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2013年8月25日日曜日

[CDレビュー]  KAMEN RIDER GIRLS「alteration」


KAMEN RIDER GIRLS「 alteration」
(2013/3/20)

1. Accelerate to the Eternal
2. alteration
3. Last Engage
4. BORDERLINE
5. prisoner
6. MR.Notice
7. Let’s go RiderKick 2011 (Album ver.)
8. KAMEN RIDER V3 (Album ver.) 
9. Just the Beginning
10. survive
11. 咲いて (Album ver.) 
12. 今でも
13. Girls Anthem ~with our BIG LUV~
14. HEAVY METAL STRIKES BACK -血まみれの救世主(メサイア)たち- (EXTRA TRACK)   
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)




KAMEN RIDER GIRLSの1stアルバム。

「これはGIRLSユニットによるHR/HMのSTRIKES BACK(逆襲)だ。
 脈々と受け継がれるハード・ドライブサウンドの集大成」
というキャッチコピー通りのアルバム。今作を一言で言えば、女性版JAM project。
全編通して熱い作品で、それでいて仮面ライダーという枠を越えてしまうぐらいの
多彩さも持ち合わせた作品となっています。

1曲目「Accelerate to the Eternal」から、疾走感のあるロックサウンドが聴ける。
間奏ではエンジンを吹かす音が入るのが良い。サビの歌詞の通りに
高速道路でスピードを上げて隣の車を追い越したくなるような曲。
(ただしくれぐれも安全運転で)
2曲目「alteration」はイントロからシンフォニックなコーラスが入るも
その一方でサビは爽快感抜群。荘厳ながらもキャッチーさも持ち合わせた曲。
3曲目「Last Engage」ではメタルなイントロの時点で思わずガッツポーズ。
そしてこの曲もサビは爽快感と疾走感に溢れている。最高。
ブラスロックナンバーの4曲目「BORDERLINE」を挟み、
5曲目「prisoner」はこれまでとは一転して、女性ウケしそうな今風ラブソングだが
しかしこんな曲でもエレキギターの音だけはやたらメタリックだというのが面白い。
このギターが無ければ完全に着うた系の曲なのに。
6曲目「MR.Notice」は痛快ロックンロール。恋愛を禁止された世の中で
自由を求めて戦う姿を歌ったという、歌詞の方も面白い。
7・8曲目は初期の仮面ライダーテーマ曲のカバー。
もう何十年も前の曲ながら「♪迫る ショッカー 地獄の軍団」
というフレーズなどは、やはり聞いたことがあるものだなと。
現代風のHRアレンジが施されて、よりカッコ良さを増した曲になっているのが良い。
9曲目「Just the Beginning」は、文句無しに最高。これはぜひ聴くべき。
火の玉ストレートもしくは弾丸ライナーとでも形容すべき、圧倒的な迫力。
10曲目「survive」は名倉かおりさんのソロ曲。女性版B'zとでもいうべき曲。
ソロだと歌の上手さをより感じることができる。このユニットはみんな歌が上手い。
11曲目「咲いて」は、ミディアムバラード調の前半から
後半にいくにつれて加速的に盛り上がっていく曲展開が素晴らしい。
Bメロ部分はどことなくヒップホップ調。こういう雰囲気の曲がアルバム内に
1曲入っているというところは、これまたJAM projectそっくりだなと。
12曲目「今でも」はバラード系のラブソング。5曲目よりはしっかりとした
バンドサウンドが聴ける曲で、サビのメロディも良い。
13曲目「Girls Anthem ~with our BIG LUV~」は歌うことの喜びを歌った、
KAMEN RIDER GIRLSのテーマ曲。王道ガールズロック系の曲で、
もはや仮面ライダー本編とは何の関係も無い曲だが、それでも良いものは良い。
そして今作の極めつけといっていい曲が、ラストにEXTRA TRACKとして
収録されている「HEAVY METAL STRIKES BACK」。この曲はなんと、
作詞作曲がデーモン閣下、そして編曲とギターがマーティ・フリードマン。
当ブログ的には、まさに夢のようなコラボが実現してしまいました!
もはや何も言うことは無い。何も言わず聴けばいい。
楽曲もギターの旋律も素晴らしいの一言に尽きる!


勢い余って思わず全曲レビューしてしまうぐらいの作品でした。
この作品に限らずだが、最近の仮面ライダーの曲ってなんでこんなにも
名曲揃いなんだろうか。今やアニソンだけでなく特撮ソングにも、
HR/HM要素の入ったメロディアスかつドラマチックな曲が増えたのは嬉しい限り。
2013年を代表するレベルの私的大傑作が、思わぬところから現れた。
とりあえずJAMや飛蘭や黒崎真音などといったアニソンロック系の曲が好きな人は
ぜひ聴きましょう。もちろんHR/HM好きにもオススメしたい作品です。


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