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2013年4月30日火曜日

歌姫ピラミッド 2013年4月版

2012年10月以来の更新となりました、歌姫ピラミッドの発表です。

歌姫ピラミッドとは、以前からお世話になっている音楽ブログ
「日本の歌姫たち」にて不定期で行われている企画で、
現在活動中の女性アーティストを、自分の好きな順に
第1階層(計1組)から第5階層(計5組)までランク付けするという企画です。
当ブログでは、歌姫ピラミッドを毎年4月と10月に定期更新していくという
前回の宣言通りに、今回も4月ギリギリに更新させて頂きました。
それでは、いってみましょう。








■第1階層
Do As Infinity


■第2階層
Gacharic Spin(↑)  水樹奈々


■第3階層
飛蘭  黒崎真音(↑)  Cyntia(初) 


■第4階層
BABYMETAL  妖精帝國  Aldious(初)  秋赤音(初)


■第5階層
Zwei(↑)  KOTOKO  陰陽座  angela  PASSPO☆







第1階層は不動として、第2階層以降はm.o.v.eとステレオポニーの解散などにより
顔ぶれが変わることに。ニューアルバム、ライブツアーがともに素晴らしい出来で
今最も勢いのある、Gacharic Spinと黒崎真音がジャンプアップ。
さらに去年末からは嬢メタル(ガールズメタル)もマイブームということで
CyntiaとAldiousが初ランクイン。
以前からランクインしていたBABYMETALと妖精帝國と陰陽座も加えると
ピラミッドの3分の1がメタル系アーティストになってしまいました。
さらにはLIGHT BRINGERなども候補だったですし、次回は過半数越えなるか?
現在15組中7組と約半数を占めているアニソン系アーティスト越えもあるか!? 
(ちなみに妖精帝國はメタル系とアニソン系の両方にカウントしています)
秋赤音はニコ動発のボーカリストとして素晴らしいアルバムをリリースしてくれたので
近日レビュー予定・・と思いながらもう5ヶ月位経ってしまいました(汗)
Zweiは8年ぶりのリリースとなった3rdアルバムが期待通り素晴らしかった。
こちらも近日レビュー予定でございます。
次点としては、同じくニューアルバムが良かったのあのわや、
LovebiteやJACKPOT BELLといった新人アーティストに今後期待したいです。
以上、今回も自己満足企画に付きあっていただきありがとうございました。


[ライブレポ]  COMIN'KOBE13(ザ・マスミサイル、アカシアオルケスタ、UPLIFT SPICE)

4月29日(月曜日)、神戸ポートアイランドにて開催された
チャリティーロックフェス「COMIN'KOBE13」に行ってきました。


去年も行きたかったのですが結局行けなかったため、2年越しでの念願の初参戦。
そもそも実はロックフェス自体が初めてなんですよね!
ということで10時に最寄りの駅に着き、会場の神戸夙川学院大学へと向かいましたが、
まさかそこから入場まで2時間も待つことになるとは思わなかった。
同じく列に並んでいた皆さんからも続々と
「まさかこんなに並んでるとは・・・」と言う声が聞こえてきていました。

おかげて今回の私的トップバッターの予定だった、10時50分開始の ROACHのステージが見られなかった・・・ これは残念。結局会場に入れたのは 12時過ぎとなりました。そしてこちらのタイムテーブルと会場地図を参考にしながら、 まずはKSGU GREENステージの方へ向かいました。 ・ザ・マスミサイル

まず1曲目は最新曲である「何度も君に恋をする」。この曲は、 以前からお世話になっているサイトにて1位だと絶賛されていただけあってさすがの名曲。 続いては「今まで何度も」。こちらはアニメ「NARUTO-ナルト-」の主題歌として 聴いたことがあったので入りやすかったです。 そして3曲目、ボーカルの地元である香川県に住む両親へ向けて、 会場の後ろのあの海を越えて感謝の気持ちを歌った「拝啓」は素晴らしかった。 まさに全身全霊を込めて、ステージ上を動き回りながら 熱く語りかけるかのように歌われたら、感動してしまうじゃないか・・・ ラストは「教科書」。最後にして一番盛り上がる曲で締めてくれました。 1組目にして、行列へ並びに並んだ甲斐があった!と心から思えるぐらいに 鮮烈な印象を残してくれました。やっぱり熱さが存分に伝わってくるバンドは良い! 続いては必ず観ようと思っていた13時半開始のUPLIFT SPICEまで 時間があるということで、その前に昼ご飯を買って食べようかと 会場の一番奥の屋台に向かって歩いていたところ、たまたま通りかかったのが 耳に留まる形で、こちらのバンドの曲をラスト2曲だけ聴く形になりました。 ・アカシアオルケスタ
そして聴いてみて、このバンドは最初から観ておけば良かったのにと後悔。 紅一点ボーカル擁する4人組バンドで、ジャジーな歌謡バンドサウンドが印象的でした。 さらに最後のMCにて、後ろを見てくださいという指示があり、 見てみると、そこにはワタナベフラワーのボーカルのクマガイタツロウさんが! ツイッターでは私にも声をかけてもらえたのでこの後観る予定がまさかこんな所にいるとは! その後ラスト曲「スーパースター」という曲が歌われました。 ピアノロック風の曲で、こちらもまた良かったです。わずか2曲しか聴けませんでしたが このバンドはもっと評価されていいしもっとステージが盛り上がっていいのにと思いました。 ジャンル的には今回の出演者の中ではやや異色な感じだったですが、それもまた良い。 そしてアカシアオルケスタのステージが終わった後は 屋台にて「加古川ホルモンぎょうざ」という兵庫県の新ご当地グルメと、 今回のスポンサーである「イトメンのちゃんぽんめん」というタンメンを買って食べ、 その後に大学食堂ステージへと向かいました。 ・UPLIFT SPICE
こちらも紅一点ボーカルを擁する4人組バンドですが、会場は入場制限がかかるぐらいに 人が押し寄せてました。いつの間にこんなに人気が出ていたんだと・・・ このバンドを知ったのは、私が昔からお世話になっている管理人様のブログの 名曲ランキングで、JAM Projectや水樹奈々やKIX・Sなどの 並居る私的強豪を抑える形で1位を取っていて、その曲を聴いてみたら 案の定素晴らしかったということがきっかけです。 ということでアルバム「オメガリズム」の方は事前に聴いてきましたが、 いざライブを体験してみると、こんなにパンクだったのか!と驚くぐらいに 激しいステージと激しいお客さんの中に飛び込むことができて、良かったです。 個人的に知っている曲は「オメガリズム」ぐらいでしたがそんなことはもはや関係ない! ステージが狭い館内だったこともあり音響が少しこもって聴こえたのと、 ボーカルの高音部分にもうちょい声量があればなぁということはやや気になりましたが やっぱりそんなことはもはや関係ない! オメガリズムのサビの歌詞通りに 「♪ダンス ダンス ダンス」だ! 最高に楽しかったです。 やっぱりロックフェスはこうでなくっちゃ! といってもロックフェス初めてだけど(笑) (その2へ続く)

2013年4月25日木曜日

[ライブレポ]  黒崎真音「MAON KUROSAKI LIVE TOUR 2013“VERTICAL HORIZON”」

4月21日(日曜日)、OSAKA MUSEにて開催された、黒崎真音のライブツアー
「MAON KUROSAKI LIVE TOUR 2013“VERTICAL HORIZON”」に行ってきました。






[セットリスト]
・生まれ出づる物語(インスト)
・UNDER/SHAFT
・Distrigger
・鳴り響いた鼓動の中で、僕は静寂を聴く
・十鬼の絆
・Dreamed wolf
・VERTICAL HORIZON
・黎鳴 -reimei-
・Lisianthus.
・Just believe
・Dresser Girl...
・LOVE 〇 JETCOASTER
・FRIDAY MIDNIGHT PARTY!!
・starry×ray
・Magic∞world
・story ~キミへの手紙~

(アンコール)
・VANISHING POINT
・The place of hope
・メモリーズ・ラスト




今回初めて、ヲ嬢こと黒崎真音さんのライブに参戦してまず感じたことは、
とにかく盛り上がりっぷりがスゴかった!ということです。
会場に着いたのは時間ギリギリだったので後ろの方で観ましたが、
しかしその後ろの方も、皆さんものすごい盛り上がりでした。
縦ノリが中心で、最初から最後まで曲中でジャンプしまくり。
さらにはヘドバンをしていた人も、目の前に3人位いました。
こういうお客さんに囲まれたことは、個人的にはすごく嬉しかったです。
おかげで私も、遠慮することなく思う存分ジャンプ&ヘドバンできました!
たぶん周りのみんなと一緒に300回以上はジャンプしたのではないかと思います。
ラスト曲の「メモリーズ・ラスト」だけでも40回ぐらいはジャンプしたなと(笑)
とはいえ最低限のマナーについては守られていたのに加えて、前の方には女性専用エリアも
設けられていたので、初めての人や女性客なども安心して観ることができたと思います。

歌唱力についてはさすがでした。1曲目からラスト曲まで終始、
高音部分も含めてしっかりと声が出ていたのは見事。
バックバンドの演奏の迫力も素晴らしかったです。
前半はひたすらハードロック系の曲が続き、これには会場の熱気も序盤にして最高潮。
しかし中盤のデジポップ系の曲「Dresser Girl...」では会場内のミラーボールが回り始め
それまでのロックなノリから一転して場内がディスコホールへと変わったり、
「LOVE 〇 JETCOASTER」では曲の前に、手持ちのタオルを取り入れた振り付けが紹介され
これをお客さんみんなで踊るなどといったことがあったのも面白かったです。
このライブでは中盤のデジタル系の曲についても、生バンドで演奏すると
CD音源とは全く違った印象の曲へと変わるのが新鮮に感じました。
この感覚はまさにライブでしか味わえないといえるでしょう。

MCでは、ファンとのやりとりが面白かったのが印象的でした。
バックバンドのギターを担当していたブランカさんは大阪出身ということが紹介され、
お客さんと一緒に「♪連れてって 連れてって 大阪出るとき連れてって」という
たこ昌のCMソングを大合唱、(参照 http://www.takomasa.co.jp/)
そしてお客さんの1人からは「この曲を次のシングルに!」という声があがったり、
さらにはヲ嬢に「なぞかけをやって!」という無茶ブリがあったりと
ここでも大盛り上がり。このフリに対しては、代わりにギターのブランカさんが
「今日のお客さんとかけまして、富士山と解く その心は、日本一!」
とうまく返していました。
そしてライブも終盤になり、ヲ嬢が「帰りたくない、ここで泊まりたい」と話すと、
お客さんの1人からは「イビキコンサート!」という声が。これは笑いました。
そしてアンコールのMCでは、ヲ嬢が「たこ昌」のことを「たこわさ」と間違えて
覚えてしまっていたことが発覚。これにはお客さんからツッコまれまくり。
その結果「次回の大阪ライブまでに、たこ昌の曲となぞかけを覚えてきます!」
という宣言をしてくれましたので、期待しておきましょう(笑)


女性ソロシンガーでここまでハードロックなライブを体験したのは久しぶりでした。
このライブのノリは他の女性アニソン歌手とは違う、彼女ならではの個性と
いえるでしょうし、やはりライブに行かないと黒崎真音という歌手の本当の魅力は
伝わりにくいのではないかと思いました。いっそのことロックフェスなどに出ても
いいのではないかと思えてくるぐらいに、迫力のある熱いライブでした。
最高に楽しかったです。次回もまた行きたいです。


2013年4月23日火曜日

[CDレビュー]  黒崎真音「VERTICAL HORIZON」


黒崎真音「 VERTICAL HORIZON (初回限定盤)」
 (2013/4/10) 

1. 生まれ出づる物語 (インスト)
2. UNDER/SHAFT 
3. [Dreamed wolf] 
4. 十鬼の絆 
5. VERTICAL HORIZON   
6. starry×ray 
7. Dresser Girl...  
8. Distrigger  
9. 鳴り響いた鼓動の中で、僕は静寂を聴く
10. FRIDAY MIDNIGHT PARTY!! 
11. Just believe.
12. 黎鳴-reimei- 
13. story ~キミへの手紙~
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




ヲ嬢こと黒崎真音の2ndアルバム。先行シングルの時点で期待していた通りに、
今作はエモやメタルやシンフォニックの要素を取り入れたロックナンバーの数々を
軸に据えた、ハードかつドラマチックなアルバムとなりました。
歌詞についても勇ましいフレーズが多いと同時に、どの曲についても質が高く、
アニソン系アーティストのハイレベルさを存分に感じられる作品となっています。

アルバムオリジナル曲では、3曲目 [Dreamed wolf]が特に素晴らしい。
エモい雰囲気のイントロ~Bメロから、サビにて一気に疾走する展開は最高。
9曲目「FRIDAY MIDNIGHT PARTY!!」はライブを意識したパーティーチューンで
今作のロック系の曲の中では異色なぐらいに明るい曲ながらも、
それでいてズシズシと響く重厚サウンドは失われていないというのが良いです。
シングル曲ではやはり9曲目「鳴り響いた鼓動の中で、僕は静寂を聴く」が
最強のキラーチューン。まるで何かに追われるかのように迫りくる感覚がたまらない。
2曲目「UNDER/SHAFT」も聴けば聴くほどに編曲のひねくれっぷりが伝わってくる。
この曲は5~10回ぐらい聴くとより凄みを感じられる曲だと思いました。

中盤の6、7曲目には前作同様にデジタル系のポップスも収録されていますが
こちらの出来も良い。7曲目「Dresser Girl...」のサビの「♪シュワシュワシュ」
というフレーズは1度聴いただけで耳に残るものがあります。
シリアスかつカッコいい系の曲が多い中で、箸休め的にこういう曲が入っているのは
ロックしか歌わないなどといったような型にはハマらない、
アニソン系アーティストの良さでもあるといえるでしょう。

今作はアルバム全体を通して聴くことにより、1曲1曲がより一層生きているように
感じられたのがとても良かったです。シングル曲の「黎鳴-reimei-」は最初聴いた時は
良い曲ではあるけど最近のアニソンではありがちな感じの曲かなと思ってしまいましたが
このアルバムの流れで聴いたら、こんなに素晴らしい曲だったのかと!
さらには「Just believe.」もここまで美しいバラード曲だったのかといったように
アルバムにて新たな発見をすることができたように感じられました。

これはもっと評価されて欲しい。今作にて彼女は、他のどのアニソン系歌手とも
ロック系歌手とも違う、独自の色を持ったアーティストに成長したと思いました。
ライブだとより一層その魅力を感じることができる。熱いライブでした。
ということでこの後、ライブレポの方も書きたいと思います。


2013年4月21日日曜日

[ライブレポ]  Do As Infinity LIVE TOUR 2013

4月14日(日曜日)、大阪NHKホールにて開催された、
Do As Infinityのライブツアー「Do As Infinity LIVE TOUR 2013」
に行ってきました。



[セットリスト]
・ヨアケハチカイ 
・東京亜熱帯 
・Special
・JIDAISHIN
・Work!
・mannequin
・rumble fish
・Desire
・シグナル
・Raven

(アコースティックコーナー)
・TAO
・陽のあたる坂道
・冒険者たち

・蓮華
・永遠
・アリアドネの糸 
・コペルニクス
・under the sun 
・135 
・本日ハ晴天ナリ 
・HARUKA
 
(アンコール)
・遠くまで
・SUMMER DAYS 



最新アルバム「Do As Infinity X」の1、2曲目である
「ヨアケハチカイ」「東京亜熱帯」の2曲にて幕を開けた今回のライブ。
しかしこの最新作中心のセットリストになるかと思いきや、
前半の時点からかなり意外な選曲がありました。
2000年リリースの5thシングル曲で、個人的には当時から好きだった曲なのに
ダークな雰囲気の曲だったためかあまり売れなかった「rumble fish」や、
同じく2000年リリースの曲で、1stアルバム収録曲の「Raven」をやってくれたのは
嬉しかったです。照明により紅く染まったステージをバックに、
「♪叫び声が こだまのように 響き渡る」と力強く歌う伴ちゃんの姿に
抜群の迫力を感じた「Raven」は、私的に前半の一番のクライマックスでした。

そして今回のライブ中盤には「アコースティックコーナー」も設けられていました。
「TAO」は今歌ってみるとまた違ったものがあると、伴ちゃん自ら話していました。
別れ、そして新たな出会いのあるこの時期にはピッタリの曲であると同時に、
一度はラストシングルとして作られた曲だけに、その言葉には感慨深いものがあるなと・・・

後半は、2ndアルバム収録のロックバラード「永遠」には特に感動させられました。
そしてその後には「どんどん盛り上がっていきましょう!」という掛け声とともに
「アリアドネの糸」が。去年もそうでしたが今回もこの曲には
イントロでヘドバンしたくなるぐらいに興奮しまくりでした。
やはりこの曲はライブにて一層輝く曲だなと。
「135」はキーボードの演奏技術がスゴい。アウトロが個人的に大好きです。

今回もまた、じっくり聴かせるところは聴かせ、
盛り上げるところは盛り上げるという、両方の魅力が詰まったライブでしたが、
去年6月に、同じく大阪NHKホールで行われたライブと比べると(レポはこちら)
全体的には今回はじっくり聴かせる比重の方が高かった気がしました。
これはMCにて亮さんがいつもよりしゃべらなかったのもそう感じた原因かなと。
しかしそれでも、アンコールの直後にて行われた「魅惑のヌメヌメ地獄」
という、亮さん発案で作られたオリジナルグッズ紹介のコーナーの時には、
子供の頃からスライムが好きだったのでこのスライム状のグッズを作った、
こういうことが仕事になるのが素晴らしいと、自ら絶賛していたのは面白かったです。
そしてお客さんから、そのスライムを「投げてー!」という声も聞こえてきましたが、
これに対して亮さんが「投げたら掃除のおばちゃんに怒られる!」
「便所を拭いた後のモップを顔に押し当てられてしまう!」と返すところは
今回のしゃべりの中で一番笑いました。やっぱり亮さんはこうでないと!


ライブ開始前や終了後には、個人的にツイッターなどでお世話になっている
フォロワー様の皆さんとお話をすることも、今回初めてできましたので、
次回もぜひ、みんなで一緒に行きたいなと思いました。
最新アルバムの曲の中からは「送電線」が聴けなかったのが今回のライブの
唯一の心残りなので、次のライブでは聴けることを期待しています!


2013年4月18日木曜日

[ライブレポ]  Gacharic Spin レコ発 "Delicious" TOUR (その2)

(その1はこちら)



それでは、今回のメインアクトである、Gacharic Spinのレボにいきたいと思います。



[セットリスト]
・NEXT STAGE
・爆弾娘(ボンバーガール)
・GS★PLANET
・今を生きてる ~2013年 春~
・Never say never 
・Lock On!!

(アンコール)
・LosT AngeL




2013年スタイルとして「ガチャダンサーズ」と称したバックダンサーを2人入れての
計6人体制になってからは、初めてステージを観ることになりましたが、
これが見事にハマりました。ステージを歓喜の渦に巻き込んでました。
特に2曲目の「爆弾娘(ボンバーガール)」はスゴかったです。
サビにて大きく両手を振り、その後しゃがんでグルグルと腕を回すという
ガチャダンサーズの振り付けは、お客さんみんなでマネして大盛り上がり。
会場がダンスホールと化してました。
ドラム兼ボーカルのはなさんの歌唱も、1曲目「NEXT STAGE」ではもう少し声量が
欲しいかなという感じでしたが、この2曲目ではしっかり歌えてました。
そしてはなさんはステージ衣装においても、鬼の帽子をかぶるなど、
曲ごとにいろんなかぶりものを見せてくれていたのが面白かったです。
さらに2曲目終了時には、ダンサーの1人がケン玉を見事に決めるシーンもありました。

3曲目「GS★PLANET」では、キーボードのオレオ様がステージのセンターに立ち、
電飾で胸の部分が光るセクシー衣装を身にまとい歌うことに。
サビではタオル回しもあり、これにはお客さんも一体となって盛り上がりまくりでした。
そしてこの曲の間奏部分にて、ダンサーの1人が前かがみになり背中を突き出すと、
なんとその背中の上にはキーボードが! 
そしてこのキーボードを、オレオ様が華麗に弾き始めるというステージ演出を
観せられた時には、もはや感動すら覚えました。こんなサプライズもあるとは・・・

MCでは、まずリーダーのFチョッパーKOGAさんがしゃべったかと思いきや
その声がガラガラ。時には超音波みたいな声になってしまったりと、
これには客席から笑いが起きてました。
昨日の大阪のライブにて叫び過ぎたのが原因らしいです。
他のメンバーからは「ボーカルでもないのに!」とツッコまれてました。
そのため、オレオ様が中心となりMCを進行することに。
そして客席の後ろの方で見ていた、今回のこのステージの前に出演した
G∀LMETのボーカルのみっき~さんも巻き込んでのトークとなりました。
去年のガチャピンチの(ボーカルが失踪→その後脱退でライブ開催が危ぶまれた)時には
みっき~さんが代役でガチャピンのボーカルをやってくれたことがあるなどといったように
この2バンドは今でも交流が深いようです。
しかしそのトークの中で、今回のライブ前にみっき~さんからのお礼メールが
オレオ様にだけ送られてなかったことが発覚し、これにはオレオ様がショックを受けてました。
「こう見えても繊細なんですよ」と。普段はセクシーキャラなのに(笑)

そして「今を生きてる ~2013年 春~」では曲の前に、今回もまたリーダーの
FチョッパーKOGAさんから、こうして今出会えたことは奇跡なんだ、
去年いろんなことがあったから、出会いや別れというものに敏感になった、
そして出会いに感謝する気持ちを込めてこの曲を作ったという、熱いメッセージが。
この曲だけはダンサー無しの、4人での全力ステージとなりました。
「Never say never」は演奏の迫力が凄かったです。CDで聴く以上にメタリック。
そしてライブでは絶対欠かせない「Lock on!!」で一旦幕を引くことに。

その後すぐさま始まったアンコールでは、G∀LMETのみっき~さんも
ステージに上がり、名付けて「ガチャメット」として、
「LosT AngeL」をツインボーカルにてやってくれました。
主にコーラス部分が、みっき~さんの迫力満点のデス声へと代わっていたのは
面白かったです。最後の最後まで、良いものを見せてくれたステージでした。




ライブ終了後にはメンバー直々にアンケートが配られ、そこでリーダーのKOGAさんと
少しだけ会話をすることもできました。「のど飴でもなめて早く直して下さい」
と声をかけると、「もう朝からいっぱいのど飴なめてます」との答えが(笑)
このように、ファンとの距離が近いのもガチャピンの魅力の1つだなと感じました。



今回のライブは曲の圧倒的な素晴らしさもさることながら、その曲の良さを何倍にも
引き立てるかのようなダンスと、型にハマらない様々な形のパフォーマンスが
とても楽しくて印象に残りました。やはりガチャピンはステージで魅せるバンドであり、
同時に何でも有りなバンドなんだなということをあらためて実感しました。
最新アルバムの曲についても、ダンサーがより映える曲を中心に作ったんだなと納得。
前回11月の名古屋での学園祭ライブよりも、今回のステージの方が
はるかに面白かったです。惜しむらくは、わずか7曲しかやってくれなかったこと。
「Gacharic Spin レコ発 "Delicious" TOUR」というタイトルを掲げているならば
当然彼女たちが主役であり、対バン相手の他バンドよりも曲数は多いものだとばかり
思っていたのに。関西でも単独ライブがあれば良かったのに!
あと、これだけの実力を備えているバンドにもかかわらず、なぜファンの層が
特定の層に偏っているのか・・・もっと幅広い方向にファンが広がればいいのにと
思わずにはいられなかったです。
CLOUD NUMBER NINEのステージの時には彼らのファンと思われる女性客も
かなり来ていたにもかかわらず、次のG∀LMETの時にはもう女性客はほとんどいなかった。
これはやっぱり残念だなと・・・ せっかくこうしてライブハウスに来たならば、
できれば出演全バンドを観て欲しかった。まだ見ぬアーティストに出会うことへの喜びを
一人ひとりが少しでも感じられるようになって欲しい。
以上、ガチャマン(Gacharic Spinファン)の中においては相当若い方だと思われる
私からの率直な感想でした。彼女たちにはこれから大きく飛躍して欲しいです!


2013年4月17日水曜日

[ライブレポ]  Gacharic Spin レコ発 "Delicious" TOUR (その1)

4月13日(土曜日)、神戸VARIT.にて行われた
「Gacharic Spin レコ発 "Delicious" TOUR」に参戦してきました。

出演は、ORANGE BEG、CLOUD NUMBER NINE、G∀LMET、そしてGacharic Spinの計4組。
まずは対バン相手となった計3組のバンドのレポから書きたいと思います。





・ORANGE BEG
公式サイト http://orangebeg.web.fc2.com/top.html

紅一点ボーカル擁する4人組。各メンバーが前身バンドを経て去年7月に
結成したばかりの新バンドで、CD音源などはまだ1枚もリリースされていないことから
いきなりこのライブ会場で正真正銘の初聴きとなったわけですが、
これがビックリするぐらいに良かったです。
公式HPでは「パンクのサウンド」を奏でるという触れ込みながら、
そのメロディの良さはパンクバンドの平均水準をはるかに超えている。
疾走感抜群でなおかつキャッチーな曲が多く、私の中では最高に盛り上がりました。
3曲目には唯一のミディアムバラード曲である「トーマス」という曲も歌われましたが、
この曲についても、それこそDo As Infinityが歌っていてもおかしくなさそうな
(翌日DoAsライブに行く予定だっただけにそう思いました)
美メロバラード曲で、もはや即メジャーでもいけそうなレベル。
このバンドは、今すぐにでもソニーレコードあたりからメジャーデビューして、
アニメのオープニングに起用されても全然おかしくないと思いました。
これぞ私の中ではどストライク。まずはインディーズでCDを出すことになるでしょうが
そのリリースが待ち遠しいです。




・CLOUD NUMBER NINE
公式サイト http://www.cloudnumber9.net/

東京からやってきた3人組バンドで、今回のライブでは唯一の男性ボーカルバンド。
ボーカルの歌いっぷりの良さが特に光っていました。
ラストから2番目に歌われた「Drivin'」という曲は一番良いと感じました。
サビではお客さんも一緒に「1、2、3、ヤッター!」という掛け声で盛り上がりました。



しかしこの公式ライブ映像を見る限りでは「1、2、3、ゲッダーン!」に聴こえますが
現在は掛け声が変わったということでしょうか? それとも私の聞き間違いか!?




・G∀LMET
公式サイト http://galmethp.web.fc2.com/

実は個人的に、今回生で聴けるのを楽しみにしていた5人組ガールズバンドです。
今回のガチャピンのツアーにおいて、大阪ではなく神戸の方のライブに行った理由は、
対バン相手にこのバンドが出るからでした。
YouTubeで一度試聴しただけで、これはぜひライブで聴きたい!と思わせるものがありました。



そして生で聴いたらやっぱりスゴかった。
これが「ガールズデスメタルバンド」というものなのかと。
メンバーはみんな美人さんで、さらにベースは猫耳をつけているなどといったように
萌えの要素も入ったルックスながら、こんなにも壮絶な音楽をやるとは!
ヘドバンにモッシュにと会場の盛り上がりもすさまじかったです。
「メッター参上!」「萌死鋼鉄」などといった文字の入ったシャツを着たファンが
(G∀LMETファンのことを通称「メッター」と呼ぶそうです)
何人もいたことも印象的でした。

ファーストインパクトは場外ホームラン級。しかし、歌メロの良い曲が
好きな私としては、何曲も聴き続けると単調に感じるかも・・・
個人的には、デス声と普通に歌う部分とが混ざった曲があってもいいかなと思いましたが
それだと純粋なデスメタルではなくなってしまうから今のファンは反対するのかな・・?

ボーカルのみっき~さんは、MCだとしゃべりが可愛らしいのにも驚きました。
いわゆるアニメ声っぽい感じで、このしゃべり声からあのデス声は想像がつかない。
さらにブログやツイッターによると、バンド活動の傍ら、保育士もやっていたそうです。
(参照 http://ameblo.jp/miki-galmet/entry-11511744592.htmlもし保育園にて彼女が歌ったら、子供は泣くのではないかと思います!
ということでこのバンドは、「ギャップ萌え」にはたまらないバンドかもしれません。
将来的にはぜひテレビ出演を果たして、お茶の間をアッといわせて欲しいです。
見る人の度肝を抜かすようなバンドは音楽性がどうであろうと応援したくなりますね!




(その2へ続く)


2013年4月14日日曜日

[CDレビュー]  THE BOOM「思春期」


THE BOOM「 思春期」
(1992/1/22) 

1. 思春期
2. 子供らに花束を
3. ひのもとのうた
4. みちづれ 
5. きょうきのばらあど
6. 星を数えているうちに
7. 憂鬱なファーブル
8. そばにいたい
9. 島唄
10. サラバ  
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




1992年ににリリースされた、THE BOOMの4thアルバム。
スカバンドとしてデビューした頃から比べると音楽性の幅が広がり、
ファンクやレゲエ、さらには沖縄音楽まで取り入れたサウンドを聴くことができます。
それに加えて今作は、歌詞がセンスがずば抜けて素晴らしい。
世に訴えかけるかのようなメッセージ性を持った曲が多いのも大きな特徴です。

まず1曲目のタイトル曲「思春期」は荒涼とした雰囲気のバンドサウンドにのせて歌われる
環境破壊を繰り返す人間たちを風刺した歌詞が、聴く者に先制パンチを浴びせるかのよう。
そして、個人的にTHE BOOMハマるきっかけとなった曲が2曲目「子供らに花束を」でした。
スカのリズムにのせて歌われる生命賛歌で、命について考えさせらる曲でありながらも、
歌詞の文字通りにこれぞ「絶大な愛」が込められた名曲です。

そして3曲目の「ひのもとのうた」は沖縄音楽を取り入れた曲で、
三線や指笛の音などが入ったノリノリのバンドサウンドが聴ける曲ながらも、
当初のスカ路線からそれほど大きく路線変更をしたという感じがせず、
これをアルバムの中にうまく溶け込ませているというのは、さすが彼らの成せる技。
さらにはファンク調でありながら曲のリズムが乱高下する「みちづれ」、
同じくファンク調のサウンドにのせて、ミーハーな現代人に警鐘を鳴らす言葉の
数々が聴ける「きょうきのばらあど」といった曲も名曲です。
8曲目のレゲエナンバー「そばにいたい」は、最近のレゲエの一般的イメージとは違う(?)
穏やかかつ優しさが溢れた曲で、こんな曲も歌えるのかと感心させられました。

このように、曲ごとに様々なメッセージが込められたアルバムの
クライマックスはやはり、誰もがご存知の世界的名曲「島唄」でしょう。
沖縄の美しい景色が広がるかのようなサウンドにのせて、平和への願いを歌ったこの曲は、
まさに世界中の人々が共感できる、普遍的なメッセージを持っている。
日本からはるか遠く離れたアルゼンチンなども含めた世界中で、この曲がカバーされたり
ヒットしたりしたということも、うなずけてしまいます。

今の日本で売れているオリコン上位歌手の中で、果ては地球の裏側まで響き渡るぐらいの
世界的名曲を作れるアーティストは他にいるだろうか・・ それだけに彼らは偉大だ。
世界中の人に愛される曲を作るアーティストは最高に素晴らしいアーティストだ。
その点でいえば、今一番世界で通用しているといえる日本のアーティストは、
初音ミクなんじゃないだろうか・・・
どうか最近の若手歌手の中からもこれぐらいの曲を作るアーティストが出てきて欲しい。
そしてこれぐらいのアルバム作品を作れる人たちが、どんどん出てきて欲しいです。



2013年4月13日土曜日

4月12日(金曜日)の日記

この前、5月12日(日曜日)に橿原で行われるTHE BOOMのライブチケットを取ってきました。
10代の頃からファンではありましたが、ライブにまで行くのは実は初めてです。
やはりあの世界的名曲「島唄」は生きてるうちに一度は生で聴きたいと思っていただけに、
楽しみです! 公式HPによると歌ってくれることは確定なようですし。

http://www.theboom.jp/live_d.php?id=146
何より、わずか12都市でしか開催されない全国ツアーにおいて、
奈良県橿原市を開催地に選んでくれたということが嬉しい。
しかも、私がいつも館内の図書館にてCDを無料レンタルしているという
かしはら万葉ホールにてやってくれるなんて・・・

これには、地元民として参加という形で応える義務がある!



そもそも私がいろんなアーティストのライブに行き始めたのは
実は3~4年ぐらい前からになるわけですが、その間に様々なライブ会場に
足を運びました。和歌山、滋賀、姫路などといった関西一円から、
果ては名古屋まで行ったこともありましたが、
地元の奈良で行われるプロのアーティストのライブに行くというのは、
2001年に友人と行ったバーゲンズの野外ライブ以来、約12年ぶりじゃないかと。
それぐらい、私の家の近所には好きな歌手が滅多に来てくれなかった。
まれに来てくれてもチケットが取れなかったりスケジュール的に無理だったりで
ずっと参加できなかったですから・・・

ちなみに去年に大阪で行われたDo As Infinityのライブでは、MCのコーナーにおいて
お客さんはどこから来たかという問いかけがあり、そこで京都や滋賀などの名前は
呼ばれたのに対し、奈良の名前はなぜか呼ばれず、
それに対してたまらずに奈良から来たと大声で叫んだお客さんに対しては、
亮さんに「聞いてもいないのに!」「奈良は遠いからね」と返される一幕がありました。
これを見て、あぁやっぱりアーティスト側からも遠いなどと思われて敬遠されてるのか、
どうかリニア中央新幹線奈良駅が早くできて欲しいなと、あらためて思ったものです。
それだけに、THE BOOMの皆さんが来てくれるのは嬉しいんですよね!
ライブのMCにおいては今までほとんどのアーティストが「大阪のみなさ~ん!」と
言っているのを聞いてきた者としては、これが今度のライブでは「奈良のみなさ~ん!」
になるんだなということに、もはや実際呼ばれると違和感すら感じてしまいそうです。

やっぱり近くに来てくれる方がいい。何がメリットかというと、
仮に日曜日に草野球の試合が入っても、会場が橿原ならば17時開始のライブには
まず間に合うだろうというところ。これが大阪だったら確実に間に合わないですから!

今では全国47都道府県ツアーなどをやったり、地方のライブハウスを
細かく回ったりするアーティストが、昔に比べると増えたと思います。
CDが売れない時代になった分、ライブで稼ごうという流れが出来つつあるのでしょうが
こうして地方でもより多くのアーティストと出会える時代になったということは、
とても良いことだと思います。
私が音楽を聴き始めたころの、音楽雑誌のライブ情報などを見てみると、
90年代は今以上に地元にJ-POPアーティストなんてのは誰も来てくれなかった。
それこそ1年に1組ぐらいしか来てくれなかったんじゃないかと。
その数少ない1組である、バブルガム・ブラザーズがかつて奈良テレビで
ライブ告知のCMを朝から晩まで延々と流していたことは子供心に今でも覚えています。
あぁ、まさか十数年後にメンバーの片方が捕まってしまうとは・・・



今年はライブ参戦回数を増やすというのが、秘かに新年に掲げた目標だったので、
これからも積極的に近所のライブ情報を収集して、そして行ってみたいと思います。
とりあえず、かつて秘密のケンミンSHOWにて「イオンモール橿原」という
大型SCの素晴らしさを語っていた、松井絵里奈さん率いるearthmindは、
ぜひイオンモール橿原か、もしくはその中にあるタワーレコード橿原店にて
インストアライブを開催していただけないでしょうか? もしやってくれたら絶対行きますので!



2013年4月12日金曜日

[CDレビュー]  fripSide「Decade」


fripSide「 Decade 〈通常盤〉」
(2012/12/5) 

1. Decade 
2. way to answer 
3. fortissimo -the ultimate crisis-
4. come to mind (version3)   
5. Heaven is a Place on Earth  
6. fortissimo -from insanity affection-
7. grievous distance
8. whitebird
9. a silent voice
10. message (version2) 
11. re:ceptivity
12. infinite orbit 
13. endless memory ~refrain as Da Capo~  
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




fripSideのメジャー2ndフルアルバム。
今作もデジタルサウンドで疾走する曲がたっぷりと詰まったアルバムとなっています。
1曲目から7曲目まではひたすら飛ばしまくり、そして8~10曲目で一息ついて、
11曲目から再びギアを上げ、ラスト曲ではしっとりと締めるという構成になっています。
一番短い曲である12曲目が4分45秒で、他は軒並み5~6分前後の曲に
なっているということからも、作品のボリューム感を感じさせてくれます。

初代ボーカリストのnaoさんと、現ボーカルの南條愛乃さんによる
ツインボーカルが聴ける、1曲目のアルバムタイトル曲「Decade」、
サビでたたみかけるかのように電子音が響き、今作の中でも屈指の勢いがある
3曲目「fortissimo -the ultimate crisis-」、
疾走感の中にも哀愁のあるメロディが美しい、7曲目「grievous distance」
は特に素晴らしいと感じました。

今作の中において変化球的な曲は、シングル曲にもなったロック調の「way to answer」
ぐらいで、それ以外の曲は1回聴いただけでは区別がつかないぐらいに
似た雰囲気の曲も多く、さらに終盤で転調する曲も多いというように
曲構成もややパターン化されてるような感じも受けましたが、
しかし、5分以上もあるバラード曲の8、10曲目が微妙に感じたこともあってか、
彼らに関しては、徹底的に本来の持ち味である疾走デジタルサウンドで
攻めればいい、これでいいんだと思いました。これこそがfripSideの魅力。
個人的には初期m.o.v.eと同じく、夜の高速道路のカーステレオで聴きたい作品。
特に都市高速が似合う。都会のネオンが輝く街並みが似合うかなと。
m.o.v.eが解散した今となっては、もういっそのこと1曲ぐらいはmotsuさんのラップを
入れた曲を作ってしまってもいいぐらいだ! でもそれだとALTIMAとかぶるか・・・


2013年4月10日水曜日

お知らせ

リンク集を追加しました。

・今私は小さな魚だけれど
黒めだかさんのブログ。「ちょっぴり非日常な音楽」を中心に紹介しており、
洋楽メタル、歌謡ロック、アニソン&電波ソングなどの記事が充実したブログとなっています。


・こぼ★ぶろ(cobouzBlog)REMIX
こぼうずさんのブログ。日記、コラム、新曲レビュー、オリコンチャートレビューなど
非常に充実した内容のブログとなっています。毎日更新というのも素晴らしいです。



2013年4月8日月曜日

[CDレビュー]  Aldious「Determination」


Aldious「Determination(DVD付)」
 (2011/10/12) 

1. Disclose
2. Defended Desire (Album Version)
3. Spirit Black
4. Eternal Delusion
5. 灰の雪 (Album Version)
6. Wish Song
7. Mermaid (Determination Mix)
8. Spellbind
9. Carry Out !
10. 夜想曲
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)





アゲ嬢ガールズメタルバンド、Aldious(アルディアス)のインディーズ2ndアルバム。
今作の一番良かった所は、とにもかくにも、前作よりメロディの訴求力が大きく上がったこと。
地を這うような歌メロが多かった前作に対し、今作は1曲目「Disclose」から
ボーカルのRamiさん(当時)の高音歌唱が聴けます。そして4曲目までは攻めに攻めた
メタルナンバーが続き、そのどれもがサビでガッチリと盛り上がる曲になっている。
これならば、より多くの人に良さを分かってもらえる!と思いました。
ボーカルの歌唱力が前作よりも上がったという点も良かったです。

中盤以降の曲も、まず5曲目のミディアムバラード「灰の雪」は
この曲調だからこそより深く感じられる、彼女たちならではの妖艶な雰囲気に浸れる。
6曲目「Wish Song」は今作の中では最もポップ寄りな曲ながらも、
サビの「♪世界はバラ色なんて嘘」 これにはドキッとさせられた。
さらに「♪私はマーメイド」と歌う7曲目も、らしさが存分に溢れている。
そして8曲目「Spellbind」は今作屈指のハードナンバーで、
ここにきてアルバム最大のクライマックスを迎えたかのよう。
ラストはピアノバラード「夜想曲」でしっとりと締めるというのも良かったです。
今作も全編通して、夜が似合う作品です。彼女たちは、数多くいるガールズバンドの中でも
ひときわ異彩な輝きを放っているバンドといっていいでしょう。

この作品は、売り上げ的にもオリコンベスト10入り間近まで来たため、
さぁこれから本格的にブレイクか、そしてこれからガールズメタルという音楽の魅力が
広く大衆に知られれば、日本の音楽シーンが多少は変わるかもしれないぞ!
という期待が持てたその矢先に、ボーカルが脱退してしまうことに・・・
AldiousといいGacharic Spinといい、なんでさぁこれからだという大事な時に
ボーカルが辞めざるをえなくなってしまうんだ!?
その後新ボーカルが加入したものの、新曲のPVを試聴した限りでは、
歌唱力は大丈夫か・・? この歌い方でライブにて声量が十分に出せるのでしょうか?
私の中ではぜひライブに初参戦したいと思うバンドの1組なのですが・・・


[CDレビュー]  こより「サビに「さくら」で入ると売れるらしい」


こより「 サビに「さくら」で入ると売れるらしい」
(2010/4/9) 

1. かっとばせ!タケハラくん
2. サビに「さくら」で入ると売れるらしい
3. 第四次宇宙大戦 ~けしからん肉体~
4. 烏賊幻想
5. わくわく☆納骨堂 
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)





2010年ににリリースされた、こよりのインディーズ1stミニアルバム。
「ヘヴィポップバンド」「愛される変態バンド」「イカとキノコのエレメンタル」
などのキャッチコピーを持ち、ライブでは客席にシジミを投げ込むなどといった
型破りなパフォーマンスも行っていたという4人組ヴィジュアル系バンドの作品です。

楽曲の方はポップでなおかつV系バンド的ながら、歌詞はどれも面白いものばかり。
まず1曲目「かっとばせ!タケハラくん」は、千葉ロッテマリーンズ(当時)の
竹原選手をモデルとして作られた曲で、今作の中では一番まともな曲(笑)
太鼓の音や「かっとばせー!」というコーラスに熱さを感じさせてくれる応援歌で、
この曲は野球ファンならば好きになる人が多いのではないかと思いました。

そして今作最大のハイライトは、やはり2曲目のアルバムタイトル曲
「サビに「さくら」で入ると売れるらしい」でしょう。
Aメロで意味不明なセリフを延々と語り、そしてサビ直前になって突然
「サビにさくらが入ってしまえばこっちのもんなんだよ!」と逆ギレ、
そして一気にメロディアスなサビに突入するという、彼らならではの展開美が最高!
この曲は近年の有線放送の常連曲にありがちな、さもテンプレート通りに
大量生産したかのような桜ソングや、A・Bメロはラップでサビはメロディアスという
いかにも最近の売れ線を狙い過ぎた曲の数々を、面白おかしく皮肉ったかのような曲で、
それでいて、サビのメロディは和風っぽさを感じさせつつも疾走感があり素晴らしい。
そしてこんな内容の歌詞の曲であっても、PVの方を見てみると、
ラストの桜吹雪はまるで神がかっているかのように見えてくるというからスゴいです。



4曲目の、イカゲソをテーマにした食べ物ソング「烏賊幻想」、
5曲目の「遊び疲れた僕らは」というサビの歌詞が印象的な青春ソングながら、
なぜこの流れで「♪こんがり焼けました」と、死ぬ場面の納骨シーンにまで一気に
いってしまうのかと全力でツッコみたくなる「わくわく☆納骨堂」といった曲も面白いです。

もっともっと曲を聴きたかった。今作も5曲とは言わずもっと収録してもよかった。
そしてこういうバンドがメジャーシーンで思いっきり暴れるところを見てみたかった。
ボーカルが病気のため解散してしまったのが本当に惜しまれるバンドです。
他のメンバーは3人ともに「ムシケラトプス」というバンドにて現在も音楽活動を続けているようですが・・・


2013年4月5日金曜日

[CDレビュー]  CHERRYBLOSSOM「GO!」


CHERRYBLOSSOM「 GO!」
(2008/9/3) 

1. DIVE TO WORLD
2. 春風LOVER SONG
3. CYCLE
4. ミラフル
5. GO!!
6. STRAY HAND
7. HONEY
8. ウラヌス
9. MISS YOU
10. 信号
11. あなたがくれたもの
12. MOUSE TO CAT 
13. 夕歩道 
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)




2008年にリリースされた、CHERRYBLOSSOMの1stフルアルバム。
女性ツインボーカルバンドというスタイルで、縦横無尽に弾けまくるかのように
元気いっぱいでなおかつ前向きな曲がたくさん詰まったアルバムです。
ボーカル(特にMEKKOさんの歌声)はパンチが効いており、聴いていて気持ちいい。
それに加えて楽曲の方は、ラップやミクスチャー的要素を入れた曲が多く、
他のガールズバンドの曲以上に、攻める姿勢が伝わってくるのが特徴です。

まず1~3曲目はラップを取り入れたアッパーチューンで、これぞ彼らの自己紹介的な曲。
2曲目「春風LOVER SONG」はその名の通りに、桜が咲く春の時期に聴きたい、
新たな旅立ちを歌った曲で、卒業ソングとしてもピッタリな曲。
3曲目「CYCLE」も、自転車を思いっきり漕ぎながら聴きたくなるような曲で、
どれも聴いていて元気をもらえる曲ばかりです。

DJの声から曲が始まり、スクラッチ音などを取り入れたミクスチャーバンドサウンドを
奏でつつも、それでいてサビのメロディの良さも光る4曲目「ミラフル」、
2番以降、サビが2重構造になっているかのように聴こえる7曲目「ウラヌス」
といった、変化球的アッパーチューンの出来も見事。

そしてアルバム後半の曲は、ミディアムナンバーの「信号」「夕歩道」が素晴らしい!
この2曲はアルバムオリジナル曲ながら解散ベストに収録されたのもうなずける名曲。
哀愁漂う美メロバンドサウンドにのせて、恋人との別れを歌った「信号」、
2人の友情を歌った曲で、曲中に入るシンセの音にも深みが感じられる「夕歩道」、
これらの曲は歌詞についても、若さを感じさせつつも意外と良かったりする。
揺れる心を信号の赤・青・黄色に例えたり、スケッチブックに絵を描くシーンが
あったりというように、シチュエーションごとにちゃんと考えて作ったことが
伝わってくるのが良いです。

7、9曲目などの落ち着いた雰囲気の曲が微妙に感じたのは惜しいところですが、
それでもアルバム全体を通せば1stとは思えないぐらいの完成度でした。
女性ボーカルバンドとして、若さ満点でなおかつポップな曲を作りつつも、
同時に、従来のガールズロックの進化系とも呼べるような曲も作り出していた。
それだけに解散はあまりにも早すぎた。いっそのこと再結成してくれないだろうか。
「春風LOVER SONG」のサビの「♪また会う日までーー」というその歌詞通りに、
春の季節になるとまた会いたくなるバンドです。


2013年4月4日木曜日

4月4日(木曜日)の日記

「3月17日(日曜日)の日記」の続きです)



今年になって、個人的に興味深いCDレビューサイトを2つほど見つけてしまいました。
そして、2つ目に見つけたのは、このツイッターのアカウントでした。

Xamusic
https://twitter.com/xamusic
「ちょっぴり非日常な音楽を紹介するアカウントです。
壮大で哀愁のある音楽や、ヘンテコな楽曲などの話題を扱います。
特にメタル、プログレ、V系、民族音楽など多め。リクエストも常時募集中。」

こちらでもアニソンが、それも私が好きなタイプのアニソンが出てくるのはさておき、
このbotにて紹介される曲は、どれも素晴らしい曲ばかり。
聴くたびに「こんな曲もあったのか!」と驚かされるような曲ばかり。
世界中の音楽が紹介されており、作品数が多いためなかなか全部は聴ききれないですが、
時間がある時には少しでも聴いていきたいと思わせる曲の数々が詰まっています。

特に管理人様ご推薦の、Orphaned Landというイスラエルのバンドの曲は良かった。
中近東の香りを感じるHR/HMを奏でるバンドで、曲は神秘的かつ情熱的。
世界にはこんな音楽もあったのか!と感激いたしました。


こんなbotに出会えて良かった。私のツイッターの「おすすめユーザー」の欄にて 紹介されていたのをきっかけに出会うことができました。 よくぞツイッターの中の人はこれをおすすめしてくれた!と思います。 そして、このツイッターのアカウントからもリンクが張られている、 本家ブログの「今私は小さな魚だけど」という音楽レビューサイトも 訪問してみましたが、これがまた素晴らしいブログでした。 「ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログ」というコンセプトをもとに、 メタル、歌謡ロック、さらにはアニソン&電波ソングに関する記事などが載せられており、 まさに、壮大で哀愁のある音楽や、ヘンテコな楽曲がたくさん紹介されていました。 特にこの記事は素晴らしすぎて感動した! http://sciandeng.blog38.fc2.com/blog-entry-499.html#more まず一番最初に紹介されている、戸川純の曲を聴いてみたらこれがスゴかった。 以前から名前だけは知ってましたが、まさかこんなにもぶっ飛んだ ポップセンスを持つ歌手だったとは。素晴らしい! そして、「キルミーのベイベー」が、ロシアとバルカン半島あたりの民族音楽の要素を 持つ曲だったとは知らなかった。この曲はカラオケで友人が歌っていたのをきっかけに 既に知っていた曲でしたが、私の中では「笑いをとるために歌う曲」扱いでした。 それだけにこのレビュー文には感心させられました。奥深い。 こんなブログに出会えて本当に良かった。 その上で感じたことは、「世界は広い」ということ。 それにひきかえ私のブログなんていったら、J-POPのほんのごく一部しか 扱っていないですし、ましては洋楽に関しては欧米の有名どころのバンドすら ろくに知らないぐらいです。それなのに一気にイスラエルとかまで飛んで、 世界各国の音楽にまでハマっていってしまったら、いくら時間とお金があっても 足りなくなりそうだ・・・ そもそもワールドミュージックのCDといったら 早川大地さん率いる、東京エスムジカのCDぐらいしか持っていないという時点で、 私には世界がどうとか語る資格無いよなと・・・ 当ブログで取り上げる音楽については、何やら複数の人から濃い濃いと言われてますが、 そんなことは無いです。無名のアーティストの作品が多く紹介されているブログは このようにたくさんあります。今の相互リンクの欄にも複数あるぐらいですし。 そもそも濃いとかいうレッテルを次々と貼られてしまったら、 他の人からは引かれるんじゃないか、敬遠されるんじゃないかと思ってしまう。 なので、こちらとしてはそう呼ばれることは目指していないです。 もしこれが「ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログ」という紹介だったら、 素敵だなって感じる人が多いのではないかと思うんですけどね! まぁブログを世間に公開している以上は、自分の本意ではない意見を言われてしまうのも ある程度は仕方ないことではあると思いますが・・・ 少なくとも聖飢魔Ⅱに関しては「こんなにポップス寄りだったっけ!?」と レビューされるぐらいに、実際ポップな曲が多いバンドなんですよと。 音楽とは無限大の形があるものだ。 その多様性を認め、その個性を高く評価できるようなブログでありたい。 当ブログの音楽記事ではこれからも、有名どころから無名どころまで、 J-POPを中心に幅広く取りあげていきたいと思います。 ワールドミュージックは他のお方にまかせます(笑)これからは洋楽も多少は聴いて いこうとは思いますが、それをレビューできるだけの音楽的知識はまだ無いですから・・・

2013年4月3日水曜日

[CDレビュー]  飛蘭「PRISM」


飛蘭「 PRISM」
 (2013/3/20) 

1. prism flower
2. Blood teller
3. 蒼穹の光
4. RED love
5. crime of love
6. WHITE justice
7. HAPPY END
8. moment
9. 創世のタナトス
10. Realization
11. Dead END
12. RED decision
13. promise you...   
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)





飛蘭の3rdアルバム。前作前々作より曲数を減らされたことに一抹の寂しさを感じつつも
今作もまたElements Gardenのプロデュースにより、作りに作りこまれたドラマチックな
音世界が広がるロックナンバー中心のアルバムとなったのは一安心でした。

相変わらず、聴きこめば聴きこむほどに魅力を感じる作品となっています。
その中でも、やはり「Dead END」は圧倒的。ここまで全てにおいて攻めに攻めまくった
デジロックナンバーは、他ではそう滅多に聴けるものではない。
そして去年1月にリリースされた両A面シングルの時点では
「Dead END」の影に隠れていた印象があった「蒼穹の光」も、
このアルバムの流れで聴くと、こんなにスゴい曲だったのかと思いました。
デジタルサウンドとメタルを融合させたかのような編曲は、やはり圧巻です。

そして歌唱についても、「まさにプリズムのような、様々な表情を見せる」という
キャッチコピー通りに、デビュー時よりも進化したカラフルな姿を見ることができます。
その中でも、やはり「Blood teller」は圧倒的に素晴らしい。
曲自体も文句無しに良いですが、この曲は聴いていて抜群にヒリヒリさせられる
Bメロ~サビの歌唱があったからこそ大傑作になった。
これがデビュー曲ならば、彼女はもっと世間的に高い評価を得てたのかなと思ったり・・・
12曲目「RED decision」は、メロディ&編曲のドラマチックさもさることながら、
まるで戦士のような、カッコ良くも哀愁を漂わせる歌声にシビれさせられる。
同じエレガサウンドを歌う歌手でも水樹奈々とはまた違った魅力を出せています。

さらに8曲目「moment」は、ここまで歌い方を変えてくるかと驚くぐらいに、
痛快でひねくれた歌唱が聴ける洋楽ポップス風ナンバーになっています。
今作では1、5、8曲目といった、自作曲でなおかつタイアップ無しの曲は
どれも洋楽ポップス風の曲になっているというのも大きな特徴です。これを聴くと、
やっぱり女性歌手は、欧米のディーヴァに憧れている人が多いのかなと思いました。
個人的にはこういう方向性は求めてないのですが、本人がやりたいことならば、
こんな曲もアルバム内に1~2曲ぐらいはあってもいいかなと。
型にハマらない多彩さがあるのはアニソン系アーティストのアルバムの良いところです。

ただ、前作があまりにもボリューム満点の大傑作過ぎただけに、
それと比べると今作は・・と思ってしまった部分もありました。
一番残念だったのは、今年1月リリースのシングル「God FATE」が未収録だということ。
この曲もまた、今までとは違う角度から攻めまくったロックナンバーで、
これが入っていればさらにプリズムは輝きを増したはずなのにと・・・

ともあれ今回は、初めてリアルタイムでアルバム作品が聴くことができて良かったです。
次は6月のライブに参戦予定なので、こちらの方も今から楽しみにしたいと思います!