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2013年4月3日水曜日

[CDレビュー]  飛蘭「PRISM」


飛蘭「 PRISM」
 (2013/3/20) 

1. prism flower
2. Blood teller
3. 蒼穹の光
4. RED love
5. crime of love
6. WHITE justice
7. HAPPY END
8. moment
9. 創世のタナトス
10. Realization
11. Dead END
12. RED decision
13. promise you...   
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)





飛蘭の3rdアルバム。前作前々作より曲数を減らされたことに一抹の寂しさを感じつつも
今作もまたElements Gardenのプロデュースにより、作りに作りこまれたドラマチックな
音世界が広がるロックナンバー中心のアルバムとなったのは一安心でした。

相変わらず、聴きこめば聴きこむほどに魅力を感じる作品となっています。
その中でも、やはり「Dead END」は圧倒的。ここまで全てにおいて攻めに攻めまくった
デジロックナンバーは、他ではそう滅多に聴けるものではない。
そして去年1月にリリースされた両A面シングルの時点では
「Dead END」の影に隠れていた印象があった「蒼穹の光」も、
このアルバムの流れで聴くと、こんなにスゴい曲だったのかと思いました。
デジタルサウンドとメタルを融合させたかのような編曲は、やはり圧巻です。

そして歌唱についても、「まさにプリズムのような、様々な表情を見せる」という
キャッチコピー通りに、デビュー時よりも進化したカラフルな姿を見ることができます。
その中でも、やはり「Blood teller」は圧倒的に素晴らしい。
曲自体も文句無しに良いですが、この曲は聴いていて抜群にヒリヒリさせられる
Bメロ~サビの歌唱があったからこそ大傑作になった。
これがデビュー曲ならば、彼女はもっと世間的に高い評価を得てたのかなと思ったり・・・
12曲目「RED decision」は、メロディ&編曲のドラマチックさもさることながら、
まるで戦士のような、カッコ良くも哀愁を漂わせる歌声にシビれさせられる。
同じエレガサウンドを歌う歌手でも水樹奈々とはまた違った魅力を出せています。

さらに8曲目「moment」は、ここまで歌い方を変えてくるかと驚くぐらいに、
痛快でひねくれた歌唱が聴ける洋楽ポップス風ナンバーになっています。
今作では1、5、8曲目といった、自作曲でなおかつタイアップ無しの曲は
どれも洋楽ポップス風の曲になっているというのも大きな特徴です。これを聴くと、
やっぱり女性歌手は、欧米のディーヴァに憧れている人が多いのかなと思いました。
個人的にはこういう方向性は求めてないのですが、本人がやりたいことならば、
こんな曲もアルバム内に1~2曲ぐらいはあってもいいかなと。
型にハマらない多彩さがあるのはアニソン系アーティストのアルバムの良いところです。

ただ、前作があまりにもボリューム満点の大傑作過ぎただけに、
それと比べると今作は・・と思ってしまった部分もありました。
一番残念だったのは、今年1月リリースのシングル「God FATE」が未収録だということ。
この曲もまた、今までとは違う角度から攻めまくったロックナンバーで、
これが入っていればさらにプリズムは輝きを増したはずなのにと・・・

ともあれ今回は、初めてリアルタイムでアルバム作品が聴くことができて良かったです。
次は6月のライブに参戦予定なので、こちらの方も今から楽しみにしたいと思います!




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