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2014年12月3日水曜日

[CDレビュー]  FROZEN CAKE BAR「operation」


FROZEN CAKE BAR「 Operation(オペレーション)」
(2014/10/22)

1. operation
2. Blaze
3. briefing-序章-
4. ベクトライズ
5. wall
6. platoon6-疑惑-
7. 輪舞曲
8. 凛-Remix-
9. weapon-対峙-
10. SIGHT
11. labyrinth-深層-
12. 刹那
13. assault-決戦-
14. パンデミック。-Remix-
15. ending
16. 夏ときどき悪魔
17. credit.
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




FROZEN CAKE BARの3rdアルバム。
今作はなんとドラマ仕立てのCD作品となっており、曲と曲の間にはメンバー6人による演技が収録されています。
戦隊モノのアニメが好きな人ならば、ハマる可能性の高いドラマだといえるでしょう。
ボーカルのくりざべすさんの声優さながらの萌えボイスと
ベースのたっくんの山形弁は特に印象的で、聴いていて楽しい。
なお今作のドラマCDの中には2ndアルバム収録曲の「凛」「パンデミック。」
のリミックスバージョンも収録されていることから、新曲は実質7曲と少なめですが、
それを感じさせないぐらいに充実した内容の作品となりました。
前作「パンデミック。」(レビューはこちら)から更に進化したと言わんばかりの作品です。

まず新曲となる2曲目「Blaze」は、HR/HM系サウンドにキラキラシンセと
キャッチーな歌メロが加わった男女ツインボーカルロックナンバーで、
これぞFCBの魅力が存分に詰まった曲。
なお歌詞の方は、自分の好きな漫画がアニメ化・ドラマ化されるも
原作とはかけ離れた出来になってしまったことを嘆くという内容。
このサウンドにのせてこんなことを歌ってしまうのか! 面白いです。
ボーカルのくりざべすさんの歌声が、サビのラストでアニメ声に変わるところもツボ。
「♪愛しきおんにゃのこ」が可愛い。オープニングナンバーからして素晴らし過ぎる!

4曲目「ベクトライズ」はミドルテンポのメタルナンバー。
戦場を彷彿させるようなシリアスな曲世界が広がっています。

5曲目「wall」は疾走感とキラキラ感に満ちたハードロック。アニソンっぽさ満点。
「♪燃え上がれ激しく舞い上がれ」と歌うサビはJAM Projectが好きならば
ハマること間違いなしでしょうが、ボーカルはもうちょい力を込めて歌って欲しかった。

7曲目「輪舞曲」はアップテンポながらもどこか切なげなミクスチャーロックナンバー。
シンセの旋律にミステリアスさを感じさせられる。何とも味わい深い曲です。

10曲目「SIGHT」は、これぞ戦隊モノ作品のクライマックスといった感じの曲で、
たまらなくカッコいい。サビメロの良さは今作の中においてもナンバーワン。
くりざべすさんが歌う「♪さあここで罪の数だけ撃ち込んでアゲル」というフレーズには燃える、そして萌える。
全てが最高としか言いようが無い。何度聴いても感動的なまでに素晴らしいです。


12曲目「刹那」はミディアムバラード。哀愁漂うメロディと共に響き渡る
重厚感のあるサウンドと、BAWさんのシャウトが迫力抜群。
ドラマCDの終盤を飾るにふさわしい、名実ともにドラマチックな曲です。

16曲目「夏ときどき悪魔」は和テイストの入ったお祭り系ロックナンバー。
Aメロ部分ではBAWさんの激しいシャウトにくりざべすさんもラップで応戦するも、
サビでは一転してキャッチーでポップな曲調になるという構成が面白い。
サビ部分のみしか公開されていないPVからは想像がつかないでしょうが、
フルで聴けばまるでマキシマムザホルモンみたいな曲だなと。
歌詞はオタクが夏休みを楽しむという内容。やたら表現が大げさな部分があるのは、
バンド自ら中二病であることを名乗るだけある。ラストにしてはっちゃけた名曲です。


コンセプトアルバムとなった今作は、前作と比べるとボーカルの初音ミク成分が減り、
サウンドのHR/HM成分が増したという特徴を感じましたが、
ヘヴィロック+シンセ+キャッチーな歌メロという組み合わせについては、
どの曲にも共通している。この音楽性で、ここまで良質なメロディを持った曲ばかり作ってくれるバンドはそうそういない。
かつてHIGH and MIGHTY COLORが好きだった人にはぜひオススメしたいバンドでありますし、
もちろんJAMなどのアニソン系ロックが好きな人も聴いて損は無いでしょう。
おそらく本人達が一番アニソンに起用されることを望んでいるように思う。
ぜひ近いうちにメジャーデビューを達成した上で、その夢が叶う日が来てくれることを願いたいです。



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