマ戦隊は、私にとっての理想の先輩です。
辛い時苦しい時にこそ聴いて頑張ろうと思える曲ばかり。またライブの方にも行きたいです。



[アニメ感想]  ローリング☆ガールズ 第7話

名古屋から京都にバイクで向かおうとするも、途中で道に迷ったことがきっかけで、
奈良の露天温泉に辿りついてしまったローリング☆ガールズの皆さん。
鹿さんと一緒に温泉に入る姿が可愛い。この温泉はきっと奈良公園の一帯を走る
奈良奥山ドライブウェイ沿いにある三笠温泉郷かなと思いきや、まさかの十津川温泉だった。
間違え過ぎにも程があるだろ! 名古屋から奈良市内まで行くよりも、
奈良市内から十津川まで行く方が時間がかかるというのに、
何をどう間違えたらこんな日本屈指の秘境まで辿り着いてしまうのか。
なので、道に迷ったなどというのは建前で、本当は最初から十津川温泉に行きたかったとしか思えない。

再びバイクを飛ばし、ロックの聖地と名乗ることとなった京都へと到着。
2つの自警団の鴨川ロッカーズと舞妓どすどすは何かと対立しているとのこと。
ロックと舞妓さんとは仲が悪いとか、いつからこうなってしまったんだ。
かつては京都出身ロックバンドで曲のPVにて自ら舞妓さんへと変身してしまった
10-FEETというバンドもいたというのに。


あとROTTENGRAFFTYという京都出身バンドも、自身の曲のPVに
舞妓さんっぽい感じの人が出演してたはずだと思い、あらためて見てみましたが、
やっぱりこれはちょっと違うかな・・・ よく見たら入れ墨が入ってるし。

金色グラフティー名曲過ぎる。4月のCOMIN'KOBEでまた聴きたい。


そして鴨川ロッカーズの団長、一条美沙さんがボーカルを務めるバンドが
金閣寺にてライブを行い、もみあげハンマーズのカバー曲を歌おうとするシーンが。
しかし他人のカバー曲を歌おうとする瞬間でこんなにも盛り上がるってのはバンドとしてどうなんだ。
しかもボーカルが自ら「もみハン!」というコール&レスポンスまでやるとは、
こんなことするバンドが目の前にいたら自分は冷める。
人のふんどしで相撲とるにも程があるだろ・・・
とその時、ならず者集団・酒吞の一派がライブ会場に乱入。バトルシーンで飛び散る音符。
その結果、鴨川ロッカーズの団長兼ボーカルが箱に入れられ拉致されてしまうことに。
しかし四角い箱をあそこまで一瞬で体にはめてしまうとはどんな技術を使ったんだ。
これが本当の箱入り娘ってやつですね。

後半にはもみあげハンマーズの元メンバーの2人が登場。
いきなり直筆サイン入りCDをプレゼントするとはなんて太っ腹なんだ。さすが伝説のロッカー。
このCDアルバムの収録曲の中では5曲目の「ランニングホームラン」という曲を聴いてみたい。
しかしもみハンの解散の理由が「ハンマー性の違い」「1人だけもみあげをつるはし型にした」
って何なんだ!?まぁでもバンド解散の理由ってそんなもんですよね。
例えば筋肉少女帯が一度解散した理由は、レコーディングに12時間遅刻してきた
メンバーの最初の一言が「キャラメルコーン食べる?うまいよ」だったというのは
有名な話ですし、些細なことが積もり積もった結果解散に至ってしまうのかなと・・・

舞妓どすどすは鴨川ロッカーズと仲が悪いなどといいながらも
団長を助けに行こうとしたりと、この2組の間の関係性は謎なだけに
今後それがどう明かされていくのか、さらに今回全く役に立たなかったロリガの皆さんは
果たして役に立てるのか、次回はかなり楽しみな内容。
本当第5話ぐらいから一気に面白くなってきた。あらためて東京編とは何だったんだ。



2015年2月22日日曜日

[CDレビュー]  中川翔子「ドリドリ」


中川翔子「ドリドリ(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2015/2/18)

1. ドリドリ
2. Candy Girl  




しょこたんこと中川翔子のニューシングル。
まず表題曲「ドリドリ」は、タイトルの由来が「Dream Dream」の略なだけあって
とびきりの夢が詰まった曲で、しょこたんのキュートな歌声が光るその一方で
バンドサウンドからは勢いを感じられる。間奏のギターは疾走感があり、
まるで夢の国に向かって颯爽と走り抜けていくかのよう。
これまでのしょこロックとしょこポップの中間のような曲だと感じました。
約5年ぶりのポケモン主題歌として子供たちから愛されそうな曲であると同時に、
大人たちは聴けば童心に帰れる曲だと思います。

カップリング曲「Candy Girl」は洋楽R&Bテイストのポップソング。
この曲調、そして可愛らしい歌声で「ヒーローがピンチの時には助けに行く」
などと歌ってしまうのはしょこたんらしいですが(笑)しかしメロディや編曲は地味過ぎた印象。

今年はレベル30を迎えるとのことですが、どうかこれからも表題曲のように元気な曲を歌い続けて欲しいです。
5月には生誕祭ライブも開催されるそうです。行ける人がうらやましい。







2015年2月21日土曜日

[私的名曲ランキング]  2014年12月度 マイベスト10

今月もサブコンより選んだ月間私的名曲ベストを10紹介いたします。
2014年度のラストかつ企画開始3周年にふさわしい、ハイレベルなマイベスト10となりました。
それにしても今回の1位は番狂わせでしたね。ではいってみましょう。





第10位 LAST MAY JAGUAR「Priority」 [公式PV]

アルバムレビューはこちら。90年代のガールズハードロックを彷彿させる。





第9位 大和姫呂未「SNOW ANGEL」 [公式PV]

異色の経歴を持つ女性シンガー。優しい歌声に癒されるバラード曲です。
旧作のアルバムレビューは書きかけで1年以上放置してたので近いうちに完成させたいところ。





第8位 中島卓偉「続けろ」 [公式PV]

最近ではLoVendoЯへの楽曲提供でも名前を聞くようなったロックシンガー。
「♪続けるお前 めっちゃストロング」
これ明らかに同じレコード会社のつんくさんに影響受けてますよね(笑)
ハロプロの曲にもありそう。このワンフレーズのインパクトが決定打でマイベスト10に入れてしまいました。





第7位 Septaluck「Diamond」 [公式PV]

2012年結成の5人組バンド。「♪ぐるぐる丸まって 丸まって 真っ白になって」
このサビが素晴らしい。ここまで抜群にキャッチーなメロディにのせて
エモロックを聴かせてくれるバンドは貴重。これからもぜひ注目し続けたいです。





第6位 ガガガSP「高架線」 [公式PV]

アルバムレビューはこちら。今年も4月に彼らにとっての地元神戸の街で行われるライブを
楽しみにしてます。COMIN'KOBEは今回も無事に開催されますよね?





第5位 ЯeaL「セナカアワセ」 [公式PV]

キュートかつパンチの効いた歌声と、伸びやかで爽快感のあるメロディラインに
一発でもっていかれた。このような曲を作るガールズバンドは常に待ってました。





第4位 ミドリカワ書房「花火大会」 [公式PV]

歌詞が面白いアーティストだという評判は以前から聞いてましたが、
CD作品を聴いたことは実は今までほとんどありませんでした。
ということで聴いてみると・・あれっ、話が違うぞ、こんなにもセンチメンタルで泣ける曲を作るアーティストだったのか!?
正直1位にしようかとも考えました。それぐらいに心に響きました。





第3位 Do As Infinity「Mysterious Magic」 [公式PV]

シングルレビューはこちら。やっとPVを作ってくれましたね、これが3年ぶりです。





第2位 上坂すみれ「閻魔大王に訊いてごらん」 [公式PV]

シングルレビューはこちら。年間ベストでも上位に入れた大本命の1位候補でしたが・・・





第1位 BACK-ON「セルリアン」 [公式PV]

本当に素晴らしい曲というのは開始10秒で胸に飛び込んでくる。この曲はまさにそうだった。
「♪限界なんてない」 このサビを聴いただけで、生きる活力が湧いてきた。
ぜひ過去のアルバム作品も聴いてみたいと思えるほどに素晴らしい曲でした。
ということで気になってYoutubeの楽曲情報を見てみたら、この曲はガンダムタイアップだったのか!
もはや歴代のガンダムタイアップ曲だけで年間ベスト級のマイベスト10が組めるレベル。
しかしBACK-ONというバンドはそこそこメジャーシーンで話題になっているのに、
私が見たことのある音楽系やロック系のブログでは取り上げられてるのを見た記憶がない。
それでいてアニメタイアップは多いらしいです。これってモロにど真ん中ハマるタイプのバンドじゃないか・・・
また一組好きなメジャーのマイナーアーティストが増えた瞬間でしたね。



(番外編へ続く)



2015年2月20日金曜日

[CDレビュー]  西沢幸奏 「吹雪」


西沢幸奏「 TVアニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』エンディングテーマ「吹雪」」
(2015/2/18)

1. 吹雪 
2. Meaning




西沢幸奏(にしざわしえな)のデビューシングル。まず表題曲「吹雪」は、
アニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」のエンディングテーマ曲として
1コーラス聴いた時点から傑作であることを確信したほどの、
勇壮な行進曲風シンフォニックロックチューン。艦隊マーチとJ-POPの融合。
こんな曲は他のアーティストの曲では滅多に聴けないだけに、
近年のアニソン系アーティストの楽曲のレベルの高さを感じずにはいられない。
歌詞からはほんのり演歌テイストを感じられる。雪が降り注ぐ真冬の海の情景が
目に浮かぶかのよう。そのような厳しい状況の中でも思いを届けたいとばかりに
「♪届けー 届けー」と歌うサビは、一度聴いただけで耳に残るほどに印象的。
突進力と疾走感が抜群の名曲です。西沢幸奏さんの歌唱からはひたむきさを感じられ、
さらに声質も透明感があって良い。サビの早口で歌う部分はちょっと苦しそうな感じもしますが、
ハイトーンはしっかりと声が出ている。デビュー曲にしては難易度の高い曲だと思うだけに
これからの更なる成長を期待されている歌手なんだろうなということが分かります。

カップリング曲「Meaning」は王道バンドサウンドで聴かせるロックチューン。
伸びやかかつ明快で、聴いてるだけで元気をもらえそう。ドンピシャ好きなタイプの曲です。

表題曲が名曲なのは期待通りとして、C/W曲の路線には意外性を感じたと同時に、
個人的に今後さらに西沢さんにハマるかもしれないと思える曲でした。
現役高校生歌手ということから今がまさに伸び盛りなだけに、次作以降の曲にも期待したいです。







[CDレビュー]  AKINO from bless4「海色」


AKINO from bless4「 TVアニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』オープニングテーマ「海色(みいろ)」」
(2015/2/18)

1. 海色
2. Just Moving On Now




AKINO from bless4のニューシングル。まず表題曲「海色」は、
アニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」のオープニングテーマとして
1コーラス聴いた時点から名曲であることを確信したほどの、
疾走感と迫力満点の傑作シンフォニックロックチューン。
たとえ世界の全てが海色に溶けたとしても
あなたと生きていきたいんだという、熱い思いが伝わってくる曲で
AKINOさんの力強い歌声と、哀愁を帯びたストリングスの響きが
組み合わさったバンドサウンドには、切迫感すら感じるほど。
さらに歌詞も素晴らしい。どこまでも果てしなく広がる海が
目に浮かぶかのような抜群のスケール感がある。
「幾つもの涙の海を越え」というフレーズは特に印象的。
これがアニメのOP映像と合わさると最高の曲に聴こえるのは当然。
CD盤でフルコーラス聴いても最高の曲でした。

カップリング曲「Just Moving On Now」もシンフォニックロックチューン。
表題曲が哀愁に溢れた曲なのに対してこちらは比較的明るい印象を持ちました。
歌声バンドサウンド共に躍動感があり、聴いていてワクワクさせられます。

今作は楽曲自体が素晴らしいのはもちろんですが、
それに加えてAKINOさんのボーカルには非常に魅力を感じました。
海外の歌姫っぽい声質だなと思いきや、アメリカ・ユタ州出身というプロフィールを見て納得。
同じくアニソンを歌った実績のある、ステファニーやOLIVIAを彷彿させる
歌唱力の持ち主で、伸びやかなハイトーンボイスは聴いていて気持ちがいい。
次はAKINO from bless4としてのアルバムを期待したいです。
1stアルバム「Dicennia」のリリースが3月25日に決まったというのは
とても嬉しいニュースなので、その日をぜひ楽しみにしたいと思います。







2015年2月18日水曜日

[CDレビュー]  Cyntia「WOMAN」


Cyntia「 WOMAN【初回限定盤B】(CD+Blu-ray)」
(2015/2/18)

1. 暁の華
2. Woman
3. シニシズム
4. chapter/1  
5. 君がいない世界
6. KISS KISS KISS
7. GIRL to WOMAN -prologue-
8. lucky☆star
9. 勝利の花束を-gonna gonna be hot! -  
10. letter
11. リックリリック
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




Cyntiaの通算4枚目のアルバム。今作は先行シングル曲の段階で、
従来のガールズメタルからは路線変更する形で新たな挑戦を交えた曲を
発表していくという、メンバーからの報告がありました。その言葉通り、
今作ではこれまでのCyntiaには無い形の魅力を持った曲を作ると同時に
これまで以上にポップ感を増した曲が並び、同世代の若い女性などを含めた
より多くの人達に存在をアピールしたいという意欲が伝わってくる作品となりました。

まず1曲目「暁の華」は、煌びやかなダンスロックサウンドにスラップベースの
組み合わせが見事にハマっていて素晴らしい。ノリの良さは今作屈指で、
キーボードとベースの演奏技術の高さが生きている。
勇敢な女性の姿を歌った歌詞も良い。アニメ「暁のヨナ」のオープニング曲ながら
それと同時にバンドとしての今後の決意表明が込められているように聴こえます。
1曲目にしてこれまでにない新境地を開拓した名曲だといえるでしょう。

2曲目「Woman」は前曲よりもさらにポップになったダンスロックチューン。
歌詞にSNSというフレーズが出てくるあたりなどは今風で、
タイトル通りの女性らしさが出た曲。これまでの曲とは一味違う爽快感がある。

3曲目「シニシズム」はハードロック調のイントロで始まる曲で、
間奏部分なども含めて随所でメタル要素を感じられる。
四字熟語を取り入れた歌詞も、楽曲のカッコ良さを引き立てている。
それでも前アルバムまでの曲と比較するとやはりポップになっているのですが。

4曲目「chapter/1」は疾走感満点のロックチューン。
伸びやかなサビメロとハイトーン歌唱が聴いていて最高に気持ちいい。
キーボードの活躍っぷりも良い上に、間奏にてコーラスが入る部分では
シンフォニックメタルっぽい要素も覗かせたりするのが面白い。
アルバムオリジナル曲では文句無しで一番ハマりました。
もしもアニソン中心に路線変更をするならばこういう曲を期待してたんですよね。

5曲目「君がいない世界」はロックバラード曲。元々Cyntiaのバラード曲は
1stアルバムの頃から良い意味でポップ感のある曲が多かっただけに、
この曲もまた今まで通りにメロディアスさが光った名曲だといえます。

6曲目「KISS KISS KISS」はこちらのシングルレビューで書いた通りの名曲。
実は最初にこの曲を聴いた時はかなり微妙に感じたのですが、
今作のアルバムの中で聴くとあらためて良いなと思いました。


7曲目「GIRL to WOMAN -prologue-」は子供の歌声が入った約15秒のインスト曲で
そのまま次曲へと続いていく。8曲目「lucky☆star」はキラキラポップチューン。
アニメ「暁のヨナ」の挿入歌にも起用されている曲ですが、この曲は個人的には
ちょっと厳しい・・どこかで聴いたことのあるごく普通のポップスという感想。

9曲目「勝利の花束を-gonna gonna be hot!-」はアニメ「テンカイナイト」の
エンディング曲にも起用された先行シングル曲。前曲の流れから聴くと、
この曲では一転してガッツリとロックサウンドを鳴らしてくれてるように聴こえる。
これでも前アルバムまでの楽曲と比べると相当ポップになっているのですが
それはさておき、この曲はシングルで初めて聴いた時から大好きでした。
パンチの効いたギターサウンドと突進力のある歌詞が共に素晴らしいです。


10曲目「letter」はバラード曲。ボーカルのSAKIさんの甘い歌声が印象的で、
これまでのCyntiaのバラードとは雰囲気が違う。
ポップかつ可愛らしい曲ですが、サビメロが間延びした感じがして微妙かな・・・

11曲目「リックリリック」はデジタルダンスチューン。
これはもはや玉置成実さん辺りが歌っていてもおかしくない。
歌詞はカタカナ連発。「♪壊セ」というフレーズ通り、
完全にこれまでのCyntiaのイメージはブッ壊されたかのような曲になっている。
それでも「♪ダンダン ディディディ ダララ」という、歌詞カードにない
掛け声の連発はキャッチーで、曲全体からノリの良さを感じられる。
個人的にはもうちょいギターを押したアレンジにすればもっとハマってたと思う。
ここまで冒険した曲を最後にぶつけてきたのには驚きました。


作風が変わっても、このバンドの大きな魅力の一つである歌メロの良さは
大多数の曲において健在だったのは良かったです。
今作の曲に多かったダンサブルなロックナンバーでは、
メンバーにキーボードがいることの強みを生かせているといえるでしょう。
しかしこのバンドはせっかくの高い演奏力と歌唱力を持っているのだから、
やはりアルバム曲においてはそれを存分に生かしたメタルナンバーも
収録して欲しかったというのが正直な本音です。そうでないともったいない。
今作だと3、4曲目辺りはそれっぽい要素も感じられる曲になっているものの、
これまで掲げていた「メタルを聴きやすい形で多くの人に届ける」
と言えるまでの曲には至っていない、オーソドックスなロックチューンだと思う。
ハードロック系の曲をやっていたバンドが、メジャーを意識して
ポップ感を増したアルバムを出すということはよくあることですし、
個人的にはそれが絶対にダメだとまでは思ってません。
むしろワンパターンなバンドよりも、多彩な曲を作れるバンドの方が好きですね。
しかし私のようにアーティストを長い目で見たいと思っているファンは、
世間では少ないと思うだけに心配です。
今作で離れるファン以上の数の新たなファンがどうか付いて欲しいところ。
次作以降では作風がどうなっていくのかについても注目していきたいです。
UNLIMITSやギルガメッシュのように再びハードな曲に回帰するのか、
それとも90年代の浜田麻里さんのようにポップ路線を突き詰めるのか・・・



[アニメ感想]  ローリング☆ガールズ 第6話

ダマして契約書にハンコを押させるとか、前回に引き続いて三重モータースの
団員(副団長)は悪役だなぁ。これを三重県民が見たらどう思うのだろうか。

とそれはさておき、今回は三重と愛知のバイクレースが熱かった。
中盤に挿入歌でブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」のカバー曲が流れてきて
良いムードだなと思いきや、その後に怒涛の展開が押し寄せるとは・・・
とにかく終盤のハチャメチャ感はスゴかった。
まさか三重の団長の自転車がバイクをも抜かしてしまうとは、
これはレース後に競輪界からスカウト殺到だろ!第二の十文字選手だ。
ラストでは砲弾によって金のシャチホコが爆破されたのかと思いきや、
これが最後の装飾だったとは・・・バイクとエビフライという旧2国間のシンボルが
入ったシャチホコは、まさに平和の象徴といった感じで面白かったですね。

次回はどこが舞台になるのでしょうか?さらに西へと向かうのかな?


2015年2月17日火曜日

[CDレビュー]  GARNiDELiA「Linkage Ring」


GARNiDELiA「 Linkage Ring (初回生産限定盤A)(BD付)」
(2015/1/21)

1. PRIDE
2. True High
3. Gravity
4. BLAZING
5. フタリ座流星群
6. Moon Landing
7. march
8. Steps
9. Lamb.
10. オオカミ少女
11. grilletto
12. ambiguous
13. LiNKAGE
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




GARNiDELiAのメジャー1stアルバム。デジタルJ-POPの新時代を切り拓くアーティストとしての
可能性が十分に詰まったアルバムとなりました。

まず今作の1曲目「PRIDE」は、ソリッドなデジタルチューンという
キャッチコピーのもとにPVまで作られた曲となりましたが、
これは一般的なポップスからはずいぶんかけ離れたダンスナンバーという感じで
かなり意外でした。ノリは良いですがメロディは印象に残りにくい気が。

しかし続く2曲目「True High」では期待通りのデジタル系ハードポップに戻って一安心。
そして3曲目の「Gravity」は今作のミドルテンポ曲の中では突出して
電子音の使い方がうまい。聴けば聴くほどに、重なり合う電子音の深みを感じる曲で
この曲に限ったことではないが、パーンと弾け飛ぶ音の数々がツボにハマる。
まるで夜空に打ち上げ花火が次々と上がっていくかのよう。華やかで輝きを感じる。
そして先行シングル曲にもなった4曲目「BLAZING」は、
弾け飛ぶ電子音に細かく刻まれたストリングスなども加わることにより
抜群の突進力を感じられる疾走デジロックチューンで、文句無しのマイベスト曲。
ちなみにタイアップはガンダム。なんでガンダムの曲ってこんなに名曲ばかりなんだ。


しかし中盤に収録された、ミドルテンポ中心のオリジナル曲はあまり印象に残らずでした。
8曲目「Steps」辺りは何となくマイナーな雰囲気がしてしまったのも惜しいところ。
こういう曲よりももっとガンガン勢いのあるサウンドの方が聴きたかっただけに・・
それでも後半の10曲目「オオカミ少女」は和風テイストを感じさせつつも
疾走感のあるポップチューンが聴けて良かったです。間奏のギターも迫力がある。
11曲目「grilletto」12曲目「ambiguous」はシングル曲なだけあって文句無しの王道ハードポップ。
ラストを飾るバラード曲である13曲目「LiNKAGE」でも良質なメロディが聴かせてくれています。

ボーカルのメイリアさんの歌唱は言うこと無しで、さすがニコニコで鍛えられただけある。
しかしニコ動出身の割に自作の歌詞が総じて普通なのは気になってしまいました。
人気ボカロPの作る曲は軒並み歌詞のレベルが高いだけにそれと比べると・・・
同じニコニコ歌い手出身の歌手ならば、作詞においてはVALSHEの方が上かなと感じただけに
その点においては伸びしろはまだまだあるといえるでしょう。

今作では期待が非常に大きかっただけに、個人的に中盤がもう一押し欲しかったかなと
思ってしまいましたが、それでもシングル曲の計3曲を聴いただけで、
デジタル系のJ-POPの中では突出したレベルで迫力のあるサウンドが広がっていることが分かる。
アルバム曲に関しては前作のインディーズ2ndミニアルバム(レビューはこちら)
ではどの曲も良かっただけに、次作以降ではまた「Arrow of love」のような傑作曲を
作ってくれると願いたいところ。2015年、最もブレイクを期待したいアーティストの1組です。



2015年2月15日日曜日

[CDレビュー]  LAST MAY JAGUAR「Ready for...」


LAST MAY JAGUAR「 Ready for...(初回限定盤)」
(2014/12/10)

1. Ready for ...
2. Sense of Junk
3. Priority
4. Hunger
5. ずっとふたりで
6. Flight
7. Get Real
8. Dirty Party
9. The Last Beauty
10. You will be
11. マリーゴールド
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




LAST MAY JAGUARの1stアルバム。嬢メタルシーン期待の新人バンドの作品です。
今までこれといった活動実績も聞かず、突然降って湧いたように世に出てきて
いきなりメジャーデビューまでしてしまったバンドが現れるとは、
いつからこんなにも日本の音楽シーンにおいて女性Voメタルが盛んになったんだ!?
と思いましたが、それはさておき今作は、女性ロックアルバムとして聴きやすくも、
他のメジャー所属バンドには無い独自の魅力を持った曲が詰まったアルバムとなりました。

まず前半の1~3曲目を聴いた時点で、90年代のガールズロックを彷彿させるような
ほんのり歌謡曲テイスト漂うキャッチーなメロディに心を掴まれました。
それでいてサウンドの方はメタル要素をしっかりと感じさせてくれるのが良い。
特にドラムの高速での叩きっぷりは印象的。
ボーカルのyuricaさんは、かつては芸能人としての活動実績もあるようですが、
大学時代はメタルサークルに入っていたというだけあって、
本当にこの音楽が好きなのが伝わってくる、気合いのこもった歌唱を聴かせてくれています。

4曲目「Hunger」はAMARANTHEというトリプルボーカル擁する洋楽メタルバンドのカバー曲で
この曲をyuricaさん1人で歌ってしまうという面白い試みが。
Bメロ部分ではデスヴォイスも決めたりと、インパクトがある。
6曲目「Flight」は前向きかつ突進力のあるアッパーチューンで、
こういう曲はモロに個人的に大好きな部類の曲。アニメタイアップもいけそう。
8曲目「Dirty Party」はライブ感満点な曲で、サビの「♪ウォウォウォ!」で
ぜひ一緒に声をあげて盛り上がりたいなと思えてきます。

さらに特筆すべきなのは5、11曲目に収録されたロックバラード曲がこれまた良い。
11曲目「マリーゴールド」は力強い曲ながらも同時に優しさを感じさせてくれる。
これからもあなたのために歌い続けるというメッセージが込められた、ラストを飾るにふさわしい名曲でした。

今作はメロディが全曲ハイレベルで良かったので一発で好きになりました。
大衆ウケする要素も十分あるだけに、これから幅広いリスナーを獲得していって欲しいと思えるバンドです。
90~00年代の歌手で例えれば、相川七瀬さん辺りが好きな人にはオススメしたいところ。
ぜひメジャーで大きく羽ばたいてくれることを期待いたします。







2015年2月14日土曜日

[CDレビュー]  JAM Project「B.B.」


JAM Project「 TVアニメ 牙狼-炎の刻印-B.B.」
(2015/2/11)

1. B.B. 
2. 追憶の光  



JAM Projectのニューシングル。
まず表題曲「B.B.」は彼らの曲では毎度おなじみの「牙狼〈GARO〉」の主題歌。
歌詞と歌唱の熱さは今作でももちろん健在ながらも、アレンジに関しては
これまでのシングル曲では無かったようなブラスロック調の編曲に驚いた。
ピアノ+ブラスバンドサウンドが響く間奏部分などは、ジャジーかつロックな雰囲気で
何とも味わい深い。新境地を開拓した曲といえるでしょう。

カップリング曲「追憶の光」はミディアムバラード曲。
メロディの良さが光ると同時に、メンバー全員の中低音歌唱の響きの良さが印象的。
JAMの歌唱の魅力はハイトーンだけではないと実感できる曲です。
そしてサビの後半部分から徐々にキーが上がり、
ジワジワと盛り上がっていく曲展開には見事なまでに心を掴まれました。
歌詞も胸に響きます。このようなテーマの曲は歌詞が重過ぎると
何度も聴くのがしんどくなってしまうのですが、決してそうはならずに
聴きやすくもカッコよく歌うことができるのが彼らの曲の良さです。

近年の「牙狼」関連のシングル曲はどれも良い曲ではあるものの、
個人的にはマンネリ感も感じていましたが、しかし今作は表題曲、C/W曲ともに
それを吹き飛ばすぐらいの新たな魅力を発揮した曲に仕上がったと思います。
特にC/W曲はA面扱いで出して欲しかったとすら思うほどの名曲だと感じました。
これからも進化をやめることのないJAMに期待し続けたいと思います。