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2014年1月8日水曜日

[CDレビュー]  Cyntia「閃光ストリングス」


Cyntia「 閃光ストリングス初回限定盤B【CD+DVD】」
(2014/1/8)

1. 閃光ストリングス
2. グリーン・アイド・モンスター
3. カタストロフィー 




Cyntiaのニューシングル。今作はアニメ「聖闘士星矢Ω」の主題歌に起用された上に、
リリース前からYoutubeの広告やカラオケ店などにて、この曲のPVが
流れまくっていたのを見て、やっとレコード会社がまともな売り方をしてくれたよ!
と思いました。なんせ前作までは、CDにビキニを付けて売ったりといったように
ちづるさんのブログでも「閉鎖的で悪趣味で」と酷評されてしまいかねないような
ごく一部のオタク向け歌手と誤解される売り方ばかりさせられてましたからね。
しかし今作ではようやく、メタルを聴きやすい形で多くの人に届けたいという
彼女たちの目標に沿った売り方になったということが、まず一番に嬉しく思いました。

表題曲「閃光ストリングス」は、勝利を目指して進め、輝け、光となれ、
などといった熱いメッセージのこもった曲で、まさに王道のメタルであり王道のアニソン。
聖闘士星矢の主題歌ということで「ペガサス」というフレーズもちゃんと入っています。
これをボーカルのSAKIさんが1人で作詞したのには実力を感じました。
硬質なメタルサウンドが響くイントロ~Aメロから始まり、Bメロで曲の表情が和らぎ、
そして疾走感とキラキラ感のあるサビへとつながっていく楽曲構成も良い。
サウンド面ではメンバーにキーボードがいることがこのバンドの強みだなと
あらためて感じました。Bメロやサビでは曲名通りに閃光が差し込むかのよう。
これはAYANOさんのキーボード無しでは作れないです。

2曲目「グリーン・アイド・モンスター」はラブソング。
「♪可愛い、グリーン・アイド・モンスター」という歌詞がまさにこの曲を表している。
激しくもメロディアスで、なおかつ独特の妖艶さを放っている曲であり、
これにはやられました。まさに女子メタルです。

3曲目「カタストロフィー」は、孤独でダークな世界を抜け出して
新たな世界へ一緒に行こうと歌いかけてくれる曲で、歌詞が素晴らしい。
サウンド面では、ヘヴィなイントロから始まるもサビはポップで、
なおかつ抜群の開放感を感じられる。
これは見事に歌詞とリンクした内容のサウンドになっています。
さらに曲終盤でのサビの伸びやかな歌唱を聴くと、
ボーカルのSAKIさんはあらためて本当に歌がうまくなったなと感じました。

前作のシングルは表題曲が浜田麻里さんの「Return to Myself」のカバーで、
カップリング曲2曲もポップ寄りな曲だったのに対し、
今作は表題曲・カップリング曲ともにHR/HMの魅力を全面に押し出した内容の曲に
なっていたことに驚きました。もちろんそれでいてメロディの良さは今作も文句無しで、
聴きやすさもしっかりと兼ね備えられている。「みんなで歌えるメタルがあってもいい」
という彼女たちの発言には共感いたしますし、そうなるにふさわしい内容の作品です。
これだけ宣伝もタイアップももらったんだから、今年は勝負の年だ。
今作を機に、Cyntiaは是非ともブレイクして欲しいです。
そして今の日本の音楽シーンに、新たな風を吹かせて欲しいと期待してます。




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