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2016年4月4日月曜日

[CDレビュー]  7!!「アニップス」


7!!「 アニップス(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2016/3/9)

1. ラヴァーズ
2. プリミティヴ・パワー
3. さよならメモリー
4. バイバイ
5. オレンジ
6. アオイハナビラ
7. スタートライン
8. ReReハロ~終われそうにない夏~
9. ノスタルジア~ReReハロ~
10. オレンジ (オーケストラver.) -Bonus Track-
お気に入り度:★★★★★★☆ (6.5/10)




7!!(セブンウップス)のアニソンベストアルバム&デビュー5周年記念アルバム。
アルバムタイトルの「アニップス」にはアニバーサリーという意味も込められているそうです。

デビュー間もなくしてリリースされた「ラヴァーズ」があまりにも鮮烈で、
これは沖縄出身バンドでまたまた1組スゴいバンドが出てきたぞ!と思ったものだが
その後に出た曲の数々を聴いた限りでは、リア充向けラブソング専門歌手といった
イメージがついてしまい、今までアルバムを聴くまでは至らなかったバンドでした。
しかし今作はベスト盤でなおかつ全曲がアニメタイアップ曲なだけあって、
前半5曲を聴いただけでさすがと思わせるものがある。
まず1曲目「ラヴァーズ」はサビから始まるアッパーチューンで、開始わずか20秒にして
一気に頂点まで駆け抜けた。まるで夏の空に舞い上がる打ち上げ花火のごとく
煌めきを放ちながら広がりゆく感動。サビメロから間奏までの曲展開が最高。
名曲揃いの「NARUTO」のテーマ曲の中でもファーストインパクトは半端なかった曲でした。

同じくNARUTOタイアップの「さよならメモリー」もアッパーチューンの名曲。
追いかけっこをしているかのような疾走感があると同時に、思い出に浸りたくなる曲。
バラード曲では「オレンジ」の透明感が印象的。ボーカルのNANAEさんの歌唱も良い。
甘く可愛らしい声質の持ち主ながらも、曲調によっては力を入れるところは入れて
ちゃんと緩急がつけられている。声の表情に豊かさがある。

その一方でアルバム後半になると、楽曲のバリエーションの少なさが目立ってくる。
特に歌詞は・・・結局のところは君の~君は~といった方向にいってしまう恋愛依存な歌詞、
これに共感できる人は幸せな人生を送ってるんだろうなぁと思うしうらやましくもある。
6曲目以降はとことんJ-POP的なミドルテンポ曲ばかり。この作風だとamazonのページ内にある
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で西野カナさんのCDが出てくるのも
納得してしまう。バンドとしてはある意味他のバンドに無い特徴といえるか・・?

アニソンベストをきっかけにハマったFLOWに続く存在になるかと期待したものの、
そこまでには至らずでした。まずアニソン的ではない作品だといえる。
個人的には勢いのあるアップテンポ曲の方がサウンド的にも面白いと思うんですけどね。
女性ウケしやすいリア充バンドを目指していくのも一つの道でしょうが、
そもそもラブソングしか作れない歌手というのはその程度の実力しか無い歌手だと
思ってるので(これはもしかすると偏見なのかもしれませんが・・・)
それだけで終わる存在にはなって欲しくない。第一印象が鮮烈だっただけに、
潜在能力はこんなもんじゃないのでは、まだまだやれるのではと思ってしまうわけです。







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