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2016年2月11日木曜日

[ライブレポ]  でらロックフェスティバル2016(椎名ぴかりん、exist†trace、Mary's Blood)

(前記事はこちら)

・椎名ぴかりん

魔界からやってきた推定年齢20000歳のロック系アイドル。
I-RabBitsと並んで今回初めてライブを観られることを楽しみにしていた歌手の1人でした。

まず黒服を着た女性2人が、大きな旗を振り回しながらステージ上に登場。
迫力のある演出にいきなり惹きこまれる。その直後にぴかりん登場。
バックダンサー2人を引き連れてのライブステージとなりました。
1曲目は「MAKAJO69」というデジロック系の曲で早速盛り上がるも、ここで驚きの光景が。
客席の最前列にズラリと並んだ、魔界女子と呼ばれる女性ファンの皆さんが、
曲に合わせて一斉にパンツを回し始めた。ぴかりんも「おパンツを回して~」と煽る。
何だこれは!? 椎名ひかりという名前でモデルとしても活躍しているだけあって、
同性のファンは多くいるかなとは思ってたが、さすがにこの光景は予想の斜め上過ぎる!

MCでは、前回のライブでは魔界女子が2人しか来てなかったのに対して
今回はたくさんいて嬉しいという話がされた後に、
「リア充は~? と言ったら、○ね!と返して下さい」というコール&レスポンズを要求、
それに応える形で「リア充は~?」「○ね!」 なるほどこれが魔界のコール&レスポンズか。

その後もデジタルポップ系の曲とラウドロック系の曲が交互に歌われ、どの曲も異様な
盛り上がりをみせる。黒服ダンサーが魔界人(ファン)に向けて水鉄砲を撃ったかと思えば、
ぴかりんも真っ赤な色の拡声器を口にあてながら歌を披露したり、
さらに「魔界女子☆恋モード」では頭を振りながらデスヴォイスを放ったり、
「魔界行進曲」では前列の方にいたファンの皆さんの腕を次々と噛んでいくなどといった
驚きのライブパフォーマンス連発。計5曲ほど歌われましたが、ただ最も期待していた
「ドゲザナイ~お前をひざまづかせてやろうか~」は披露されずライブ終了・・・
かと思いきや、前列の方にいる下僕ども(ファン)の皆さんが一斉に土下座をし始め、
「お願いします!」とぴかりんの再降臨をアンコール。
「東京から来たんです!」「神奈川生まれです!」などといった叫び声の数々が
会場に響き渡る。何だこの必死過ぎる人たちは!?

それから間もなくして、お望み通りにアンコールでぴかりん登場!
そして歌われた曲は「ドゲザナイ~お前をひざまづかせてやろうか~」。
V系ラウドロックナンバーならではの土下座ヘドバンで盛り上がったかと思えば、
なんと曲の後半で、ぴかりんが前列の方で土下座する下僕どもの背中を次々と踏みつけながら
客席へ降りてきたではないか。 これはこの日一番の衝撃。何だこのM男たちの集会は(爆)

ライブ終了後はM男・・いや男性ファンの皆さんが次々と「最高!」「面白かった~!」
といった声をあげていたのもまた印象的でした。私もそんな皆さんと全く同じ感想です。
最新アルバムを聴いた時点で(レビューはこちら)こりゃライブは盛り上がること
間違いなしだろうなと思いましたが、まさかここまで衝撃的な光景が広がっているとは。
このステージが観られただけで、でらロックに来て本当に良かったと思えた。
そんじょそこらのバンドよりもはるかにロックだ!さすが魔界の使者としか言いようがない。
これからも地球侵略が進み、我々地球人が次々と魔界人化していくに違いないと感じられたライブでした。




・exist†trace

メンバー全員が女性の5人組ヴィジュアルバンド。これまで「Electric Lady Loud」で
チラっと観たことはあったが、フルでライブを体験するは今回が初めて。
やはりこのバンドには唯一無二の存在感がある。ガツンとメタルな曲から、
アニソンっぽい爽快感のある曲、さらにはツインボーカルを生かした曲など
多彩な曲調がありながらも、それでいてどれもエモーショナルでV系的美しさがある。
「ダイアモンド」は一番の名曲。サビメロがキャッチーでなおかつ編曲が作り込まれてる。
何かきっかけがあれば注目度が上がりそうなバンドなだけに、躍進して欲しいです。




・Mary's Blood

[セットリスト]
・Wings
・Ready to Go
・Marionette
・Coronation Day
・Bite The Bullet
(アンコール)
・Burning Blaze

トリを飾るのは、近年数多く世に出てきたハードロック・メタル系の女性Voバンドの中でも
とりわけ実力派として名高い4人組ガールズバンド。
まず登場直後にボーカルのEYEさんが「Wings」のサビをアカペラで高らかに歌い上げた
その瞬間から、会場の空気が変わった。神々しさすら感じられる圧倒的な歌声。
そして曲に突入してからは楽器隊の強力な演奏も加わり、より一層ステージが迫力を増す。
痛快ロックンロールな「Ready to Go」、1stアルバムのリード曲「Marionette」
などでも立て続けに盛り上がる。そして何より圧巻だったのは「Coronation Day」
これほどまでにキーが高くてハイテンポで、歌いこなすのが難しい曲を
エモーショナルに歌い上げるEYEさんの姿は特にスゴかった。時折客席に振りながら
「♪Evolution!Evolution!Evolution!」とハイトーンで連呼したかと思えば、
続けざまに「ヴゥァアァァァァーーーーーーッ!!」という魂のシャウト!
これはまさに大地が割れんばかりだ。あまりのド迫力に感動して涙が出そうだ。
このバンドを最強ガールズバンドと言わずして何と言う。
まだメジャーデビューして約2年とは思えないほどの貫録を
感じられるライブでした。それだけにもっと多くの人に知られるべきだ。



でらロックの「でら」は名古屋弁で「どえらい」「すごい」などという意味ですが、
その言葉通り、終わってみればどえらく楽しめたフェスでした。
アイドル系のライブ会場だけがポツンと遠く離れた場所にあったことが原因で、
最終的にこの日は地下鉄計7駅分も歩くことになってしまいましたが、
だがそれでも、こういったロックフェスになかなか呼ばれないMary's Bloodを
出してくれたというだけでもお釣りがくるほどに嬉しかったです。
やはりこのページで書いた終盤3組のアーティストが、これぞでらロックだ!
と言えるほどにスゴ過ぎて、歩き疲れなんてのは吹っ飛びました。
今年が初開催だったようですが、来年もぜひ開催して欲しいです。
ただできればRAD HALLでのフェス開催は今回限りにして頂けないでしょうか・・(汗)



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