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2011年12月25日日曜日

[CDレビュー]  平野綾「AYA MUSEUM」



平野綾「AYA MUSEUM 初回限定盤」
(2011/5/25) 

ディスク:1
1. 水たまり 
2. 冒険でしょでしょ? 
3. RIOT GIRL 
4. Set me free 
5. Super Driver 
6. NEOPHILIA
7. スピード☆スター 
8. 星のカケラ 
9. Unnamed world 
10. ダリア 
11. For you 
12. MonStAR
13. LOVE★GUN 
14. ヨロコビの歌
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)



ディスク:2
1. 宇宙鉄人キョーダイン 
2. ドリームスペーシア 
3. 忘れましょうねヤヤヤヤヤン♪ 
4. Step ~明日への一歩~ 
5. Dドライヴ/ラヴ 
6. しちゃいましょう 
7. フツウの恋 ~走れ!イインチョー!~ 
8. 目覚めない wish…
9. どんだけファンファーレ 
10. HYSTERIC DOLLS 
11. Flying Horse ~ウマ仮面 愛のテーマ~
12. God knows...  
13. Lost my music  
14. First Good-Bye
お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10)





ご存知、声優・マルチタレントとして活躍中の、平野綾のベストアルバム。
まずディスク1の方は、シングル曲中心の構成となっており、これぞ「あーや流ガールズロック」の総決算。
聴いているだけでテンションが上がる、華があってキュートで、元気な曲の数々が詰まっています。
その中でも特に「Set me free」「LOVE★GUN」の2曲は最高。
とにかく華やかで、ド派手で、痛快で、はっちゃけていて、元気いっぱい。
イントロの時点から豪快に鳴り響くキーボード、そしてギター、そしてダイナミックな歌唱、
これらがすべて合わさったそのすさまじいテンションには完全にノックアウトされました。


ここまで超痛快で、若さあふれる作風のガールズロック歌手なんてのは、
他の女性ロック歌手にはいそうでいないし、他のガールズバンドたちともまた違う。
あえて近いタイプのバンドを挙げればCHERRYBLOSSOMだったがこちらも解散してしまったし、
さらに近いタイプを挙げれば90年代にGiRLというユニットがいたが
こちらもとっくの前に消滅した、それだけに彼女の歌手活動休止はもったいない。
このベスト盤を聴いてあらためて再評価したくなりましたし、
選りすぐりの曲が詰まったベストなだけにとんでもない高得点が出てしまいました。
個人的にはなぜ入ったか不思議なシングルカップリング曲の「ダリア」の代わりに
2ndアルバム収録曲の「Lock-on」が入っていれば100点だったです。


一方でディスク2のキャラソンベストの方は、コアなアニメファン向けといっていいでしょう。
前半を中心に、ディスク1のガールズロック路線とはかけ離れた、
ぶっとんだ電波ソングや露骨に声を作った曲、それでいてメロディの質がイマイチな曲ばかりで、
そして後半に行けば行くほど一般人向けの曲になっていくという構成でした。しかし終盤の5曲、
特にラスト3曲は、ディスク1の方に入っていても全然いいと思うガールズロック系の良曲です。
ただアレンジ面では、キーボードが無く、その代わり間奏でギターがこれでもかとばかりに
強調されているのは、ディスク1の曲の数々とは違う面白いところでした。


この2枚組ベスト盤をもって残念ながら歌手活動を休止してしまいましたが、
ぜひまた音楽界に戻ってきて欲しいです。独自の個性を持った音楽をやっていただけに。


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