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2015年4月2日木曜日

[CDレビュー]  Silent Siren「サイレントサイレン」


Silent Siren「 サイレントサイレン(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2015/2/25)

1. 無音の警告
2. KAKUMEI
3. BANG!BANG!BANG!
4. Routine
5. 爽快ロック
6. 手をつないで
7. ラッキーガール
8. DanceMusiQ
9. 恋い雪
10. 女子校戦争
11. 曖昧 me mine
12. ストロベリームーン
お気に入り度:★★★★★★ (6/10)




Silent Sirenの3rdアルバム。近年世に出てきた数多くのガールズバンドの中でも
とりわけポップでキュートな曲の数々は印象的。ボーカルのすぅさんの甘~い歌声と
バンドサウンドとの組み合わせには他に無い独自の魅力が感じられる。
人気面ではガールズバンドの中で頭一つ抜けたのも納得の作品です。

主に前半の曲中心に、見た目からすれば意外なほどしっかりとしたバンドサウンドを
聴かせてくれているのはさすがといったところです。
3曲目「BANG!BANG!BANG!」や5曲目「爽快ロック」といった曲は可愛く疾走する曲で、
ノリの良さが抜群。アニソンやアイドルの曲っぽいともいえる。
その一方で4曲目「Routine」では驚くほど歌詞がダークな曲を歌うという意外性もある。

アルバム後半では8曲目「DanceMusiQ」でデジタル色の強いダンスチューンを歌ったり
10曲目「女子校戦争」ではいかにも今時のバンドがやりそうな四つ打ち系ロックナンバーに
挑戦したりと、曲種の幅広さもアピールする姿勢が伝わってきましたが、
これらも含めて後半の曲は肝心のメロディが単調に感じた曲が多かったのが惜しい。
9曲目「恋い雪」レベルの良質なメロディを持ったポップチューンが他にもあればなお良かったのですが。

楽曲自体はどれもキャッチーなものばかりで、なおかつバンドとしての個性も
しっかりと発揮されているにもかかわらず、個人的にハマリ度が低いという一番の原因は
やはりボーカルの声質にあるのかなと。今作を聴いてあらためて、
甘々なポップスをずっと聴き続けたいとは思えないということが分かってしまいました。
楽曲によって歌い方を変えるなどして、もう少しボーカルにメリハリをつけられれば
より作品は引き締まるように思うが、こればかりはむしろ好みの問題の方が大きいのかなぁ・・・
メジャー世界で勝負しているガールズバンドなだけに何とか頑張って欲しい所ですが・・・







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