ブログトップ


2013年3月10日日曜日

[CDレビュー]  遠藤正明「CIRCUS MAN」


遠藤正明「 CIRCUS MAN」
 (2009/4/29) 

1. “CIRCUS MAN”
2. LIFE
3. 会いたくて~I miss you~
4. I will...   
5. のーま~く!
6. NEVER MIND 
7. 祈-inori-
8. ROCK ME
9. 侍ハリケーン
10. FLASH THE NIGHT
11. 愛っていったいナンデスカ?
12. Thank you
13. チクタク 
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




2009年にリリースされた、JAM projectの遠藤正明の3rdソロアルバム。
今作もまた、メロディアスかつパンチ力満点のロックナンバーの数々が詰まった
アルバムとなりました。過去2作は収録曲の出来にムラがあった印象でしたが、
今作では最初の曲から最後の曲まで全曲シングルカットされても
おかしくないぐらいに名曲揃いのアルバムとなったのが一番良かったです。

サーカスのような夢の世界を、ロックに歌いあげた1曲目「“CIRCUS MAN”」は
まさに彼にしか歌えないような名曲。さらには、サビで会いたくて会いたくてを連呼する
3曲目「会いたくて~I miss you~」や、ヒップホップ調の6曲目「NEVER MIND」
といった曲も、独自のロック色に染め上げているというのが見事。
鳴り響くサイレンの音から始まる5曲目「のーま~く!」は
無名の選手が下剋上を目指す姿を歌った曲で、これは歌唱・編曲共に素晴らしい!
これを入場テーマ曲にする野球選手とか現れないかなと思うぐらいの名曲。
それだけに歌詞カード上の「敗!敗」が無ければなぁと。ここは蛇足に感じました。

そしてこのアルバムのクライマックスは、8~10曲目でしょう。
パンキッシュな「ROCK ME」や、デジロックナンバーの「FLASH THE NIGHT」も名曲ですが
それをも超え、さらには2ndアルバム収録曲の「Re:START」をも超えてしまうぐらいの
空前絶後の大傑作ナンバーが、9曲目の「侍ハリケーン」。
ここまでの圧倒的な切れ味を感じる曲はそう滅多に無い。
歌唱の素晴らしさもさることながら、サビのコーラスワークがこれまた神がかり的。
闇をズバズバと切り裂き、そして未来へと続く道を切り開いていくかのよう。
これほどまでの曲を、特にこれといったタイアップもない1アルバム曲で
終わらせてしまってはいけないとすら感じる。今からでもこの曲には何かタイアップを
付けて世間に知らしめて欲しいと思う。それこそ、現在WBC3連覇を目指して奮闘中の、
侍ジャパンの公式応援ソングに起用してもいいと思えるぐらいの名曲です。


ソロアルバムがリリースされるごとに、アルバムとしての完成度が上がっていくのは
とても良い傾向だなと思いました。この次の4thアルバムは、今作をも超える
現時点での最高傑作となっていると感じましたので、そちらもオススメしたいです。


0 件のコメント: