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2012年3月11日日曜日

[CDレビュー]  Do As Infinity「TIME MACHINE」


Do As Infinity「 TIME MACHINE(DVD付)」
(2012/2/29) 

1. TIME MACHINE
2. アリアドネの糸
3. Why?
4. PRIDE
5. 黄昏
6. 誓い
7. 御伽話
8. 恋歌
9. Sun Shower
10. もう一人の僕へ
11. 君の為に今できること
12. Go Ahead!
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)





Do As Infinityの通算9枚目のオリジナルアルバム。
先行シングル曲がどれも大傑作だったのでこの作品には期待せずにいられなかったのですが、
その期待通りに、アルバムオリジナル曲も傑作揃い。
2012年2月29日のうるう年に、この年を代表する名盤アルバムが誕生しました。


まず今作は、バラード系の曲がどれも素晴らしいです。
シングル曲の「黄昏」のスケール感、「誓い」の突進力もさることながら、
それに並ぶぐらいの大傑作だと思った曲は、11曲目の「君の為に今できること」。
「悲しい景色が 拡がるこの国を」という歌詞が特に印象的なこの曲は、
やはり震災のことを歌った曲に聴こえました。そんな中で、
僕たちはアーティストとして何ができるのか、それは歌で励ますことだと言わんばかりに、
DoAsのメンバー全員が、傷ついた人たち全員に優しく歌いかけている、
この曲はまるで、絶望的な暗闇の中に灯る一筋の光のよう。
これぞ、歌の力というものを感じられる、感動の名曲が誕生いたしました。

さらにそれ以外のバラード曲も、4曲目の「PRIDE」はAメロBメロの歌詞がすごく良い。
これぞ心の底まで響く、プロの歌詞だなと。
8曲目の「恋歌」も、Aメロ、サビの良さと伴ちゃんの歌唱がともに味わい深く、
どちらも聴けば聴くほど心にしみる曲だなと思いました。


そしてアッパーチューンにおいては、やはりアルバムタイトル曲「TIME MACHINE」が良いです。
この曲を聴く前の時点では、過去のアルバム1曲目でいえば「空想旅団」や「ETERNAL FLAME」
のような壮大な曲を期待していただけに、最初に聴いた時はイメージと違うと思ったのですが、
しかし聴きこむうちに、特にギターアレンジの良さにどんどんハマっていきました。
ライブでも盛り上がること必至の曲でしょう。
この1曲目から、2曲目の「アリアドネの糸」へと突き進むという流れは最高です。
さらに7曲目の「御伽話」は、再結成後の伴ちゃん作詞の曲の中では一番歌詞の質が高いですし、
3曲目の「Why?」は相変わらず誰が作詞したか見なくても分かってしまう曲ですが、
これはこれで曲全体の雰囲気が良くて、結構いいなと思いました。
ラスト曲の「Go Ahead!」も、前曲から心機一転といった感じの明るい曲で、
最後に希望を手にしてこのアルバムを締めくくるという意志が感じられて、良かったです。


前作アルバムの「EIGHT」は、このアルバムでいえば3曲目のような
日常的な世界を歌った曲が多かったですが、それに対して今作「TIME MACHINE」は、
身近な曲から壮大なスケール感を持った曲まで、楽曲のテーマの幅が本当に広く、
前作よりも断然良い作品だと思いました。


それなのに、CDセールスがどんどん低下していってるという現状はもはや理解できないです。
この圧倒的な実力が、十分に世間に知られてないという今の現状が悲しいです。
再結成後の曲も素晴らしい曲がいっぱいです。
解散前の曲の方が良かったという人はそういう先入観で見てるからとしか思えないです。
さすがにこれをもって契約打ち切りは無いとは思いますが、
(この売り上げレベルで切られるならm.o.v.eはとっくの前に切られてる)
今後さらにセールスが下がるようなことがあれば本当に心配・・・


それでも、2012年を代表する名盤アルバムが誕生したことはとても嬉しいです。
今年の私的名盤アルバム第1位は、早くもこの作品に決まったか!?




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