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2014年12月4日木曜日

[CDレビュー]  ナナカラット「リインカクラウド」


ナナカラット「 リインカクラウド」
(2014/7/2)

1. 僕が創った世界地図
2. いってきます
3. CHANCE OVER
4. 真夜中のスピード
5. あした天気になあれ
6. メガネ越しの距離
7. 空っぽの器
8. 輪廻
9. エソラゴト~見せかけの夢~
10. 歩いてゆこう 
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




ナナカラットのメジャー1stアルバム。
2007年結成、4人組ポップロックバンドとしてインディーズデビュー後、
現在は男女2人組となったユニットのメジャーデビュー作です。

ボーカルのAsamiさんの美声と、どこか懐かしさを感じさせる歌謡曲風メロディに
ピアノやストリングスを多く取り入れたアレンジが組み合わさった楽曲の数々は、
ピュアでなおかつスケール感を感じさせてくれる曲が多い。
歌詞については日常に寄り添った内容のラブソングが多く、
ポップなkalafinaといった感じかなというのが第一印象でした。
今作のリードトラックである1曲目「僕が創った世界地図」は
朗読から始まるイントロと、人の心を地図に見立てた歌詞もまた印象的です。

「CHANCE OVER」「空っぽの器」ではデジロック系のサウンドに挑戦したり、
「輪廻」では広い宇宙の中でここまで生きてきた人類の姿を歌うという
壮大なテーマのピアノバラード曲を聴かせたりと、音楽性の幅の広さも感じさせる。
「エソラゴト~見せかけの夢~」はバンドサウンド+ピアノの弾けっぷりが良い。
ピアノ好きにはぜひオススメしたい作品でございます。

私的ベストトラックは6曲目の「メガネ越しの距離」。
透明感の中にも切なさが漂うポップスナンバーで、なおかつ歌詞が心に響く。
私のように視力が悪くてメガネをかけた経験のある人にとっては、
この歌詞はより一層沁みるのではないだろうか。
いざメガネをかけて恋人の姿をじっくりみてみると、
2人の間の距離をうまく測れず、さらには見たくないものまで見えてしまう。
「ぼんやり霞んでるくらいがちょうどいい」
これは泣ける。素晴らしい比喩表現だと感じました。

実力は文句無し。近いうちにアニソンにも起用されそうな音楽性だと感じただけに、
ぜひこれからメジャーで飛躍して欲しいです。







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