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2015年1月22日木曜日

[日記]  第36回ABCお笑いグランプリの感想

1月18日に放送された、第36回ABCお笑いグランプリの感想を書いてみました。
関西のTV局による制作ながらも、第33回大会からは全国に門戸が開放された、
芸歴10年以内の若手芸人の皆さんが出演する賞レース番組でございます。

公式サイト
http://asahi.co.jp/owarai/



・吉田たち
2人のイメージカラーである「赤」と「青」をモチーフにした漫才。
双子コンビであることを存分に生かしたネタで面白かったです。
「腹立つ顔」に対して「同じ顔」と切り返すところなんかはさすがでしたし、
赤が好き→「ブルーハーツを聴いてはいけない」
青が好き→「カラオケで赤いスイートピーを歌うな、青い珊瑚礁しか歌えない」
などといったうまいボケの応酬には感心させられるレベル。
これを聞いて真っ先に思ったのは、藍井エイルさんは「青」じゃなくて「藍」なので2人とも聴いてOKですよね?
もっと点数行くと思ってました。審査員で1人だけ100点満点中80点をつけた人がいたのが意外。

・ガリバートンネル
結婚式の余興でDJに扮し、録音した新郎のこれまでの発言をリミックスしていくというコント。
「なんこつ」の連発はキャッチーですよね。こちらもまた面白かったです。
それにしても「稀勢の里横綱になって欲しいな」などといったフレーズが
芸人のネタにまで出てくるようになったのには、あらためて相撲人気の波が来てるんだなと実感。
自分は大相撲に関してはデーモン閣下の影響で興味を持つようになったニワカですが。

・たかまつなな
女性ピン芸人。お嬢様と一般人との言葉遣いの違いを描いたフリップ漫談でした。
キャラを生かしたネタでしたね。「下々!」はインパクトあるのでこれからも使えそう。
ただこの手のネタは多くの優秀な先駆者達がいるので、それと比べるとまだ弱いかなぁ。

・うしろシティ
友人が事故で病院に運ばれたため、慌てて駆け付けた2人のコント。
熱演でしたね。それにつられて審査員の皆さんが高得点をつけたのかなと。
しかしボケの質自体はそれほどでもなかった気が・・・
演技力で魅せるタイプのコンビなのでしょうね。ライブだとテレビで見る以上に迫力を感じられそう。

・シンクロック
昔飼っていた犬を思い出すという漫才。
結成4年の男女コンビでありながら、まるでベテランのような風格が感じられました。
生活笑百科の常連になってもおかしくなさそう。
「結衣」→「けっころも」には笑いました。この響きは面白い。

・GAG少年楽団
嫁の浮気現場を描いたトリオコント。浮気相手の意識高い系中学生が旦那を追い詰めるも
その旦那は実はヤクザだったというオチは逆転ホームラン級の快感でした。
中盤まで十分に笑わせて終盤一気に爆発。こりゃ優勝だと思いましたね。

・ニューヨーク
ミュージシャン2人が曲を作るコント。
「歌詞にLINEとか入れておけばあいつらは食いつくから」
「ここでラップ入れておけばいい」など、リスナーを見下した発言を連発。
量産型ラブソングに対する風刺が込められたネタでした。
ネタ終了後に本人達が、他意は無いと弁解していましたが、
このネタの題材になったのではと思い浮かんだ歌手はソナーポケットだ。
個人的には、2年ぐらい前にこのネタを見ていたらもっと笑っていたと思います。
肝心のボケは「おぬし」ぐらいしが良いフレーズが無かった気がしたのが惜しい。

・中山女子短期大学
今大会の無名枠登場。女性かと思いきや男性ピン芸人でした。
測量を担当する作業員による1人コント。
ネタの途中で客席まで降りていき、お客さんたちを巻き込もうとしたり、
さらには尾崎豊の曲を替え歌にして熱唱したりと、
点数的には最下位ながらも、ファーストインパクトは残すことができたと思います。
「卒業」と「測量」をかけたのはうまい。しかし全体的にはボケの数が少なすぎかと。

・チョコレートプラネット
ゾンビに憑りつかれた男のコント。
ゾンビ役の長田さんは全く喋らずにひたすら「ウゥ・・・」とうめき声をあげ、
松尾さんはゾンビに向かってひたすら説教。これは実質ピン芸ですね。
臭いというフレーズの連発が個人的にはどうもハマりきれなかったですが。
とりあえず1つ思ったのは、最後に審査員の点数が発表されて予選敗退が決まった瞬間、
ソンビ役の長田さんが「ウゥ・・・」とうめき声をあげれば面白かったのに。

・学天即
ボケ担当の四条さんが新婚であることにちなんだ、自身の嫁さんなどをモチーフにした漫才。
THE MANZAI 2014に続いてこちらの大会でも予選1位通過というだけあって、
正統派で安定感抜群の漫才でした。ツッコミのフレーズ選びもうまい。
しかし、優勝となるとやっぱり何かが足りないかなぁ。爆発力をつけるには
どうすればいいのか・・・それでも以前よりは着実に面白くなっていますし、
地道に努力しているのが伝わってくるコンビには何とか頑張って欲しいのですが。



総評としてはまず、なぜこんなにも歌ネタが多かったのか。
やはりキャッチーで印象に残りやすいからなのでしょうかね?
しかし、トップバッターの吉田たちに100点満点中80点しかつけなかったことに対して
番組終了間際になって「もう5点あげておけば良かった」と発言し、
それを吉田たちの2人にツッコまれたことにより、途中から基準点を上げたことを
自ら認めたという、ヒロミはもう審査員に呼ばないで欲しいです。
出演者全組に対して平等に厳しめの採点をするというのなら分かるが、
これはダメだ。ただでさえトップバッターは賞レースで不利な傾向がある中で・・・
そんな中で見事優勝したのはGAG少年楽団ということで、これは納得の結果でしたね。
以前からオンバトなどでも結果を残していた実力派が優勝するのはおめでたいです。
むしろ今まで無冠だったことの方が意外でした。これをきっかけに2015年には更なる飛躍を期待したいです。



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