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2013年6月21日金曜日

[CDレビュー]  S.P.N POWER「この風の向こうに」


S.P.N POWER「この風の向こうに」
(2013/1/23) 

1. 防風林の向こうに  
2. 明日の鍵  
3. 雪 吹けば
4. 北風  
5. 街灯の下
6. 風が吹いている  
7. 夕陽ニ誓フ  
8. 影笑う  
9. 鳴かない空  
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)





青森在住の3ピースロックバンド、S.P.N POWERの2ndアルバム。

Youtubeの公式PVにて
「eastern youthやsmileなどを彷彿とさせる『漢の歌』を聴かせる数少ないバンド」
と紹介されていただけあって、これぞ(男性ボーカルの)バンドとして
個人的に最も好みのど真ん中にあるような曲ばかりが並んでいる作品でした。
しかし、誰かのフォロワーであることを事実上宣言してしまうのって
アーティストとしてどうなのか・・・ そんなこと言わずとも、
彼らには彼らなりの良さがある。まず「防風林の向こうに」や
「雪 吹けば」「北風」などといった曲のタイトルからして分かる通り
彼らの曲からは、北の大地で力強く生きる人々の姿を思い起こさせてくれる。
冬場は厳しい自然環境の中にありながらも、それに負けじとばかりに、
降り積もる雪をも溶かすかのような情熱を感じさせてくれるのが素晴らしいです。

そしてこのバンドで最も印象に残ったのは、3人のコーラスワーク。
2曲目「明日の鍵」では初っ端から3人で「ウォーオーオー オオオオーオーオオー」
と力を合わせて声をあげる。この一体感がシビれる。
さらにサビではどの曲も3人のコーラスがガッチリと入ってくるのが良い。
まるで、野球などのスポーツの試合前や試合中に、選手が円陣を組んで
気合を入れるために一斉に声をあげているかのような熱さを感じさせてくれる。
eastern youthがどこか哲学的でボーカルがメガネをかけていて文化系なイメージの
バンドだとしたら、S.P.N POWERは思いっきり体育会系なバンドだなと。
やっぱりこういう曲は好きだ。俺も早くホームラン打ちたい!と思えてくる(笑)

歌謡曲っぽいメロディの曲が多いこともあってか、中盤~後半には似た雰囲気の曲が
固まっているような感じもしましたが、2~3分台の短い曲が多いこともあり、
最後までダレずに聴ける作品でした。ぜひライブステージも観てみたいです。




公式サイト
http://www.spnpower.com/home.htm

余談ですが、この公式HPの「HISTORY」を見て驚きました。
このバンドは結成以来16年の間に一体どれだけメンバーチェンジしてるんだ!?
ドラムだけで10回替わってるというのはなぜなんだ・・・
もはやSEX MACHINEGUNSよりもメンバーチェンジ回数が多いじゃないかと!
それはさておき、「すっぽんパワー」という曲はすごく聴いてみたいと思いました。
バンド名のS.P.Nってのは、すっぽんの略なのでしょうか?




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