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2015年7月29日水曜日

[CDレビュー]  ひめキュンフルーツ缶「電撃プリンセス」


ひめキュンフルーツ缶「 電撃プリンセス【生産限定盤】」
(2014/12/24)

1. 電撃フラストレーション
2. それ冗談!これ本気!!
3. 飛びかうフール
4. 空っぽ、、、アイツ
5. 浮世シグレ
6. 君からの魔法
7. パラダイム
8. リベンジ-虎の巻-
9. ハルカナタ
10. 黄昏ワンダーランド
11. クライムクラウン
12. モラトリアム
13. 君と描いた未来
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




ひめキュンフルーツ缶のメジャー2ndアルバム。近年次々と世に出てきている
ご当地アイドルグループの先駆け的存在ともいえる、愛媛出身の5人組の作品です。

楽曲はロック系の曲が中心で、なおかつ近年次々と現れているロック系アイドルの中でも
とりわけ荒削りな印象を受ける。シンセを入れたラウドロックやパンク系のサウンドに
若さとフラストレーションをぶつけた歌詞を組み合わせた曲が多いのが特徴。
アルバム序盤1~3曲目の勢いはスゴい。サウンド面では疾走感があって
完全に好きなタイプですが、しかし歌詞に関しては尖り過ぎている印象も。
3曲目「飛びかうフール」は綺麗ごとばかりの世の中に怒りをぶつけた曲ですが、
人を偽善者呼ばわりするような歌詞は共感できないなぁ・・・
その一方でアルバム中盤以降は、アイドルらしい前向きかつ元気な曲も増え、
バラエティ色豊かでいい感じ。7曲目「パラダイム」は今作の中で一番歌詞が良いと
感じられました。君だけのオリジナルを追求すべきだというメッセージが心に響く。
「必死でゴージャスを気取る」 これは思わずあるあると!
11曲目「クライムクラウン」は尺八を取り入れたアレンジと二重構造的なサビメロが
ツボにはまった。荒々しいフレーズが並ぶ歌詞もカッコ良さを発揮しています。

近年のそんじょそこらのロックバンド以上にロックなアイドルポップ作品。
歌唱力に関しては物足りない部分もありましたが、それを十分に補えるほどの
勢いとエネルギーが、作品全体に詰まっている。そりゃ人気も出るよなと。
ちなみにプロデューサーの伊賀千晃さんはかつてジャパハリネットを手がけていたと知り、
これには思わず納得。ジャパハリとは懐かしい名前だ。彼らもまた愛媛出身でしたね。
バンドの魂をアイドルが受け継いでいるようにも感じられました。
ライブの方も高い評判を聞いているだけに、また機会があれば見てみたいです。







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